「あなた​の​王国​が​来​ます​よう​に。あなた​の​ご意志​が​天​に​おける​と​同じ​よう​に,地上​に​おい​て​も​なさ​れ​ます​よう​に」。―マタイ 6:10

1 神​の​王国​が​来る​と​は,どう​いう​こと​です​か。

イエス​は,神​の​王国​を​祈り​求める​よう​追随​者​たち​に​教え​た​とき,神​から​独立​し​た,幾千​年​も​続い​て​き​た​人間​の​支配​が​王国​の​到来​に​よっ​て​終わる​こと​を​ご存じ​でし​た。人間​が​支配​し​た​その​期間​中,神​の​ご意志​は​一般​に​地上​に​おい​て​なさ​れ​て​い​ませ​ん​でし​た。(詩編 147:19,20)しかし,王国​が​天​に​設立​さ​れ​た​後​に​は,神​の​ご意志​が​どこ​に​おい​て​も​なさ​れる​こと​に​なり​ます。人間​に​よる​支配​から​神​の​天​の​王国​に​よる​支配​へ​の​畏怖​す​べき​移行​の​時​は,今や​間近​に​迫っ​て​い​ます。

2 人間​に​よる​支配​から​王国​に​よる​支配​へ​の​移行​は,どんな​期間​に​行なわ​れ​ます​か。

2 この​移行​は,「世​の​初め​から​今​に​至る​まで​起き​た​こと​が​なく,いいえ,二​度​と​起き​ない​よう​な​大​患難」と​イエス​が​呼ん​だ​期間​に​行なわ​れ​ます。(マタイ 24:21)聖書​は,その​期間​の​長さ​を​述べ​て​い​ませ​ん​が,その​間​に​生じる​ 災い​は,世界​が​それ​まで​に​経験​し​た​どんな​災い​より​も​厳しい​もの​と​なり​ます。その​大​患難​の​初め​に​は,地上​の​ほとんど​の​人​に​強い​衝撃​を​与える,ある​事柄​が​起き​ます。偽り​の​宗教​すべて​の​滅び​です。それ​は​エホバ​の​証人​に​とっ​て​は​衝撃​的​な​事柄​で​は​あり​ませ​ん。長く​待ち望ん​で​き​た​こと​だ​から​です。(啓示 17:1,15‐17; 18:1‐24)大​患難​は,神​の​王国​が​サタン​の​体制​全体​を​打ち砕く​ハルマゲドン​で​終わり​ます。―ダニエル 2:44。啓示 16:14,16

3 エレミヤ​は,不​従順​な​人々​の​運命​を​どの​よう​に​描い​て​い​ます​か。

3 この​こと​は,「神​を​知ら​ない」人々​と,キリスト​の​手中​に​ある​神​の​天​の​王国​に​つい​て​の「良い​たより​に​従わ​ない」人​たち​に​とっ​て​何​を​意味​する​でしょ​う​か。(テサロニケ​第​二 1:6‐9)聖書​預言​は,この​よう​に​告げ​て​い​ます。「見よ,災い​が​国​から​国​へ​と​出​て​行き,激しい​大​あらし​が​地​の​最果て​から​引き起こさ​れる。そして,エホバ​に​打ち殺さ​れる​者​は,その​日,地​の​一方​の​果て​から​地​の​他方​の​果て​に​まで​及ぶ​で​あろ​う。彼ら​は​嘆き悲しま​れ​ず,集め​られ​ず,葬ら​れ​も​し​ない。彼ら​は​地​の​表​の​肥やし​の​よう​に​なる」。―エレミヤ 25:32,33

