メキシコ: 2人は一緒に点字を学んだ

全地で宣べ伝えて教える

南北アメリカ

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  • 国や地域 57

  • 人口 9億9825万4087人

  • 伝道者 415万4608人

  • 聖書研究 435万3152件

「わたしも一緒に学びます」

メキシコに住むイスマエルは聖書を読み通そうと決意し,1年で2度読みました。ところがその後,視力を失ってしまいます。数年後,エホバの証人のアンヘルがイスマエルに出会い,神の約束について話しました。イスマエルはもっと学びたいと思いつつ,こう言いました。「わたしは目が見えません。聖書を読むことができないんです」。

アンヘルは励まそうとしてこう言います。「心配は要りません。わたしが点字を教えてあげます」。

「点字を読めるんですか?」とイスマエルは尋ねます。

「いいえ。わたしも一緒に学びます」とアンヘルは答えます。イスマエルはその言葉を信じられませんでした。しかしアンヘルは家に帰ると点字の読み方を調べ,厚紙で触覚文字盤を作りました。そして,イスマエルに点字を教え始めます。すぐにイスマエルは点字のアルファベットを習得し,集会に出席し,点字の出版物を読むようになりました。今アンヘルには目の見えない研究生が4人います。その研究生たちは将来の楽園で視力を回復する時のことについて喜んで話します。

最初だれだか分かりませんでした

米国に住むビアネイは14歳の姉妹です。こう書いています。「社会科の時間に,代理の先生が宗教について話し始めました。宗教の名前を幾つか挙げてみるようにと言われたので,わたしはエホバの証人を挙げました。クラスメートたちは笑って,エホバの証人が来ると時間を取られる,ほかに何もすることがないのだろう,文書はもらっても捨ててしまうなどと言いました。先生までわたしたちのことを悪く言いました。

「それでわたしは,証言する力を与えてくださるようエホバに祈りました。そして,わたしたちが家を訪問するのは迷惑をかけるためではなく,聖書からの役立つアドバイスを伝えることをエホバが望んでいるから,と話しました。そして,文書にはみんなの人生を変え,命を救う力があるので捨てないでほしいと伝えました。先生は謝って,次にエホバの証人が来たらドアを開けて話を聞き,文書を読むと約束してくれました。でも,本気でそう言っているとは思いませんでした。

「4か月後,わたしはその先生に再び会いました。驚いたことに研究していました。その6か月後,先生は学校でわたしを探し,証言したことに感謝してくれました。髪を整え,ひげを剃り落としていたので,最初だれだか分かりませんでした。今,先生はバプテスマを受けていない伝道者になっています」。

アマゾンでの証言

昨年,ブラジルのエホバの民は広大なアマゾン地域に注意を向けました。その地域に住む多くの人々は,今まで1度も良い知らせを聞く機会がありませんでした。そのため統治体は,1年間の特別キャンペーンを承認しました。アマゾンの奥地に住む多くの人に真理を伝えるためです。

ブラジル: アマゾンでの伝道

支部事務所はアマゾン水系の多くの支流沿いに散る53の町を選び,その期間中に王国宣明者が派遣されるようにしました。わずか4か月のうちに,6500人あまりの奉仕者がその呼びかけにこたえ応じました。

遠く離れた町アナマンには王国宣明者がひとりもいませんでした。10人の兄弟姉妹が11日間滞在し1万2500部を優に超える文書を配布し,200件余りの聖書研究を始めました。今,その研究は電話で司会されています。その町にいる間,兄弟たちは集会も開きました。町を去る前の最後の集会には90人が出席し,興奮に包まれました。このキャンペーンの成果はこれからさらに明らかになるでしょう。

「jw.orgを見てごらん」

ベネズエラのヘイセルとマリアナは,学校のクラスが6年間同じでした。エホバの証人のヘイセルは,マリアナからよくからかわれていました。マリアナには,ヘイセルが生活を全く楽しんでいないように見えました。ある日,さらに消極的なことを言われた時,ヘイセルはこう言いました。「マリアナ,ウェブサイトjw.orgを見てごらん。『ビデオを探す』を選んで,それから『ティーンエージャー』をクリックしてみて」。

その日の午後,マリアナがヘイセルに電話をかけてきて言いました。「どうしてそういう生き方をしているのか,やっと分かった」。

どういう意味か分からなかったので,ヘイセルは尋ねます。「またわたしのことをからかってるの?」

マリアナは答えます。「そうじゃない。もうからかったりしないよ。おかげで気づいたんだ。自分では『生活を楽しんでいる』つもりだったけど,実際にはそのせいでいろんな問題にぶつかってたんだね」。定期的な聖書研究が取り決まり,マリアナは今すべての集会に出席しています。

牧師に質問

ハイチの教会で秘書の仕事をしていたジェイルルは,エホバの証人がどんな質問にも聖書から答えてくれたことに感銘を受けました。それでジェイルルと娘は聖書研究を始めることにしました。学んだ内容に心を動かされた2人は,研究を週2回にしてほしいと頼みました。

3か月の研究の後,ジェイルルは自分の教会の牧師に近づいて,4つの質問をしました。「イエスが王になったのは何年でしたか。良いことをした人は死ぬとどこに行きますか。悪いことをした人はどうですか。イエスはどのようにして死にましたか,十字架の上ですか,それとも杭ですか」。牧師は,2つ目と3つ目の質問には答えられると言いました。「エホバの証人は,天に行くのは14万4000人だと言うが,神のご意志を行なう人はみな天に行く。邪悪な人は,地獄の火で永久に焼かれることになる」。聖書のどこに書かれているか質問すると,一つの聖句も挙げることができませんでした。ジェイルルは失望しましたが,聖書研究を続ける決意をさらに強くし,教会での仕事を辞めました。エホバの証人との3か月の聖書研究で学んだことは,教会に30年通って学んだことよりも多い,と述べています。ジェイルルと娘は最近バプテスマを受け,自分の村で,2人合わせて23件の聖書研究を始めました。

ハイチ: ジェイルルと娘はたくさんの聖書研究を司会している