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エホバとは誰のことですか
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イ聖 記事103

エホバとは誰のことですか

エホバとは誰のことですか

聖せい書しょの答こたえ

 エホバは聖せい書しょに出でてくる真しんの神かみで,全すべてのものを造つくった方かたです。(啓けい示じ 4:11)預よ言げん者しゃのアブラハムやモーセ,またイエスもこの方かたを崇すう拝はいしました。(創そう世せい記き 24:27。出しゅつエジプト記き 15:1,2。ヨハネ 20:17)エホバは特とく定ていの民みん族ぞくの神かみではなく,「地ち球きゅう全ぜん体たい」を治おさめる神かみです。(詩し編へん 47:2)

 聖せい書しょに示しめされている通とおり,「エホバ」は真しんの神かみの名な前まえです。(出しゅつエジプト記き 3:15。詩し編へん 83:18)この名な前まえはヘブライ語ごで「なる」という意い味みの動どう詞しから来きていて,「彼かれはならせる」という意い味みだと考かんがえている学がく者しゃは少すくなくありません。この意い味みは,エホバが全すべてのものの創そう造ぞう者しゃで,目もく的てきを果はたす方かたであることと合がっ致ちしています。(イザヤ 55:10,11)聖せい書しょを読よむと,エホバという名な前まえを持もつ神かみがどんな方かたかがよく分わかります。特とくに際きわ立だっているのは,エホバの愛あいです。(出しゅつエジプト記き 34:5-7。ルカ 6:35。ヨハネ第だい一いち 4:8)

 ヘブライ語ごで神かみの名な前まえは,テトラグラマトンとして知しられる4つの文も字じ יהוה (YHWH)で表あらわされます。それを英えい語ごに訳やくした「Jehovah」から,「エホバ」という名な前まえが来きています。古こ代だいヘブライ語ごで神かみの名な前まえがどう発はつ音おんされていたか,正せい確かくには分わかりません。しかし,英えい語ごでは長ながい間あいだ「Jehovah」という形かたちが使つかわれていて,1530年ねんにウィリアム・ティンダルが刊かん行こうした翻ほん訳やく聖せい書しょに初はじめて登とう場じょうしました。 a 日に本ほん語ごでは,「エホバ」という形かたちが「文ぶん語ご訳やく聖せい書しょ」(日に本ほん聖せい書しょ協きょう会かい)のいわゆる旧きゅう約やく聖せい書しょの部ぶ分ぶんで一いっ貫かんして使つかわれています。

古こ代だいヘブライ語ごでの神かみの名な前まえの発はつ音おんが分わからないのはどうしてか

 古こ代だいのヘブライ語ごは,母ぼ音いん符ふ号ごうなしの子し音いん字じだけで書かかれました。ヘブライ語ごを話はなす読どく者しゃは容よう易いに適てき切せつな母ぼ音いんを補おぎなうことができました。しかし,ヘブライ語ご聖せい書しょ(旧きゅう約やく聖せい書しょ)が書かき終おえられた後あとに,多おおくのユダヤ人じんは,神かみの名な前まえを口くちに出だしてはならないという迷めい信しん的てきな考かんがえを持もつようになりました。神かみの名な前まえを含ふくむ聖せい句くを声こえに出だして読よむ時ときには,代かわりに「主しゅ」や「神かみ」といった言こと葉ばを使つかいました。何なん世せい紀きもたつうちにその迷めい信しんは広ひろまり,やがて古こ代だいの発はつ音おんは失うしなわれてしまいました。 b

 神かみの名な前まえは「ヤハウェ(Yahweh)」と発はつ音おんされていたと考かんがえる人ひともいれば,ほかの可か能のう性せいを挙あげる人ひともいます。ギリシャ語ごで書かかれたレビ記きの一いち部ぶを載のせた死し海かい写しゃ本ほんでは,神かみの名な前まえが「イアオ」と翻ほん字じされています。初しょ期きのギリシャの著ちょ述じゅつ家かたちは「イアエ」,「イアベ」,「イアウーエ」といった発はつ音おんも挙あげていますが,どれも古こ代だいヘブライ語ごで使つかわれていた発はつ音おんと断だん定ていすることはできません。 c

聖せい書しょに出でてくる神かみの名な前まえについての誤ご解かい

 誤ご解かい: 「エホバ」を使つかっている翻ほん訳やくはその名な前まえを付つけ加くわえている。

 事じ実じつ: 神かみの名な前まえを表あらわすヘブライ語ごのテトラグラマトンは,聖せい書しょに約やく7000回かい出でてきます。 d 多おおくの翻ほん訳やくは,逆ぎゃくに神かみの名な前まえを勝かっ手てに取とり除のぞき,「主しゅ」といった称しょう号ごうに置おき換かえています。

