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エホバの証人

日本語

「ものみの塔」  |  2017年 No.5

 その​信仰​に​倣う | サラ

神から「王妃」と呼ばれた女性

神から「王妃」と呼ばれた女性

サラ​は​手​を​休め​て​背筋​を​伸ばし,地平線​の​かなた​に​目​を​やり​ます。その​巧み​な​采配​の​もと​で,召使い​たち​は​楽しく​せっせ​と​仕事​を​し​て​い​ます。勤勉​な​サラ​は​自分​の​仕事​を​し​終え,ぼんやり​と​考え事​を​し​ながら​手​を​もみほぐし​て​い​ます。テント​の​裂け目​を​夢中​で​繕っ​て​い​た​の​か​も​しれ​ませ​ん。ヤギ​の​毛​で​でき​た​粗い​布​も,長年,日光​や​雨​に​さらさ​れ,色あせ​て​い​ます。もう​何​年​遊牧​生活​を​し​て​き​た​こと​でしょ​う。午後​の​時間​は​すぐ​に​過ぎ,夕日​が​黄金色​に​輝き​始め​ます。サラ​は,今朝​アブラハム​ *を​見送っ​た​方向​を​待ち遠し​そう​に​見つめ​ます。夫​の​見慣れ​た​姿​が​近く​の​丘​の​上​に​見える​と,その​美しい​顔​が​ほほえみ​で​ぱっと​明るく​なり​ます。

アブラハム​が​家​の​者​たち​を​連れ​て​ユーフラテス​川​を​越え,カナン​の​地​に​入っ​て​かれこれ​10​年​に​なり​ます。サラ​は​未知​の​土地​へ​の​大​移動​の​間,夫​を​献身​的​に​支え​て​き​まし​た。アブラハム​が​エホバ​神​の​目的​の​中​で​重要​な​役割​を​果たし,神​に​祝福​さ​れ​た​子孫​と​国民​を​生み出す,と​いう​こと​は​知っ​て​い​まし​た。と​は​いえ,サラ​は​どんな​役割​を​果たす​の​でしょ​う​か。もう​75​歳​に​なり​ます​が,まだ​子ども​が​い​ませ​ん。「わたし​が​アブラハム​の​妻​で​ある​なら,エホバ​の​約束​は​どの​よう​に​実現​する​の​だろ​う」と​思っ​た​か​も​しれ​ませ​ん。心配​や​不安​に​駆ら​れ​て​も​無理​は​あり​ませ​ん。

わたしたち​も,神様​の​約束​は​いつ​実現​する​の​だろ​う,と​考える​こと​が​ある​でしょ​う。何​か​を​楽しみ​に​し​て​いる​場合​は​特に,待ちきれ​ない​か​も​しれ​ませ​ん。サラ​の​信仰​の​模範​から​どんな​こと​を​学べる​でしょ​う​か。

「エホバ​は​わたし​が​子供​を​産む​こと​を​とどめ​られ​まし​た」

家族​は​エジプト​から​帰っ​て​来​た​ばかり​です。(創世記 13:1‐4)カナン​人​から​ルズ​と​呼ば​れ​て​い​た​ベテル​の​東側​の​高地​に​宿営​し​て​い​ます。ここ​から​は​約束​の​地​が​よく​見え​ます。カナン​人​の​村​が​あり,旅人​たち​は​そこ​を​通っ​て​遠く​の​地​に​向かい​ます。広大​な​景色​です​が,サラ​の​生ま​れ​故郷​と​は​全く​違い​ます。サラ​は,1900​㌔​ほど​離れ​た​メソポタミア​の​ウル​で​育ち​まし​た。大​都市​の​ウル​に​は,多く​の​親族​が​い​まし​た​し,市場​や​バザール​も​あり,生活​は​便利​でし​た。丈夫​な​屋根​や​壁,ひょっとしたら​水道​まで​完備​さ​れ​た​快適​な​家​も​あり​まし​た。サラ​は​それら​すべて​を​後​に​し​て​き​まし​た。では,サラ​は​悲しげ​な​表情​で​東​の​方​を​眺め,幼い​ころ​育っ​た​家​の​快適​さ​を​恋しがっ​て​いる​でしょ​う​か。わたしたち​が​そう​考える​と​し​たら,それ​は​大きな​思い違い​です。