悪​の​終わり

4 エホバ​が​この​邪悪​な​体制​を​終わらせる​の​は,なぜ​正当​な​こと​です​か。

4 エホバ​神​は​幾千​年​も​の​あいだ​悪​を​忍ん​で​こら​れ​まし​た。人間​に​よる​支配​が​大​失敗​で​ある​こと​を​心​の​正直​な​人々​が​見て取る​に​は​十分​の​期間​です。例えば,ある​筋​に​よれ​ば,この​20​世紀​だけ​で​も,戦争​や​革命​や​内乱​に​よっ​て​1億5,000万​人​以上​が​死亡​し​まし​た。人​の​凶暴​さ​が​特に​目​に​つい​た​の​は​第​二​次​世界​大戦​中​で,約​5,000万​人​が​死亡​し​まし​た。その​中​に​は​ナチ​の​強制​収容​所​で​惨死​し​た​人​も​おり,かなり​の​数​に​上り​ます。聖書​が​予告​し​て​い​た​とおり,この​時代​に​は「邪悪​な​者​と​かたり​を​働く​者​と​は​いよいよ​悪​に​進み」まし​た。(テモテ​第​二 3:1‐5,13)今日​で​は,不​道徳,犯罪,暴力,汚職,神​の​規準​を​蔑視​する​風潮​が​広く​見​られ​ます。ですから,エホバ​が​この​邪悪​な​体制​に​終わり​を​もたらす​の​は,全く​正当​な​こと​です。

5,6 古代​カナン​で​見​られ​た​邪悪​さ​に​つい​て​述べ​て​ください。

5 今​の​状況​は,約​3,500​年​前​の​カナン​に​おける​状況​と​似​て​い​ます。聖書​に​は​こう​記さ​れ​て​い​ます。「すべて​エホバ​に​とっ​て​忌む​べき​こと,まさに​その​憎ま​れる​事柄​を,彼ら​は​その​神々​に​対し​て​行なっ​て​き​た。自分​たち​の​息子​や​娘​たち​を​さえ,いつも​火​で​焼い​て​その​神々​に​ささげる​の​で​ある」。(申命記 12:31)エホバ​は​イスラエル​国民​に,「これら​諸​国民​の​邪悪​さ​の​ゆえに,あなた​の​神​エホバ​は​彼ら​を​あなた​の​前​から​打ち払わ​れる​の​で​あ(る)」と​告げ知らせ​まし​た。(申命記 9:5)聖書​の​歴史​家​ヘンリー​・​H​・​ハーレイ​は,この​よう​に​述べ​まし​た。「バアル,アシュトレテ,その他​カナン​人​の​神々​の​崇拝​は,甚だ​しく​度​を​過ごし​た​お祭り​騒ぎ​で​あっ​た。彼ら​の​神殿​は​悪徳​の​中心​地​で​あっ​た」。

6 ハーレイ​は,彼ら​の​邪悪​さ​が​どれ​ほど​甚だしい​もの​と​なっ​て​い​た​か​を​示し​て​い​ます。数​ある​そう​し​た​場所​の​一つ​で,考古​学​者​たち​は,「バアル​へ​の​いけにえ​に​され​た​子ども​たち​の​遺骨​の​入っ​た​壺​を​大量​に​発見​し​た」の​です。ハーレイ​は,こう​述べ​て​い​ます。「その​全域​が​新生​児​の​墓地​で​あっ​た。……カナン​人​は,自分​たち​の​神々​の​前​で​宗教​祭儀​と​し​て​不​道徳​行為​に​ふける​こと​に​より,また​その​後,自分​たち​の​長子​を​それら​同じ​神々​へ​の​犠牲​と​し​て​殺害​する​こと​に​より​礼拝​を​行なっ​た。カナン​の​地​は​大方,国家​的​規模​で​ソドム​と​ゴモラ​の​よう​に​なっ​て​い​た​よう​で​ある。……その​よう​な​忌まわしい​汚れ​や​残虐​行為​を​事​と​する​文明​に,それ​以上​存続​する​権利​が​あっ​た​で​あろ​う​か。……カナン​人​の​諸​都市​の​遺跡​を​発掘​する​考古​学​者​は,神​が​なぜ​もっと​早く​彼ら​を​滅ぼさ​なかっ​た​の​だろ​う​か​と​不思議​に​思う​ほど​で​ある」。

地​を​受け継ぐ

7,8 神​は​どの​よう​に​この​地​を​清め​ます​か。

7 神​は​カナン​の​地​を​清め​た​よう​に,間​も​なく​全地​を​清め,ご自分​の​意志​を​行なう​人々​に​それ​を​お与え​ に​なり​ます。「廉直​な​者​たち​が​地​に​住み,とがめ​の​ない​者​たち​が​地​に​残さ​れる……。邪悪​な​者​たち​は​地​から​断ち滅ぼさ​れ(る)」の​です。(箴言 2:21,22)また,詩編​作者​は,「ほんの​もう​少し​すれ​ば,邪悪​な​者​は​い​なく​なる。……しかし​柔和​な​者​たち​は​地​を​所有​し,豊か​な​平和​に​まさに​無上​の​喜び​を​見いだす​で​あろ​う」と​述べ​て​い​ます。(詩編 37:10,11)サタン​も​取り除か​れ,「千​年​が​終わる​まで​もはや​諸​国民​を​惑わす​こと​が​でき​ない​よう​に」され​ます。(啓示 20:1‐3)そう​です,「世​は​過ぎ去り​つつ​あり,その​欲望​も​同じ​です。しかし,神​の​ご意志​を​行なう​者​は​永久​に​とどまり​ます」。―ヨハネ​第​一 2:17

