エホバの証人の医療機関連絡委員会
患者と医師への支援
世界各地に約2000の医療機関連絡委員会(HLC)が設けられ,国際的なネットワークとして110以上の国で活動しています。それぞれの委員会に属する地元の奉仕者たちは十分な知識を有しており,医師,病院職員,福祉関係者,司法関係者と連絡を取り合っています。要請を受けると,以下のサービスを無料で提供します。
同種血輸血を用いずに患者を治療するストラテジーに関して,評価の高い学術雑誌や医学論文からの医学情報を提供する。
資格ある専門医との医師間の情報提供やコンサルテーションを援助する。
必要な場合に,患者の転院を支援する。
医師や倫理学者や研修医など,病院関係者や法律専門家向けのプレゼンテーションを行う。
エホバの証人の患者や臨床医にとっての医療に関する倫理的な問題点を明確に説明する。
エホバの証人の入院患者に対するパストラルケアや実際的な援助を取り決める。
同種血および自己血に関するエホバの証人の考え方
医療専門家のコメント
『エホバの証人は,輸血が関わる問題に積極的に関与する幾つものサービスを設けている。第一に,患者と家族を支えて適切な医療を受けられるようにしている。……第二に,医療従事者をサポートし,無輸血医療に関する貴重な情報を提供し,患者と医師と看護師などの互いのコミュニケーションを促進している』 —Seeber P, Shander A. Basics of Blood Management. Malden (USA): Blackwell Publishing, Inc.; Oxford, UK: Blackwell Publishing, Ltd., 2007, p. 295.
『HLCは,入院する証人患者をボランティアで支援する地元のエホバの証人の奉仕者たちである。無輸血治療プログラムを持たない病院も含めて世界中の病院にとって利用可能である。HLCのメンバーは病院の患者を訪問し,患者の宗教信条と調和した患者中心の治療計画の調整を支援し,エホバの証人の入院患者が対立的にならない仕方で意思表示するのを助ける』 —Johnson-Arbor, et al. No bad blood—surviving severe anemia without transfusion. JAMA Intern Med 2021;181(1):7-8.
『この委員会(医療機関連絡委員会)は,エホバの証人患者が待機的な外科処置や妊娠等の状況においてよく準備するのを助けるために設置されている。緊急時においてさえ,パストラルケアや,患者と医師の架け橋として支援を行う。彼らは,医師についての世界的なデータベースを有しており,患者を担当する医療チームが,難しい状況に対処するための相談に応じることのできる世界各地の医師と連絡を取れるようにする』 —Klein AA, et al. Association of Anaesthetists: anaesthesia and peri-operative care for Jehovah's Witnesses and patients who refuse blood. Anaesthesia 2019;74(1):74-82.
『エホバの証人は,術前に患者が同意する個別の治療戦略を立てられるよう,医師を支援する架け橋としてのサービスを提供する。著者も経験したことだが,このサービスは対立的でなく,非常に直接的で,有用である』 —Hivey S, et al. Religious practice, blood transfusion, and major medical procedures. Paediatr Anaesth 2009;19(10):934-46.
詳しくは
エホバの証人は,2000以上の医療機関連絡委員会(HLC)で構成される世界的なネットワークを有しています。このネットワークは,エホバの証人の患者への治療に役立つ無輸血治療ストラテジーの信頼できる情報を提供しています。
最寄りのHLC代表者の連絡先はwww.jw.org/medicalを開き,「地元の代表者と連絡をお取りください」を選択すると表示されます。
エホバの証人のホスピタル・インフォメーション・サービス
国際オフィス +1 718.560.4700 | HIS@jw.org.
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