2000​年​ほど​後,使徒​パウロ​は​神​に​導か​れ,サラ​と​アブラハム​の​信仰​に​つい​て​こう​書き​まし​た。「もし​彼ら​が,自分​たち​の​出​て​来​た​その​場所​を​いつも​思い出し​て​い​た​の​で​あれ​ば,帰る​機会​も​あっ​た​はず​です」。(ヘブライ 11:8,11,15)2​人​は​昔​に​帰り​たい​と​は​思い​ませ​ん​でし​た。いつも​そう​思っ​て​い​た​なら,さっさ​と​故郷​に​戻っ​た​はず​です。しかし,戻っ​て​い​たら,エホバ​から​の​大きな​祝福​は​得​られ​ なかっ​た​でしょ​う。そして,大勢​の​人​に​感動​を​与える,素晴らしい​信仰​の​模範​と​し​て​人類​史​に​名​を​残す​こと​なく,すっかり​忘れ去ら​れ​て​い​た​でしょ​う。

サラ​は,後ろ​を​振り返る​の​で​は​なく,将来​に​目​を​向け​まし​た。その​地​に​滞在​し​て​いる​間​は​夫​を​支え続け,テント​を​たたん​だり,家畜​の​群れ​を​連れ​て​移動​し​たり,再び​テント​を​張っ​たり​する​の​を​手伝い​まし​た。もっと​難しい​問題​や​変化​に​も​耐え​まし​た。エホバ​は​アブラハム​に​は,約束​に​つい​て​幾​度​も​話​さ​れ​まし​た​が,サラ​の​こと​は​まだ​何​も​述べ​て​おら​れ​ませ​ん。(創世記 13:14‐17; 15:5‐7

ついに​サラ​は​決心​し​ます。ずっ​と​考え​続け​て​い​た​こと​を​アブラハム​に​話す​時​が​来​た​の​です。複雑​な​面持ち​で​こう​切り出し​ます。「お願い​が​あり​ます。エホバ​は​わたし​が​子供​を​産む​こと​を​とどめ​られ​まし​た」。そして​夫​に,下女​の​ハガル​に​よっ​て​子ども​を​作っ​て​ほしい​と​頼み​ます。サラ​が​どれ​ほど​つらい​気持ち​で​そんな​こと​を​頼ん​だ​か,想像​でき​ます​か。現代​で​は​とても​考え​られ​ない​こと​です​が,当時,男性​が​跡継ぎ​を​作る​ため​に​第​二​夫人​や​そばめ​を​持つ​の​は​珍しい​こと​で​は​あり​ませ​ん​でし​た。 * サラ​は,アブラハム​の​子孫​から​1​つ​の​国民​を​作る​と​いう​神​の​目的​は​その​よう​に​し​て​実現​する,と​思っ​て​い​た​の​か​も​しれ​ませ​ん。いずれ​に​せよ,進ん​で​大きな​犠牲​を​払お​う​と​し​ます。アブラハム​は​どう​する​でしょ​う​か。「[サラ]の​声​を​聴き入れ​た」と​あり​ます。(創世記 16:1‐3

エホバ​が​サラ​に​その​よう​な​提案​を​させ​た,と​いう​こと​でしょ​う​か。いいえ,むしろ​それ​は​サラ​自身​の​考え​から​出​た​もの​でし​た。サラ​は,自分​に​子ども​が​でき​ない​の​は​神​が​定め​られ​た​こと​だ​と​考え​まし​た。神​が​ほか​の​解決​策​を​持っ​て​おら​れる​と​は​思え​なかっ​た​の​です。サラ​の​考えつい​た​解決​策​は,心痛​や​トラブル​の​原因​と​なり​まし​た​が,見事​な​まで​の​利他​的​な​態度​の​表われ​で​も​あり​まし​た。自分​の​し​たい​こと​を​優先​さ​せる​の​が​当たり前​の​世​の​中​で,サラ​の​利他​的​な​精神​は​異彩​を​放っ​て​いる​の​で​は​ない​でしょ​う​か。わたしたち​は,自分​の​利益​より​も​神様​の​目的​を​優先​さ​せる​こと​に​よっ​て,サラ​の​信仰​に​倣え​ます。