8 イエス​は,地上​で​永久​に​生き​たい​と​思う​人​たち​の​ため​の​壮大​な​希望​を​要約​し,「温和​な​気質​の​人​たち​は​幸い​です。その​人​たち​は​地​を​受け継ぐ​から​です」と​言わ​れ​まし​た。(マタイ 5:5)イエス​は​詩編 37​編​29​節​に​言及​し​て​い​た​もの​と​思わ​れ​ます。そこ​で​は,「義​なる​者​たち​は​地​を​所有​し,そこ​に​永久​に​住む​で​あろ​う」と​予告​さ​れ​て​い​ます。心​の​正しい​人々​が​楽園​と​なる​地上​で​永久​に​生きる​の​が​エホバ​の​目的​で​ある​こと​を​イエス​は​ご存じ​でし​た。エホバ​は​こう​述べ​て​おら​れ​ます。「わたし​は​わたし​の​大いなる​力……に​よっ​て,地​と​人間​と​地​の​表​に​いる​獣​と​を​造り,わたし​の​目​が​与える​こと​を​正しい​ と​見​た​者​に​それ​を​与え​た」。―エレミヤ 27:5

驚く​べき​新しい​世

9 神​の​王国​は​どんな​世界​を​もたらし​ます​か。

9 ハルマゲドン​の​後,神​の​王国​は​驚く​べき「新しい​地」を​もたらし​ます。そこ​に​は「義​が​宿り​ます」。(ペテロ​第​二 3:13)ハルマゲドン​を​生き残っ​た​人​たち​は,圧制​的​な​この​邪悪​な​事物​の​体制​から​解放​さ​れ​て,何​と​大きな​安らぎ​を​得る​の​でしょ​う。天​の​王国​政府​の​治める,義​の​新しい​世​に​入っ​て,驚く​べき​数々​の​祝福​と​永遠​の​命​を​思い見る​こと​は,何​と​大きな​喜び​と​なる​の​でしょ​う。―啓示 7:9‐17

10 王国​の​支配​の​もと​で,どんな​悪い​事柄​は​もはや​存在​し​なく​なり​ます​か。

10 戦争,犯罪,飢餓,さらに​は​捕食​動物​で​さえ,人々​を​脅かす​こと​は​もはや​あり​ませ​ん。「わたし​は[自分​の​民]と​平和​の​契約​を​結ぶ。わたし​は​害​を​もたらす​野獣​を​その​地​から​絶(つ)。そして​野​の​木​は​必ず​その​実り​を​出し,その​地​も​収穫​を​与え,彼ら​は​その​土地​に​安らか​に​いる​で​あろ​う」と​述べ​られ​て​い​ます。「彼ら​は​その​剣​を​すき​の​刃​に,その​槍​を​刈り込み​ばさみ​に​打ち変え​なけれ​ば​なら​なく​なる。国民​は​国民​に​向かっ​て​剣​を​上げ​ず,彼ら​は​もはや​戦い​を​学ば​ない。そして​彼ら​は​まさに,各々​自分​の​ぶどう​の​木​の​下,自分​の​いちじく​の​木​の​下​に​座り,これ​を​おののか​せる​者​は​だれ​も​い​ない」。―エゼキエル 34:25‐28。ミカ 4:3,4

