若い人は尋ねる
性的暴力について知っておきたいこと(パート1: 身を守る)
性 的 暴 力 とは?
「
ある
知 っておきたいこと
聖 書 は性 的 暴 力 を悪 いことだと教 えている。聖 書 は,約 4000年 前 に,性 に狂 った暴 徒 たちがソドムという都 市 に来 た男 性 2人 をレイプしようとしたことを伝 えています。この出 来 事 は,エホバがその都 市 を滅 ぼされた理 由 をよく示 しています。(創 世 記 19:4-13)加 えて,3500年 ほど前 にモーセに与 えられた律 法 では,家 族 による性 的 暴 力 を含 む近 親 姦 が禁 じられていました。―レビ記 18:6。被 害 者 の大 半 は知 っている人 から性 的 暴 力 を受 けている。「性 について子 どもと話 す」(英 語 )という本 は,「レイプ事 件 の3分 の2で,加 害 者 は被 害 者 の知 り合 いだった。それは……物 陰 から突 然 現 われた見 知 らぬ人 などではない」と述 べています。男 性 も女 性 も被 害 を受 けている。米 国 では,被 害 者 の約 10%が男 性 です。男 性 被 害 者 は,「性 的 暴 力 を受 けたことで自 分 はゲイになってしまうのではないか[とか,]自 分 は“女 性 的 ”なのだろうかという不 安 を感 じることがある」と,「レイプ・虐 待 ・近 親 姦 の全 米 ネットワーク」(RAINN)は報 告 しています。性 的 暴 力 の増 加 は意 外 なことではない。聖 書 は,「終 わりの日 」に,多 くの人 が「自 然 の情 愛 を持 たない者 」や「粗 暴 な者 」,「自 制 心 のない者 」となることを予 告 していました。(テモテ第 二 3:1-3)他 の人 を性 的 に食 いものにしようとする人 は,こうした性 向 を示 しています。性 的 暴 力 は被 害 者 のせいではない。性 的 暴 力 を受 けて当 然 などということはありません。責 任 があるのは加 害 者 のほうです。とはいえ,被 害 に遭 う可 能 性 を減 らすためにできることがあります。
できること
前 もって考 えておく。もしだれかが ― たとえ恋 人 や親 戚 であっても ―無 理 やり性 的 接 触 を持 とうとしてきたらどうするかを,前 もって考 えておきましょう。エリンという若 い女 性 は,圧 力 を受 けるいろいろな状 況 に備 えて,起 こりそうな場 面 でどう対 応 するかを予 行 演 習 しておくことを勧 め,こう言 っています。「そんなの大 げさだと感 じるかもしれませんが,実 際 の場 面 で効 果 があると思 います」。聖 書 のアドバイス: 「あなた方 は,自 分 の歩 き方 をしっかり見 守 って,それが賢 くない者 ではなく賢 い者 の歩 き方 であるようにし……なさい。今 は邪 悪 な時 代 だからです」。―エフェソス 5:15,16。考 えてみよう: もしだれかに不 快 な仕 方 で触 られたら,どうしたらいいだろうか。その
場 を去 る方 法 を決 めておく。RAINNはこう勧 めています。「友 達 や家 族 と合 い言 葉 を決 めておくなら,不 快 に感 じた時 に電 話 をかけ,一 緒 にいる人 に知 られずにその状 況 を伝 えられる。そして,友 達 か家 族 に迎 えに来 てもらうか,その場 を去 る口 実 を作 ってもらうことができる」。最 初 から危 険 な状 況 を避 けるなら,悲 しい思 いをしないですみます。聖 書 のアドバイス: 「災 いを見 て身 を隠 す者 は明 敏 である。しかし,経 験 のない者 たちは進 んで行 って,必 ず報 いを身 に受 ける」。―箴 言 22:3。考 えてみよう:自 分 はその場 を去 るためのどんな方 法 を決 めているだろうか。境 界 線 を決 めて,しっかり守 る。だれかとデートする場 合 ,どういう行 動 がふさわしくてどういう行 動 がふさわしくないかを,その人 と話 し合 っておきましょう。もしその人 が,境 界 線 を決 めるなんてくだらないと考 えるようなら,あなたの価 値 観 を尊 重 してくれる別 の人 と付 き合 ったほうがいいでしょう。聖 書 のアドバイス: 「愛 は……みだりな振 る舞 いをせず,自 分 の利 を求 め[ません]」。―コリント第 一 13:4,5。考 えてみよう:自 分 はどんな価 値 観 をもっているだろうか。どんな行 動 はふさわしくないだろうか。