神かみはすべての祈いのりを聞きいてくださるわけではありません。祈いのりが聞きかれない理り由ゆうを二ふたつ考かんがえてみましょう。

1.祈いのりの内ない容ようが神かみのご意い志しに反はんしている

 聖せい書しょには神かみのご意い志しやお考かんがえが記しるされています。それらに反はんする願ねがいは神かみに聞きき入いれられません。（ヨハネ第だい一いち 5:14）例たとえば，貪どん欲よくを避さけるようにと聖せい書しょは教おしえています。賭かけ事ごとは貪どん欲よくをあおります。（コリント第だい一いち 6:9，10）ですから，宝たからくじに当あたりますように，という祈いのりは聞きかれません。神かみは，願ねがい事ごとを何なんでもかなえてくれる“ランプの精せい”などではないのです。実じつのところ，そのことに感かん謝しゃできるのではありませんか。もしあらゆる祈いのりが聞きかれるとしたら，他たの人ひとが何なにを祈いのっているか心しん配ぱいになるでしょう。―ヤコブ 4:3。

2.祈いのる人ひとが反はん抗こう的てきな行おこないをしている

 神かみの嫌きらわれる事こと柄がらを故こ意いに行おこなう人ひとの祈いのりは聞きかれません。例たとえば，神かみに仕つかえると唱となえながら反はん抗こう的てきな行おこないをした人ひとたちに対たいして，神かみはこう言いわれました。「たとえあなた方がたが多おおくの祈いのりをしようとも，わたしは聴きいてはいない。あなた方がたのその手ては流りゅう血けつで満みちている」。（イザヤ 1:15）とはいえ，もし彼かれらが行おこないを改あらためて「事ことを正ただそう」としたなら，祈いのりを聞きいていただけたでしょう。―イザヤ 1:18。