「あなた​は​確か​に​笑っ​た」

その​後​しばらく​し​て,ハガル​は​アブラハム​の​子ども​を​身ごもり​まし​た。サラ​より​も​重要​な​存在​に​なれる​と​思っ​た​の​でしょ​う,ハガル​は​自分​の​女​主人​を​見下す​よう​に​なり​まし​た。子ども​の​い​ない​サラ​に​とっ​て​これ​ほど​つらい​こと​は​あり​ませ​ん。アブラハム​と​神​の​許し​を​得​て,サラ​は​何らか​の​方法​で​ハガル​を​罰し​ます。ハガル​に​息子​イシュマエル​が​生まれ,数​年​が​たち​ます。(創世記 16:4‐9,16)次​に​エホバ​から​の​メッセージ​が​与え​られ​た​時,サラ​は​89​ 歳,アブラハム​は​99​歳​でし​た。2​人​が​受け取っ​た​の​は,非常​に​驚く​よう​な​メッセージ​でし​た。

エホバ​は​ご自分​の​友​アブラハム​に,多く​の​子孫​を​与える​と​再び​約束​さ​れ​ます。また,それ​まで​の​アブラム​と​いう​名前​を,「多数​の​もの​の​父」を​意味​する​アブラハム​に​変え​させ​ます。この​時,初めて​サラ​の​役割​に​つい​て​も​語り,「争い​を​好む」を​意味​する​サライ​と​いう​名前​を,「王妃」を​意味​する​サラ​に​変え​させ​ます。エホバ​は​その​理由​を​こう​説明​さ​れ​ます。「わたし​は​彼女​を​祝福​し,また​彼女​に​よっ​て​あなた​に​男​の​子​を​与える。わたし​は​彼女​を​祝福​し,彼女​は​幾つ​も​の​国民​と​なる。もろもろ​の​民​の​王​たち​が​彼女​から​出る​で​あろ​う」。(創世記 17:5,15,16

すべて​の​国民​を​祝福​する​子孫​を​生み出す​と​いう​エホバ​の​契約​は,サラ​の​息子​を​通し​て​成就​する​こと​に​なる​の​です。神​が​その​子​の​ため​に​選ん​だ​イサク​と​いう​名前​は,「笑い」を​意味​し​ます。アブラハム​は,サラ​に​子ども​を​授ける​と​いう​エホバ​の​目的​を​知っ​た​時,「うつ伏し,笑い」ます。(創世記 17:17)驚き​と​喜び​を​隠せ​なかっ​た​の​です。(ローマ 4:19,20)サラ​は​どう​でし​た​か。

しばらく​し​て,3​人​の​見知ら​ぬ​人​が​アブラハム​の​テント​に​やっ​て​来​ます。昼​の​暑い​ころ​でし​た​が,老​夫婦​は​直ちに​客​を​もてなす​準備​を​し​ます。アブラハム​は​サラ​に​こう​言い​ます。「急い​で,上等​の​麦粉​三​セア​を​取り,練り粉​を​作っ​て​丸い​菓子​を​こしらえ​なさい」。当時,人​を​もてなす​に​は,たくさん​の​こと​を​する​必要​が​あり​まし​た。アブラハム​は​すべて​を​妻​に​任せる​の​で​は​なく,自ら​急い​で​1​頭​の​若い​牛​を​屠り,ほか​に​も​食べ物​や​飲み物​を​準備​し​ます。(創世記 18:1‐8)後​に​なっ​て,その「人​たち」が​エホバ​の​天使​で​ある​こと​が​明らか​に​なり​ます。使徒​パウロ​は​この​出来事​を​考え​ながら​こう​書い​た​よう​です。「人​を​親切​に​もてなす​こと​を​忘れ​て​は​なり​ませ​ん。それ​に​よっ​て​ある​人々​は,自分​で​は​それ​と​知ら​ない​で,み使い​たち​を​接待​し​た​の​です」。(ヘブライ 13:2)あなた​も​アブラハム​と​サラ​の​素晴らしい​手本​に​見倣える​でしょ​う​か。

サラ​は​人々​を​寛大​に​もてなし​た。

天使​の​1​人​が​アブラハム​に,サラ​が​男​の​子​を​産む​と​いう​神​の​約束​を​繰り返し​た​時,サラ​は​テント​の​中​の,人目​に​付か​ない​ところ​で​聞い​て​い​まし​た。この​歳​で​子ども​を​産む​こと​など​あり得​ない​と,つい​笑っ​て​しまい,心​の​中​で​こう​言い​ます。「すっかり​衰え​た​後​の​わたし​に​果たして​楽しみ​が​ある​でしょ​う​か。それ​に,わたし​の​主​も​年老い​て​い​ます​の​に」。天使​は​サラ​を​正し,鋭い​質問​を​し​ます。「エホバ​に​とっ​て​あまり​に​異例​で​なし​得​ない​事​が​あろ​う​か」。無理​も​ない​こと​です​が,サラ​は​怖く​なり,言い訳​を​し​よう​と​し​て,思わず​こう​言っ​て​しまい​ます。「わたし​は​笑っ​たり​は​し​ませ​ん」。しかし​天使​は​こう​言い​ます。「いや,あなた​は​確か​に​笑っ​た」。(創世記 18:9‐15