 誤ご解かい: 全ぜん能のうの神かみは自じ分ぶんを他た者しゃと区く別べつするための名な前まえを必ひつ要ようとしない。

 事じ実じつ: 神かみご自じ身しんが聖せい書しょ筆ひっ者しゃを聖せいなる力ちからによって導みちびき,ご自じ分ぶんの名な前まえを何なん千ぜん回かいも記しるさせました。そして,神かみを崇すう拝はいする人ひとたちに,その名な前まえを使つかうようにと言いっています。(イザヤ 42:8。ヨエル 2:32。マラキ 3:16。ローマ 10:13)人ひと々びとに神かみの名なを忘わすれさせようとした偽にせ預よ言げん者しゃたちを,エホバは非ひ難なんしました。(エレミヤ 23:27)

 誤ご解かい: ユダヤ人じんの伝でん統とうに従したがって,神かみの名な前まえは聖せい書しょから取とり除のぞくべきである。

 事じ実じつ: ユダヤ人じんの写しゃ字じ生せいの中なかには,神かみの名な前まえを発はつ音おんしようとしなかった人ひとたちがいましたが,聖せい書しょの写うつしから神かみの名な前まえを取とり除のぞくことはしませんでした。いずれにしても,神かみは自じ分ぶんの命めい令れいに反はんする伝でん統とうに私わたしたちが従したがうことは望のぞんでいません。(マタイ 15:1-3)

 誤ご解かい: ヘブライ語ごの正せい確かくな発はつ音おんが分わからないのだから,神かみの名な前まえを使つかうべきではない。

 事じ実じつ: この考かんがえ方かただと,話はなす言げん語ごに関かん係けいなく全すべての人ひとが神かみの名な前まえを同おなじように発はつ音おんすることを神かみは望のぞんでいることになります。しかし,聖せい書しょによると,過か去こに神かみを崇すう拝はいしていた人ひとたちは話はなす言げん語ごによって固こ有ゆう名めいの発はつ音おんの仕し方かたが違ちがっていました。

 イスラエルの裁さばき人びとヨシュアを例れいにしてみましょう。1世せい紀きのクリスチャンでヘブライ語ごを話はなしていた人ひとはこの名な前まえを「エホーシューア」と発はつ音おんし,ギリシャ語ごを話はなしていた人ひとは「イエースース」と発はつ音おんしたでしょう。ヨシュアのヘブライ語ご名めいがギリシャ語ごに訳やくされて聖せい書しょに記き録ろくされていることから,固こ有ゆう名めいについて当とう時じのクリスチャンが自じ分ぶんたちの言げん語ごの一いっ般ぱん的てきな形かたちを使つかっていたことが分わかります。(使し徒と 7:45。ヘブライ 4:8)

 神かみの名な前まえの翻ほん訳やくにも同おなじことが当あてはまります。厳げん密みつな発はつ音おんが何なにかということよりもはるかに重じゅう要ようなのは,聖せい書しょの中なかで神かみの名な前まえがあるべき箇か所しょにその名な前まえがきちんと記しるされていることです。

a ティンダルは,聖せい書しょの最さい初しょの5つの書しょで「Iehouah」というつづりを使つかいました。その後ご,英えい語ごは時じ代だいと共ともに変へん化かし,神かみの名な前まえのつづりも現げん在ざいの形かたちになっていきます。1612年ねんにヘンリー・エインズワースは,「詩し編へん」の翻ほん訳やくの中なかで「Iehovah」という形かたちを使つかいました。1639年ねんに翻ほん訳やくを改かい訂ていした時ときには,「Jehovah」という形かたちを使つかいました。1901年ねんに出しゅっ版ぱんされた「アメリカ標ひょう準じゅん訳やく」(英えい語ご)の翻ほん訳やく者しゃたちも,ヘブライ語ご本ほん文もんに神かみの名な前まえが出でている箇か所しょで「Jehovah」という形かたちを使つかいました。

b 「新しんカトリック百ひゃっ科か事じ典てん」(英えい語ご),第だい2版はん,第だい14巻かん883-884ページにはこう述のべられています。「バビロン捕ほ囚しゅう後ごしばらくして,ヤハウェという名なは特とく別べつに畏い敬けいすべきものと見みなされるようになり,その名なの代かわりにアドーナーイやエローヒームという語ごを用もちいることが習ならわしになった」。

c 詳くわしくは,「新しん世せ界かい訳やく聖せい書しょ」の付ふ録ろくA4,「ヘブライ語ご聖せい書しょ中ちゅうの神かみの名な前まえ」をご覧らんください。

d 「旧きゅう約やく聖せい書しょ神しん学がく辞じ書しょ」(英えい語ご)第だい2巻かん523-524ページをご覧らんください。