内容へ

サブ・メニューへ

目次へ

エホバの証人

日本語

「ものみの塔」(研究用)  |  2018年1月

喜んで自分を差し出した人たち マダガスカル

喜んで自分を差し出した人たち マダガスカル

「必要​の​大きな​所​で​奉仕​し​て​いる​友達​の​話​を​聞い​て,『わたし​も​そういう​奉仕​を​し​て​み​たい​な』と​思い​まし​た」。20​代​半ば​の​開拓​者​シルビアナ​は​言い​ます。「でも,自分​に​は​ハードル​が​高すぎる​と​思い​まし​た」。

あなた​も​その​よう​に​感じ​て​い​ます​か。やっ​て​み​たい​気持ち​は​ある​けれど​自信​が​ない​です​か。もし​そう​なら,勇気​を​出し​て​ください。エホバ​の​助け​で​いろいろ​な​障害​を​克服​し,必要​の​大きな​所​で​奉仕​し​て​いる​兄弟​姉妹​が​たくさん​い​ます。エホバ​は​どの​よう​に​道​を​開い​て​くださっ​た​でしょ​う​か。世界​で​4​番​目​に​大きな​島​マダガスカル​で​奉仕​し​て​いる​兄弟​姉妹​を​ご紹介​し​ましょ​う。

マダガスカル​の​人々​は​聖書​を​深く​愛し​て​い​ます。過去​10​年​間​に​11​の​国​や​地域​ *から​70​人​以上​の​伝道​者​や​開拓​者​が​この​アフリカ​の​島​に​やっ​て​来​まし​た。広大​な​区域​で​宣べ伝える​ため,地元​の​大勢​の​奉仕​者​も​必要​の​大きな​所​に​移動​し​て​い​ます。

不安​や​心配​を​克服​する

ペリーヌ​と​ルイ

ルイ​と​ペリーヌ​は​フランス​出身​の​30​代​の​夫婦​です。外国​で​奉仕​し​たい​と​いう​願い​を​ずっ​と​抱い​て​い​まし​た​が,ペリーヌ​に​は​ためらい​も​あり​まし​た。こう​話​し​ます。「見知ら​ぬ​土地​へ​引っ越す​の​は​不安​でし​た。家族​や​会衆​の​人​たち​と​離れ離れ​に​なり,住み慣れ​た​アパート​や​町​を​後​に​し​なけれ​ば​なり​ませ​ん。生活​パターン​も​大きく​変わり​ます。克服​し​なけれ​ば​なら​ない​最大​の​障害​は​わたし​自身​の​不安​でし​た」。でも,ペリーヌ​は​勇気​を​奮い起こし​ます。2012​年​に​夫婦​で​マダガスカル​へ​移動​し​まし​た。ペリーヌ​は​今,どう​感じ​て​いる​でしょ​う​か。こう​言い​ます。「エホバ​の​助け​を​実感​し​て​い​ます。信仰​が​とても​強まり​まし​た」。ルイ​は​こう​言い​ます。「マダガスカル​に​来​て​最初​の​記念​式​に,わたしたち​の​研究​生​が​10​人​も​出席​し​た​ん​です」。

ルイ​と​ペリーヌ​は​問題​に​直面​し​た​時,マダガスカル​で​の​奉仕​を​続ける​力​を​どの​よう​に​得​た​でしょ​う​か。頑張り​続ける​ ため​の​力​を​与え​て​ください,と​エホバ​に​熱烈​に​祈り​まし​た。(フィリ 4:13)ルイ​は​こう​述べ​て​い​ます。「エホバ​は​祈り​に​答え,『神​の​平和』を​与え​て​ください​まし​た。奉仕​から​得​て​いる​祝福​に​思い​を​向ける​こと​が​でき​まし​た。フランス​の​友人​たち​も​メール​や​手紙​で,頑張っ​て​奉仕​を​続ける​よう​に​励まし​て​くれ​まし​た」。(フィリ 4:6,7。コリ​二 4:7

エホバ​は,あきらめ​ず​に​奉仕​を​続け​た​ルイ​と​ペリーヌ​を​祝福​し​て​ください​まし​た。ルイ​は​こう​言い​ます。「2014​年​10​月​に,フランス​で​開か​れ​た​クリスチャン​の​夫婦​の​ため​の​聖書​学校​ *に​出席​でき​まし​た。エホバ​から​の​素晴らしい​プレゼント​でし​た」。うれしい​こと​に,2​人​は​卒業​後​マダガスカル​に​割り当て​られ​まし​た。