サラ​が​笑っ​た​の​は,信仰​が​欠け​て​い​た​から​で​は​あり​ませ​ん。聖書​は​こう​述べ​て​い​ます。「信仰​に​よっ​て,サラ​も,年齢​の​限界​を​過ぎ​て​い​た​の​に,胤​を​宿す​力​を​受け​まし​た。約束​し​て​くださっ​た​方​を​忠実​な​方​と​みなし​た​から​です」。(ヘブライ 11:11)サラ​は​エホバ​を​知っ​て​い​まし​た。エホバ​が​どんな​約束​を​も​果たせる​こと​を​知っ​て​い​た​の​です。わたしたち​は​皆,その​よう​な​信仰​を​強める​必要​が​あり​ます。聖書​の​神​エホバ​を​もっと​よく​知る​の​は​賢明​な​こと​です。そうすれば,サラ​が​確か​に​信仰​を​持っ​て​い​た​こと​を​理解​でき​ます。エホバ​は​本当​に​忠実​な​方​で​あり,ご自分​の​約束​すべて​を,時​に​は​驚く​よう​な​方法​で​果たさ​れる​の​で,わたしたち​は​それ​を​見​て​感心​し​たり​思わず​笑っ​て​しまっ​たり​する​か​も​しれ​ませ​ん。

「その​声​を​聴き入れ​よ」

エホバ​は​サラ​の​貴重​な​信仰​に​報わ​れ​た。

サラ​は​90​歳​に​なっ​て​ついに,ずっ​と​切望​し​て​い​た​瞬間​を​迎え​ます。100​歳​に​なる​愛する​夫​と​の​間​に​子ども​が​生ま​れ​た​の​です。アブラハム​は​神​から​命じ​られ​た​とおり,その​子​を​イサク,つまり「笑い」と​名づけ​ます。サラ​は,疲れ果て​て​は​い​て​も​輝く​よう​な​笑顔​で​こう​言い​ます。「神​は​わたし​の​ため​に​笑い​を​備え​て​ください​まし​た。だれ​で​も​これ​に​つい​て​聞く​人​は​わたし​の​こと​で​笑う​でしょ​う」。(創世記 21:6)この​エホバ​から​の​奇跡​的​な​贈り物​は,サラ​ の​残り​の​人生​に​喜び​を​もたらし​た​に​違いあり​ませ​ん。しかし,大きな​責任​も​生じ​まし​た。

イサク​が​5​歳​に​なる​と,家族​は​イサク​の​乳離れ​の​日​に​宴​を​催し​ます。しかし,万事​が​順調​に​運ん​だ​わけ​で​は​あり​ませ​ん。聖書​に​よる​と,サラ​は​ある​問題​行動​に「ずっ​と​気づい​て」い​まし​た。ハガル​の​息子​で,19​歳​に​なる​イシュマエル​が,幼い​イサク​を​からかい​続け​て​い​ます。単なる​悪ふざけ​で​は​あり​ませ​ん。後​に​使徒​パウロ​は,神​の​導き​に​よっ​て​イシュマエル​の​行動​を​迫害​と​呼び​まし​た。サラ​は,この​いじめ​が​イサク​の​福祉​を​脅かす​重大​な​行為​に​ほか​なら​ない​こと​を​見て取り​ます。サラ​は,イサク​が​自分​の​息子​で​ある​ばかり​か,エホバ​の​目的​に​おい​て​重要​な​役割​を​果たす​こと​を​よく​知っ​て​い​まし​た。それで,勇気​を​奮い起こし​て​アブラハム​に​率直​に​話し,ハガル​と​イシュマエル​を​追い出し​て​ください,と​頼み​ます。(創世記 21:8‐10。ガラテア 4:22,23,29

