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若い人は尋ねる

メディアに出てくる女子をまねてはいけない?

メディアに出てくる女子をまねてはいけない?

 メディアに出てくる女子って?

 次の語群を見てから,質問に答えてみましょう。

グループ1

グループ2

子どもっぽい

責任感がある

反抗的

ルールを守る

チャラい

清楚(せいそ)

単純

知的

うわさ好き

口が堅い

うそつき

正直

  1.   メディア(映画やテレビや雑誌など)に出てくる10代の女子には,どの言葉が当てはまると思いますか。

  2.   あなたはどの言葉に当てはまる人だと思われたいですか。

 最初の質問にはグループ1から,2つ目の質問にはグループ2から答えを選びましたか。もしそうなら,メディアに出てくる“典型的な”女子にはなりたくないと思っている,ということです。そう感じている子はほかにもいます。その理由を考えてみましょう。

 「映画では,10代の女子はたいてい態度が悪くて反抗的ということになっています。だから,わたしたちも同じように信頼できなくて,自意識過剰で,すぐに大騒ぎするって見られてしまいます」。―エリン。

 「映画やテレビに出てくる10代の女の子たちは,目立ちたがり屋で,見た目や服,自分の人気や男の子のことばかり気にしています」。―ナタリー。

 「メディアに出てくる“楽しい”女の子って,お酒を飲むし,男の子と寝るし,親に反抗します。そういうことをしない人は,“宗教家”とか“お堅いキャラ”として描かれます」。―マリア。

 考えてみよう: わたしの服装や行動,話し方は,ありのままの自分を表現しているだろうか。それとも,メディアに出てくる女子のまねをしているだけだろうか。

 知っておくべきこと

  •   自分らしさを出せていると思っていても,メディアによく出てくる女子をまねているに過ぎない,というケースが多い。カレンという若い女性はこう言います。「妹がそうなんです。服や男の子のことばかり考えているふりをしています。本当は賢い子でほかのことにも興味があるのに,ばかなことをするんです。そうしないと“ほかの女の子たち”のようになれないと思ってるんです。まだ12歳なのに!」

     聖書の言葉: 「この事物の体制に合わせて形作られるのをやめなさい」。―ローマ 12:2

  •   メディアに出てくる女子は,10代の女の子みんなの理想を反映しているわけではない。15歳のアレクシスのコメントです。「メディアに出てくるのは,自分のことしか考えなくて,“天然”で,子どもっぽいことばかりしている女子です。でも,ほとんどの子はきちんとした判断力があると思います。かっこいい男子のことばかり考えているわけじゃありません」。

     聖書の言葉: 「円熟した人々(は)自分の知覚力を訓練し,正しいことも悪いことも見分けられるようにな(る)」。―ヘブライ 5:14

  •   メディアの作り出すイメージで得をするのは企業であって,10代の女子ではない。出版,ファッション,テクノロジー,エンターテインメント関連の大企業は,将来の収益を見込んで,ティーンエージャーになる前の若い人たちをターゲットにしています。「12歳から29歳へ」(英語)という本はこう述べています。「広告主は,“トゥイーン”の子どもたちに,最新の服やアクセサリー,コスメや電子機器を持っていないと人気者になれないと思わせている。“トゥイーン”の子どもは,誘惑というものを理解しないうちから,誘惑するようなCMをいつも見ている」。

     聖書の言葉: 「すべて世にあるもの ― 肉の欲望と目の欲望,そして自分の資力を見せびらかすこと ― は父から出るのではなく,世から出る」。―ヨハネ第一 2:16

 考えてみよう: いちばん人気のあるデザイナーブランドのファッションのことばかり考えているなら,いちばん得をするのはだれだろう。友達に注目されたいだけで最新のスマホを買ってしまうなら,実際に得をするのはだれだろう。企業が気にかけているのは,子どもたちの幸せだろうか。それとも自分たちの利益だろうか。

 あなたにできること

  •   メディアが作り出すイメージをうのみにしない。人間は成長とともに,表面に現われないものを見抜く能力を身に着けます。メディアの作り出すイメージが自分にどんな影響を与えるか,よく考えてみてください。「メディアは,10代の女子は服よりもメイクに夢中になる,というイメージを広めています」と14歳のアラーナは言います。「メイクをしたってそんなにかわいくならないということにみんな気づいていません。注目されたくて必死になってるように見えるだけです」。

  •   自分の理想に近づくために目標を立てる。例えば,あなたが冒頭で選んだイメージ ― 自分に当てはまってほしいと思うもの ― を振り返ってみてください。そうした自分の理想に近づくために,いま頑張ってみるのはどうですか。聖書はこう述べています。「新しい人格を身に着けなさい。それは,正確な知識により,またそれを創造した方の像(かたち)にしたがって新たにされてゆくのです」。―コロサイ 3:10

  •   手本にしたい人を見つける。お母さんやおばさんといった人たち,また大人な女性の友達や知り合いを手本にすることができます。エホバの証人の会衆の中にも,手本にできるりっぱな女性がたくさんいます。―テトス 2:3-5

 提案: 「その信仰に倣う」の本を読み,ルツ,ハンナ,アビガイル,エステル,マリア,マルタといった,女性にとって素晴らしい手本を残した聖書の登場人物について学びましょう。「その信仰に倣う」の本は,エホバの証人の発行した書籍で,www.jw.orgから入手できます。