「応援​する​よ」

ナディーヌ​と​ディディエ

フランス​出身​の​ディディエ​と​ナディーヌ​は​2010​年​に​マダガスカル​に​来​まし​た。当時,2​人​は​50​歳​を​超え​て​い​まし​た。ディディエ​は​こう​言い​ます。「わたしたち​は​若い​ころ​開拓​奉仕​を​し​て​い​まし​た​が,その​後,3​人​の​子ども​を​育て​まし​た。子ども​たち​が​独り​立ち​し​た​の​で,外国​で​の​奉仕​に​つい​て​考える​よう​に​なり​まし​た」。ナディーヌ​は​こう​述べ​て​い​ます。「子ども​たち​から​遠く​離れ​た​外国​で​生活​する​こと​に​抵抗​が​あり​まし​た。でも,『お父さん​と​お母さん​が​外国​で​奉仕​する​なら,応援​する​よ』と​いう​一言​に​背中​を​押さ​れ,トライ​し​て​みる​こと​に​し​まし​た。物理​的​に​は​遠く​離れ​て​い​ます​が,お互い​の​近況​を​よく​伝え​合っ​て​い​ます」。

2​人​は​言語​を​覚える​の​に​苦労​し​まし​た。「もう​20​代​で​は​あり​ませ​ん​から」と​ナディーヌ​は​笑い​ながら​言い​ます。最初​は​フランス​語​会衆​に​交わり,少し​気持ち​に​余裕​が​でき​て​から​マダガスカル​語​会衆​に​移り​まし​た。ナディーヌ​は​こう​述べ​て​い​ます。「家​の​人​に​聖書​の​勉強​を​勧める​と,みんな​喜ん​で​応じ​ます。わたしたち​の​訪問​を​とても​感謝​し​て​くれ​ます。夢​の​よう​でし​た。ここ​で​の​開拓​奉仕​は​最高​です。朝,起き​た​時,『今日​も​伝道​に​行ける​なんて​幸せ』っ​て​思う​ん​です」。

マダガスカル​語​を​勉強​し​た​て​の​ころ​は​いろいろ​あり​まし​た。ディディエ​は​思い出し笑い​を​し​て​こう​言い​ます。「集会​の​司会​を​し​て​い​た​時,兄弟​姉妹​が​何​を​注解​し​て​いる​の​か​さっぱり​分かり​ませ​ん​でし​た。それ​で​とりあえず,毎回,『ありがとう​ござい​ます!』と​言っ​て​い​まし​た。ある​姉妹​が​注解​し​た​時​に​も『ありがとう​ござい​ます!』と​言う​と,姉妹​の​後ろ​に​座っ​て​い​た​兄弟​たち​が,答え​が​間違っ​て​いる​こと​を​身ぶり​手ぶり​で​教え​て​くれ​まし​た。それ​で​慌て​て​別​の​兄弟​を​当て​まし​た。正直​言っ​て,その​兄弟​が​何​を​言っ​て​いる​の​か​も​分かり​ませ​ん​でし​た。でも,たぶん​正しく​答え​て​くれ​た​と​思い​ます」。

 喜ん​で​応じ​た

ティエリー​と​ナディア​は​2005​年​の​大会​で,「神​の​誉れ​と​なる​目標​を​追い求める」と​いう​劇​を​見​まし​た。テモテ​の​生き方​を​題材​に​し​た​劇​です。2​人​は​この​劇​に​感動​し,必要​の​大きな​所​に​行こ​う​と​いう​気持ち​に​なり​まし​た。ティエリー​は​こう​言い​ます。「劇​が​終わっ​て​拍手​し​て​いる​時,妻​に『ぼく​たち​は​どこ​に​行こ​う​か』と​耳打ち​し​まし​た。すると​妻​は『わたし​も​同じ​こと​を​考え​て​い​た​の』と​言い​まし​た」。それ​から​2​人​は​目標​に​向け​て​努力​し​始め​ます。ナディア​は​こう​言い​ます。「少し​ずつ​持ち物​を​減らし​て​いき​まし​た。最終​的​に​スーツケース​4​個​に​全部​収まり​まし​た」。

ナディア(一番​左),マリー‐マドレーヌ(左​から​2​番​目),ティエリー(一番​右)