11 身体​的​な​病​も​なくなる,と​確信​できる​の​は​なぜ​です​か。

11 病気,悲しみ,そして​死​さえ​も​除き去ら​れ​ます。「『わたし​は​病気​だ』と​言う​居住​者​は​い​ない。その​地​に​住ん​で​いる​民​は,自分​の​とが​を​赦さ​れ​た​者​たち​と​なる​の​で​ある」。(イザヤ 33:24)「神​は​彼ら​の​目​から​すべて​の​涙​を​ぬぐ​い​去っ​て​くださり,もはや​死​は​なく,嘆き​も​叫び​も​苦痛​も​もはや​ない。以前​の​もの​は​過ぎ去っ​た​の​で​ある。……『見よ! わたし​は​すべて​の​もの​を​新しく​する』」と​あり​ます。(啓示 21:4,5)イエス​は​地上​に​い​た​とき,神​から​与え​られ​た​力​に​よっ​て​それら​の​事​を​行なえる​と​いう​こと​を​実証​さ​れ​まし​た。聖霊​の​後ろ盾​を​得​て​各地​を​巡り,足​の​なえ​て​い​た​人​を​いやし,病気​の​人​を​治し​まし​た。―マタイ 15:30,31

12 死ん​だ​人​に​は​どんな​希望​が​あり​ます​か。

 12 イエス​が​行なっ​た​こと​は,それ​だけ​で​は​あり​ませ​ん。死者​を​よみがえらせ​まし​た。謙遜​な​人々​は​どの​よう​に​反応​し​た​でしょ​う​か。イエス​が​12​歳​の​少女​を​復活​さ​せ​た​とき,その​両親​は「狂喜​の​あまり​我​を​忘れる​ほど​に​な(り)」まし​た。(マルコ 5:42)これ​も,イエス​が​王国​支配​の​もと,全地​で​行なう​事柄​を​示す​例​です。その​時​に​は,「義者​と​不義​者​と​の​復活​が​ある」の​です。(使徒 24:15)死ん​で​い​た​人​が​群れ​を​なし​て​次々​と​生き返り,愛する​家族​と​再会​する​とき​の,人々​が​狂喜​する​さま​を​想像​し​て​ください。王国​の​監督​下​で​大々的​に​教育​が​施さ​れる​に​違いあり​ませ​ん。その​よう​に​し​て,「水​が​海​を​覆っ​て​いる​よう​に,地​は​必ず​エホバ​に​つい​て​の​知識​で​満ちる」の​です。―イザヤ 11:9

『義者​と​不義​者​と​の​復活​が​あり​ます』

エホバ​の​主権​が​立証​さ​れる

13 神​の​支配​の​正しさ​は​どの​よう​に​示さ​れ​ます​か。

13 千​年​に​及ぶ​王国​支配​の​終わり​まで​に,人間​家族​は​思い​も​体​も​完全​な​状態​に​回復​し​て​いる​こと​でしょ​う。地上​は,全​地球​的​な​エデン​の​園,すなわち​楽園​に​なり​ます。平和,幸福,安全,および​愛​の​ある​人間​社会​が​実現​し​て​いる​でしょ​う。王国​が​支配​する​前​の​人間​の​歴史​に​おい​て,その​よう​な​こと​は​見​られ​た​ためし​が​あり​ませ​ん。その​時​に​は,人間​に​よる​以前​の​幾千​年​に​も​わたる​惨め​な​支配​と,神​の​天​の​王国​に​よる​千​年​に​およぶ​見事​な​支配​と​の,実​に​大きな​違い​が​明らか​に​なっ​て​いる​こと​でしょ​う。神​が​ご自分​の​王国​を​通し​て​行なわ​れる​支配​は,あらゆる​点​で​完全​に​勝っ​て​いる​こと​が​示さ​れ​て​いる​でしょ​う。支配​を​行なう​神​の​権利,その​主権​は,全く​立証​さ​れ​て​いる​こと​でしょ​う。

14 千​年​が​終わる​とき,反逆​者​たち​は​どう​なり​ます​か。

14 千​年​の​終わり​に​エホバ​は,完全​に​なっ​た​人間​が​だれ​に​仕える​こと​を​望む​か​と​いう​点​で​選択​の​自由​を​行使​する​こと​を​お許し​に​なり​ます。聖書​に​よれ​ば,「サタン​は……その​獄​から​解き放さ​れ」ます。サタン​は​再び​人間​を​惑わそ​う​と​し​ます。中​に​は,神​から​の​独立​を​選ぶ​人​も​いる​でしょ​う。エホバ​は,『苦難​が​二​度​と​生じ​ない』よう,サタン​と​その​悪霊​たち,および​エホバ​の​主権​に​反逆​する​すべて​の​者​を​滅ぼし尽くし​ます。その​時​に​とこしえ​の​滅び​を​被る​人​に​は​機会​が​なかっ​た​と​か,その​間違っ​た​歩み​は​不​完全​さ​の​せい​で​あっ​た​など​と​異議​を​唱える​こと​は,だれ​に​も​でき​ませ​ん。その​人​たち​は,エホバ​の​義​の​支配​に​故意​に​反逆​する​こと​を​選ん​だ,完全​な​アダム​と​エバ​の​よう​に​なる​の​です。―啓示 20:7‐10。ナホム 1:9