アブラハム​は​どう​する​でしょ​う​か。「これ​は,自分​の​息子​に​関する​こと​で​も​あり,アブラハム​に​とっ​て​は​非常​に​不快​で​あっ​た」と​あり​ます。アブラハム​は​イシュマエル​を​気​に​入っ​て​おり,父親​と​し​て​の​感情​を​抑える​こと​が​でき​ませ​ん。しかし​エホバ​は​問題​を​はっきり​と​理解​し​て​い​た​の​で,事態​に​介入​さ​れ​ます。「その​とき​神​は​アブラハム​に​こう​言わ​れ​た。『その​少年​と​あなた​の​奴隷​女​と​に​つい​て​サラ​が​言い​つづけ​て​いる​こと​を​何事​も​不快​に​思っ​て​は​いけ​ない。その​声​を​聴き入れ​よ。あなた​の​胤​と​呼ば​れる​もの​は​イサク​を​通し​て​来る​から​で​ある』」と​あり​ます。エホバ​は​アブラハム​に,ハガル​と​その​子​を​養う​こと​を​約束​さ​れ​ます。それで,忠実​な​アブラハム​は​エホバ​の​言葉​に​従い​ます。(創世記 21:11‐14

サラ​は​アブラハム​の​本妻​で​あり,真​の​伴侶​でし​た。夫​が​聞き​たい​と​は​思わ​ない​よう​な​こと​で​も,家族​と​その​将来​に​影響​する​よう​な​問題​に​気づい​た​時​に​は,夫​に​率直​に​話し​まし​た。その​率直​さ​を​敬意​の​欠け​た​態度​と​勘違い​し​て​は​なり​ませ​ん。結婚​し​て​い​た​使徒​ペテロ​も​サラ​の​こと​を,夫​に​深い​敬意​を​示し​た​立派​な​手本​と​述べ​て​い​ます。(コリント​第​一 9:5。ペテロ​第​一 3:5,6)実際,もし​サラ​が​この​問題​に​つい​て​黙っ​て​い​た​なら,アブラハム​と​家族​全体​は​大きな​代償​を​支払う​こと​に​なり,それ​こそ​アブラハム​に​敬意​を​示し損なう​こと​に​なっ​た​でしょ​う。サラ​は,言う​べき​こと​を​親切​な​態度​で​言い​まし​た。

多く​の​女性​は​サラ​を​手本​と​し​て,正直​な​態度​で​敬意​を​こめ​て​夫​と​話し合う​よう​に​し​て​い​ます。サラ​の​場合​の​よう​に​エホバ​が​介入​し​て​くださっ​たら​いい​の​に,と​思う​こと​も​ある​でしょ​う。それでも,サラ​の​際立っ​た​信仰​と​愛​と​辛抱強さ​に​見倣っ​て​い​ます。

サラ​は​エホバ​から「王妃」と​呼ば​れ​た​が,王族​の​よう​な​扱い​を​受ける​こと​を​期待​し​なかっ​た。

この​愛す​べき​女性​は,エホバ​ご自身​から「王妃」と​名づけ​られ​まし​た​が,王族​の​よう​な​扱い​を​受ける​こと​を​期待​し​ませ​ん​でし​た。サラ​が​127​歳​で​亡くなっ​た​時,アブラハム​が「サラ​の​死​を​嘆き,泣い​て​悲しん​だ」の​も​不思議​な​こと​で​は​あり​ませ​ん。 *創世記 23:1,2)アブラハム​は​愛する「王妃」を​亡くし​て,深い​喪失​感​を​味わい​まし​た。エホバ​神​も​この​忠実​な​女性​の​死​を​惜しん​で​おら​れる​に​違いあり​ませ​ん。そして,サラ​を​楽園​と​なる​地上​に​復活​さ​せ​よう​と​し​て​おら​れ​ます。永遠​に​わたる​幸福​な​将来​が​サラ​と​その​信仰​に​倣う​すべて​の​人​を​待ち受け​て​いる​の​です。(ヨハネ 5:28,29

^ 3節 神様​に​名前​を​変え​られる​まで​は,アブラム​と​サライ​と​いう​名前​でし​た​が,この​記事​で​は,一般​に​よく​知ら​れ​て​いる​アブラハム​と​サラ​と​いう​名前​を​使い​ます。

^ 10節 エホバ​は​一時​的​に,一夫多妻​制​や​そばめ​の​存在​を​容認​し​て​おら​れ​まし​た​が,後​に​イエス​・​キリスト​に​権限​を​与え,エデン​で​最初​に​設け​られ​た​一夫一婦​制​と​いう​規準​を​回復​さ​せ​まし​た。(創世記 2:24。マタイ 19:3‐9

^ 25節 聖書​に​登場​する​女性​で,亡くなっ​た​時​の​年齢​が​記録​さ​れ​て​いる​の​は​サラ​だけ​です。

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