内容へ

目次へ

神の言葉 聖書から学ぶ

イエスはいつ王となりましたか

イエスはいつ王となりましたか

この記事は,多くの方の抱く疑問を取り上げて,聖書のどこに答えがあるかを示します。エホバの証人は,その答えについてご一緒に話し合いたいと思っています。

1. イエスはどんな王国の王となることを約束されていましたか

エホバ神は,ご自分の王座にダビデ王の子孫の一人が永久に座すことを約束しておられました。その子孫とはイエスのことで,イエスは今や天で神の王国の王として統治しています。詩編 89:4; ルカ 1:32,33を読んでください。

その昔,神は,まだ少年だったダビデを,ご自分の民イスラエルを治める王としてお選びになりました。ダビデが死ぬと,息子ソロモンが神に選ばれて「エホバの王座」に座しました。(歴代第一 28:4,5; 29:23)ソロモンの死後,エルサレムで支配した歴代の王のほとんどは不忠実でした。ついに神は,バビロンの軍隊がエルサレムを滅ぼして,統治している王を除くことをお許しになりました。それは西暦前607年のことで,以来,エルサレムから支配した,ダビデの家系の王は一人もいません。―エゼキエル 21:27を読んでください。

2. ダビデの子孫がエルサレムから行なう支配は,どれほどの期間,中断していましたか

エルサレムが滅ぼされた後,エホバ神は預言者ダニエルに,ご自分の選ぶ王が天から支配することをお告げになりました。その王の支配はいつ始まることになっていたでしょうか。ダニエル 7:13,14を読んでください。

ダニエルは,1本の巨大な木が神の命令によって切り倒されるという幻を解き明かしました。それによると,神の命令どおり,エルサレムにあった王国は切り倒されて滅ぼされます。しかし,その木の根は地中に残され,「七つの時」の後に再び成長することになっていました。聖書によれば,三「時」半が1,260日に相当するので,「七つの時」は2,520日になります。(啓示 12:6,14)聖書預言の中で,日は年を表わすことが少なくありません。(民数記 14:34)ですから,神の王国の支配は2,520年にわたって中断されるのです。ダニエル 4:10-17を読んでください。

3. イエスはいつ王となりましたか

神は,エルサレムが滅ぼされてからちょうど2,520年後の1914年に,天でイエスを王座に就けました。イエスが王として最初に取った行動は,サタンと悪霊たちを天から追放することでした。(啓示 12:7-10)その出来事自体は目には見えませんでしたが,その結果として人類に臨んだ危機は目に見えるものでした。(啓示 12:12)1914年以降の出来事は,イエスがその年に王となったことの証拠です。マタイ 24:14; ルカ 21:10,11,31を読んでください。

4. イエスが王であることは,あなたとどんな関係がありますか

イエスの王権に関する数々の預言が成就してきたのですから,神の言葉は信用できます。間もなく,イエスは王としての権能を用いて,人類をすべての苦しみから解放します。詩編 72:8,12,13; ダニエル 2:44を読んでください。

詳しくは,この本の215-218ページをご覧ください

聖書は実際に何を教えていますか

発行: エホバの証人

[16,17ページの図表]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

10月

西暦前607年 ← 2,520年 → 西暦1914年

西暦前1000年 | 西暦前1年 | 西暦1年 | 西暦1000年 | 西暦2000年

← 606年3か月 →← 1,913年9か月 →

エルサレムにあった王国が滅ぼされた

計算してみてください: 606年3か月 + 1,913年9か月 = 2,520年

神はイエスを王とし,諸国民を治める権能をお与えになった