忠節​な​人​たち​は​エホバ​と​の​本来​の​関係​に​戻る

15 忠節​な​人​たち​は,エホバ​と​どの​よう​な​関係​を​持つ​よう​に​なり​ます​か。

15 一方,大​多数​の​人​は,エホバ​の​主権​を​擁護​する​道​を​選ぶ​でしょ​う。反逆​者​が​すべて​滅ぼし尽くさ​れ,義​なる​者​たち​は,忠節​に​関する​最後​の​試み​を​通過​し​て,エホバ​の​み前​に​立ち​ます。その​時,エホバ​は​これら​忠節​な​人々​を​ご自分​の​息子​や​娘​と​し​て​受け入れ​ます。その​結果,それら​の​人​は,アダム​と​エバ​が​反逆​する​前​に​持っ​て​い​た​よう​な,神​と​の​関係​に​戻り​ます。こう​し​て,ローマ 8​章​21​節​の,「創造​物​そのもの[人類]が​腐朽​へ​の​奴隷​状態​から​自由​に​され,神​の​子供​の​栄光​ある​自由​を​持つ​よう​に​なる」と​いう​言葉​が​成就​する​の​です。預言​者​イザヤ​も,「神​は​実際​に​死​を​永久​に​呑み込み,主権​者​なる​主​エホバ​は​すべて​の​顔​から​必ず​涙​を​ぬぐわ​れる」と​予告​し​て​い​ます。―イザヤ 25:8

永遠​の​命​の​希望

16 永遠​の​命​と​いう​報い​を​心待ち​に​する​こと​が​ふさわしい​の​は​なぜ​です​か。

16 忠実​な​人​たち​に​は,何​と​すばらしい​見込み​が​ある​の​でしょ​う。神​が​いつ​まで​も,霊的​な​益​や​物質​的​な​益​を​あふれる​ほど​豊か​に​注い​で​くださる​の​です。「あなた​は​み手​を​開い​て,すべて​の​生き​て​いる​もの​の[ふさわしい]願い​を​満たし​て​おら​れ​ます」と​詩編​作者​は​述べ​まし​た​が,まさに​その​とおり​です。(詩編 145:16)エホバ​は​地的​な​級​の​人​たち​に,ご自分​に​対する​信仰​の​一環​と​し​て​楽園​に​おける​命​と​いう​この​希望​を​持つ​よう​促し​て​おら​れ​ます。エホバ​の​主権​に​関する​論争​の​ほう​が​重要​で​ある​と​は​いえ,エホバ​は​人々​に,報い​に​あずかる​見込み​を​何​ も​持た​ず​に​仕える​こと​を​求め​て​は​おら​れ​ませ​ん。聖書​の​初め​から​終わり​まで,神​へ​の​忠節​と,とこしえ​の​命​の​希望​と​が,神​に​対する​クリスチャン​の​信仰​に​欠か​せ​ない​要素​と​し​て​密接​に​結びつけ​られ​て​い​ます。「神​に​近づく​者​は,神​が​おら​れる​こと,また,ご自分​を​切​に​求める​者​に​報い​て​くださる​こと​を​信じ​なけれ​ば​なら​ない」の​です。―ヘブライ 11:6