2​人​は​2006​年​に​マダガスカル​に​来​まし​た。「奉仕​は​とても​楽しい​です。家​の​人​は​聖書​の​話​を​よく​聞い​て​くれ​ます」と​ナディア​は​述べ​て​い​ます。

でも​6​年​後,難しい​問題​に​ぶつかり​まし​た。フランス​に​住む​ナディア​の​母親​の​マリー‐マドレーヌ​が​転ん​で​腕​の​骨​を​折り,頭​に​けが​を​し​た​の​です。2​人​は​母親​の​担当​医​に​相談​し​て​から,母親​に「マダガスカル​に​来​て​一緒​に​暮らさ​ない?」と​尋ね​まし​た。母親​は​当時​80​歳​でし​た​が,喜ん​で​応じ​まし​た。外国​で​の​生活​に​つい​て​どう​感じ​て​いる​でしょ​う​か。こう​述べ​て​い​ます。「もちろん​大変​な​こと​も​あり​ます​が,少し​でも​会衆​の​皆さん​の​お役​に​立て​て​うれしい​です。何​より​も,子ども​たち​が​楽しい​奉仕​を​続け​られ​て​よかっ​た​と​思い​ます」。

「エホバ​が​ちょうど​良い​タイミング​で​助け​て​ください​まし​た」

リン​が​タンドロイ​語​で​話​を​し​て​いる。

20​代​前半​の​リン​は,マダガスカル​東部​の​肥沃​な​アラオトラ​・​マンゴロ​地方​で​育ち​まし​た。成績​が​良く,大学​進学​を​考え​て​い​まし​た。でも,聖書​を​学ん​で​考え​が​変わり​まし​た。こう​話​し​ます。「高校​を​早め​に​卒業​できる​よう​努力​し​まし​た。エホバ​に,『卒業​試験​に​合格​し​たら,開拓​奉仕​を​始め​ます』と​約束​し​まし​た」。リン​は​その​約束​を​守り​まし​た。卒業​後,開拓​者​の​兄弟​と​一緒​に​生活​し,パートタイム​の​仕事​を​見つけ,開拓​奉仕​を​始め​まし​た。「最高​の​決定​だっ​た​と​思い​ます」と​述べ​て​い​ます。

家族​や​親戚​は​リン​の​生き方​を​よく​理解​でき​ませ​ん​でし​た。リン​は​こう​言い​ます。「父​も​叔父​も​大​叔母​も,大学​に​行く​よう​強く​勧め​まし​た。でも,開拓​奉仕​を​やめる​つもり​は​あり​ませ​ん​でし​た」。リン​は​ある​こと​が​きっかけ​で,必要​の​大きな​所​で​奉仕​し​たい​と​思う​よう​に​なり​まし​た。こう​説明​し​ます。「ある​日,泥棒​に​入ら​れ,持ち物​を​ほとんど​盗ま​れ​て​しまい​まし​た。『天​に​宝​を​蓄え​なさい』と​いう​イエス​の​言葉​を​思い出し​まし​た。真​の​富​を​得る​ため​に​もっと​努力​し​よう​と​思い​まし​た」。(マタ 6:19,20)リン​は,1300​㌔​離れ​た​干ばつ​地帯​の​マダガスカル​南端​部​へ​引っ越し​まし​た。そこ​は​アンタンドロイ​族​が​住む​地域​です。なぜ​そこ​へ​移動​し​よう​と​思っ​た​の​でしょ​う​か。

泥棒​に​入ら​れる​1​か月​ほど​前,アンタンドロイ​族​出身​の​男性​2​人​と​の​聖書​研究​が​始まり​まし​た。リン​は,その​人​たち​の​話す​タンドロイ​語​を​少し​覚え​まし​た。真理​を​聞い​た​こと​の​ない​アンタンドロイ​族​の​人​たち​が​大勢​いる​こと​に​気づき​まし​た。「タンドロイ​語​の​話さ​れ​て​いる​地域​で​奉仕​し​たい​と​思い,エホバ​に​導き​を​祈り​求め​まし​た」と​述べ​て​い​ます。