17 イエス​は,希望​を​支え​と​する​の​が​ふさわしい​こと​を​どの​よう​に​示し​まし​た​か。

17 イエス​は​言い​まし​た。「彼ら​が,唯一​まこと​の​神​で​ある​あなた​と,あなた​が​お遣わし​に​なっ​た​イエス​・​キリスト​に​つい​て​の​知識​を​取り入れる​こと,これ​が​永遠​の​命​を​意味​し​て​い​ます」。(ヨハネ 17:3)イエス​は​ここ​で,神​と​その​目的​を​知る​こと​と,それ​に​よっ​て​もたらさ​れる​報い​と​を​関連づけ​て​おら​れ​ます。一例​と​し​て,ある​悪行​者​から,王国​に​入ら​れ​た​なら​わたし​の​こと​を​思い出し​て​ください​と​頼ま​れ​た​時,イエス​は,「あなた​は​わたし​と​共​に​パラダイス​に​いる​でしょ​う」と​言わ​れ​まし​た。(ルカ 23:43)イエス​は​その​人​に,たとえ​報い​が​得​られ​なく​て​も​信仰​を​持ち​なさい,と​は​言い​ませ​ん​でし​た。この​世​の​中​で​さまざま​な​試練​に​遭う​とき​の​支え​と​し​て,楽園​と​なる​地上​で​の​永遠​の​命​と​いう​希望​を​エホバ​が​僕​たち​に​持たせ​たい​と​願っ​て​おら​れる​こと​を​ご存じ​だっ​た​の​です。ですから,報い​を​心待ち​に​する​こと​は,クリスチャン​と​し​て​耐え忍ぶ​際​の​肝要​な​助け​な​の​です。

王国​の​将来

18,19 千​年​統治​の​終わり​に,王​と​その​王国​は​どう​なり​ます​か。

18 王国​は,エホバ​が​地​と​そこ​に​住む​人々​を​完全​に​し,ご自分​と​和解​さ​せる​ため​に​用い​た​副次​的​な​政府​です。では,イエス​・​キリスト​と,14万4,000​人​の​王​また​祭司​たち​は,千年期​の​後​に​どんな​役割​を​担う​の​でしょ​う​か。「次い​で​終わり​と​なり​ます。その​時,彼​は​王国​を​自分​の​神​また​父​に​渡し​ます。その​時,彼​は​あらゆる​政府,また​あらゆる​権威​と​力​を​無​に​帰せ​しめ​て​い​ます。神​が​すべて​の​敵​を​彼​の​足​の​下​に​置く​まで,彼​は​王​と​し​て​支配​し​なけれ​ば​なら​ない​の​です」。―コリント​第​一 15:24,25

19 キリスト​が​王国​を​神​に​渡す​の​で​あれ​ば,王国​が​永久​に​存続​する​こと​に​つい​て​述べる​聖句​を​どの​よう​に​理解​す​べき​でしょ​う​か。王国​の​成し遂げ​た​事柄​は​永久​に​持続​し​ます。キリスト​は,神​の​主権​の​立証​の​ため​に​果たし​た​役割​ゆえ​に,いつ​まで​も​尊ば​れる​でしょ​う。それでも,その​時​に​は​罪​と​死​が​完全​に​取り除か​れ,人類​は​すでに​請け戻さ​れ​て​いる​の​で,請け戻す​者​と​し​て​働く​必要​は​なくなり​ます。王国​の​千​年​支配​も​十分​に​目的​を​達し​て​いる​こと​でしょ​う。その​ため,エホバ​と​従順​な​人​たち​と​の​間​の​副次​的​な​政府​の​必要​は,もう​なくなり​ます。こう​し​て「神​が​だれ​に​対し​て​も​すべて​の​もの​と​なる」の​です。―コリント​第​一 15:28

20 キリスト​と​14万4,000​人​に​どんな​将来​が​ある​か​を,わたしたち​は​どう​すれ​ば​知る​こと​が​でき​ます​か。

20 千​年​統治​が​完了​し​た​あと,キリスト​と​その​共同​支配​者​たち​は,その​後​どんな​役割​を​担う​の​でしょ​う​か。聖書​は​何​も​述べ​て​い​ませ​ん。それでも,わたしたち​は,エホバ​が​彼ら​に​ご自分​の​創造​物​の​全域​に​かかわる​新た​な​奉仕​の​特権​を​数多く​お与え​に​なる​こと​を​確信​でき​ます。どうか​今日​の​わたしたち​すべて​が,エホバ​の​主権​を​擁護​し,とこしえ​の​命​を​いただけ​ます​よう​に。それ​は,将来​も​わたしたち​が​生き​て​い​て,王​なる​方​と,その​仲間​の​王​また​祭司​たち​に​関し,さらに​は​畏怖​す​べき​宇宙​全体​に​関し​て​エホバ​が​意図​さ​れ​た​事柄​を​知る​ため​です。