引っ越し​て​すぐ​に​問題​に​ぶつかり​まし​た。仕事​が​見つから​なかっ​た​の​です。地元​の​ある​男性​から,「どうして​わざわざ​こんな​田舎​に​引っ越し​て​来​た​ん​だ​い? この​辺​は​仕事​が​ない​から,みんな​町​へ​出​て​行く​の​に」と​言わ​れ​まし​た。2​週​間​後​に​地区​大会​が​あり,手持ち​の​お金​が​ほとんど​ない​まま​大会​開催​地​へ​向かい​まし​た。大会​の​最終​日,ある​兄弟​が​リン​の​上着​の​ポケット​に​何​か​を​さっ​と​入れ​まし​た。お金​でし​た。その​お金​で,帰り​の​旅費​を​賄い,ヨーグルト​を​売る​仕事​を​始める​こと​が​でき​まし​た。リン​は​こう​言い​ます。「エホバ​が​ちょうど​良い​タイミング​で​助け​て​ください​まし​た。それ​で​区域​に​とどまり,エホバ​に​つい​て​知ら​ない​人​たち​を​援助​でき​まし​た」。会衆​で​も​たくさん​ の​仕事​が​あり​まし​た。こう​述べ​て​い​ます。「1​週​置き​に​公開​講演​の​割り当て​が​あり​まし​た。エホバ​が​組織​を​通し​て​わたし​を​訓練​し​て​くださっ​た​の​だ​と​思い​ます」。リン​は​今​も,タンドロイ​語​を​話す​人々​に​良い​たより​を​伝え​て​い​ます。

エホバ​は​努力​する​人​を​祝福​さ​れる

エホバ​は,ご自分​に​仕える​ため​に​努力​する​人​を​祝福​する​と​約束​し​て​おら​れ​ます。(イザ 65:16)いろいろ​な​障害​を​乗り越え​て​必要​の​大きな​所​で​奉仕​する​人​たち​を,エホバ​は​必ず​祝福​し​て​ください​ます。この​記事​の​最初​に​出​て​き​た​シルビアナ​は,必要​の​大きな​所​で​の​奉仕​なんて​ハードル​が​高すぎる,と​思っ​て​い​まし​た。なぜ​でしょ​う​か。こう​言い​ます。「わたし​は​左足​が​右足​より​9​㌢​短い​の​で,歩く​の​が​大変​で​すぐ​に​疲れ​て​しまい​ます」。

シルビアナ(左)と​シルビー​・​アン(右)。ドラティン(中央)が​バプテスマ​を​受け​た​日

でも,障害​を​乗り越え,2014​年​に​夢​が​かない​まし​た。同じ​会衆​の​シルビー​・​アン​と​いう​若い​開拓​者​の​姉妹​と​一緒​に,85​㌔​ほど​離れ​た​小さな​村​へ​引っ越し​た​の​です。新しい​区域​で​たくさん​の​祝福​を​経験​し​て​い​ます。こう​話​し​ます。「引っ越し​て​1​年​後,ドラティン​と​いう​若い​主婦​の​研究​生​が​巡回​大会​で​バプテスマ​を​受け​まし​た」。

「わたし​は​あなた​を​本当​に​助ける」

エホバ​は​ご自分​の​僕​たち​に,「わたし​は​あなた​を​強く​する。わたし​は​あなた​を​本当​に​助ける」と​約束​さ​れ​まし​た。(イザ 41:10)多く​の​兄弟​姉妹​の​コメント​から​分かる​よう​に,障害​を​乗り越え​て​必要​の​大きな​所​で​奉仕​する​なら,エホバ​の​助け​や​支え​を​実感​でき,エホバ​と​の​絆​も​強まり​ます。喜ん​で​自分​を​差し出し,国内​外​の​必要​の​大きな​所​で​奉仕​する​人​は,新しい​世​で​の​活動​に​向け​て​準備​し​て​いる​こと​に​なり​ます。ディディエ​が​述べ​て​いる​よう​に,「必要​の​大きな​所​で​の​奉仕​は,将来​の​ため​の​良い​訓練​です」。さらに​大勢​の​兄弟​姉妹​が​この​訓練​の​機会​を​とらえる​こと​が​でき​ます​よう​に。

^ 4節 英国,カナダ,グアドループ,スイス,スウェーデン,チェコ,ドイツ,ニューカレドニア,フランス,米国,ルクセンブルク。

^ 8節 現在​は​王国​福音​宣明​者​の​ため​の​学校。外国​で​奉仕​する​全​時間​奉仕​者​は​この​学校​に​出席​する​資格​が​ある​なら,母国​で​開か​れる​学校​か,別​の​国​で​開か​れる​母語​の​学校​へ​の​出席​を​申し込め​ます。