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エホバの証人

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聖書は実際に何を教えていますか

 第​8​章

神の王国とは何ですか

神の王国とは何ですか
  • 聖書​は​神​の​王国​に​つい​て​何​と​述べ​て​い​ます​か。

  • 神​の​王国​は​どんな​こと​を​行ない​ます​か。

  • その​王国​に​より​神​の​ご意志​が​地上​で​行なわ​れる​の​は​いつ​です​か。

1 これ​から,どんな​有名​な​祈り​に​つい​て​調べ​ます​か。

一般​に​主​の​祈り​と​呼ば​れる​祈り​は,世界​中​の​多く​の​人々​に​よく​知ら​れ​て​い​ます。主​の​祈り​と​は,イエス​・​キリスト​ご自身​が​語ら​れ​た,模範​と​なる​有名​な​祈り​の​こと​です。これ​は​深い​意味​を​持つ​祈り​で​あり,その​最初​の​三つ​の​請願​に​つい​て​調べれ​ば,聖書​が​実際​に​何​を​教え​て​いる​か​が​もっと​よく​分かる​でしょ​う。

2 イエス​は​弟子​たち​に​対し,どんな​三つ​の​こと​を​祈り​求める​よう​に​教え​まし​た​か。

2 イエス​は​この​模範​的​な​祈り​に​つい​て,次​の​よう​に​聴衆​に​話し​始め​ます。「そこで,あなた方​は​この​よう​に​祈ら​なけれ​ば​なり​ませ​ん。『天​に​おら​れる​わたしたち​の​父​よ,あなた​の​お名前​が​神聖​な​もの​と​され​ます​よう​に。あなた​の​王国​が​来​ます​よう​に。あなた​の​ご意志​が​天​に​おける​と​同じ​よう​に,地上​に​おい​て​も​なさ​れ​ます​よう​に』」。(マタイ 6:9‐13)これら​三つ​の​請願​に​は​どんな​意味​が​ある​の​でしょ​う​か。

3 神​の​王国​に​つい​て,どんな​こと​を​知る​必要​が​あり​ます​か。

3 神​の​み名​エホバ​に​つい​て​は,すでに​多く​の​こと​を​学び​まし​た。神​の​ご意志​に​つい​て​も​ある​程度​取り上げ,神​が​人類​の​ため​に​これ​まで​行なっ​て​き​た​こと,これ​から​行なわ​れる​こと​を​調べ​まし​た。では,「あなた​の​王国​が​来​ます​よう​に」と​祈る​こと​を​教え​た​イエス​は,何​の​こと​を​言っ​て​い​た​の​でしょ​う​か。神​の​王国​と​は​何​です​か。王国​が​来る​ こと​に​より,どの​よう​に​神​の​み名​は​神聖​な​もの,聖​なる​もの​と​される​でしょ​う​か。また,王国​が​来る​こと​は,神​の​ご意志​が​なさ​れる​こと​と​どんな​関係​が​ある​の​でしょ​う​か。

神​の​王国​と​は​何​か

4 神​の​王国​と​は​何​です​か。その​王国​の​王​は​だれ​です​か。

4 神​の​王国​と​は,エホバ​神​に​よっ​て​設立​さ​れ,神​が​選ん​だ​王​を​持つ​政府​です。神​の​王国​の​王​は​だれ​でしょ​う​か。イエス​・​キリスト​です。王​と​し​て​の​イエス​は​どんな​人間​の​支配​者​より​偉大​で​あり,「王​と​し​て​支配​する​者​たち​の​王,主​と​し​て​支配​する​者​たち​の​主」と​呼ば​れ​て​い​ます。(テモテ​第​一 6:15)イエス​は​支配​を​行なう​どんな​人間​より​も,実​の​ところ,人間​の​中​の​最も​優れ​た​支配​者​より​も,はるか​に​良い​こと​を​行なう​力​を​お持ち​です。

5 神​の​王国​は​どこ​から​支配​し​ます​か。どこ​を​支配​し​ます​か。

5 神​の​王国​は​どこ​から​支配​する​の​でしょ​う​か。では,イエス​は​どこ​に​おら​れ​ます​か。イエス​が​苦しみ​の​杭​の​上​で​死​に​処さ​れ,その​あと​復活​し​た​こと​は​覚え​て​おら​れる​でしょ​う。それ​から​程なく​し​て,イエス​は​天​に​昇り​まし​た。(使徒 2:33)ですから,そこ​が​神​の​王国​の​ある​所​です。つまり​天​です。その​よう​な​わけ​で,聖書​は​その​政府​を「天​の​王国」と​呼ん​で​い​ます。(テモテ​第​二 4:18)神​の​王国​は​天​に​あり​ます​が,地上​を​支配​し​ます。―啓示 11:15

6,7 イエス​が​傑出​し​た​王​で​ある​の​は​なぜ​です​か。

6 イエス​は​なぜ​傑出​し​た​王​と​言える​の​でしょ​う​か。一つ​の​理由​は,イエス​は​決して​死ぬ​こと​が​ない​から​です。聖書​は​イエス​を​人間​の​王​たち​と​比較​し,「ただ​ひとり​不滅​性​を​持ち,近づき​難い​光​の​中​に​住(む)方」と​描写​し​て​い​ます。(テモテ​第​一 6:16)これ​は,イエス​が​行なう​良い​こと​は​すべて,いつ​まで​も​続く​と​いう​意味​です。また,イエス​は​将来​も,壮大​な​良い​こと​を​行なわ​れる,と​いう​こと​です。

7 イエス​に​関する​次​の​聖書​預言​に​つい​て​考え​て​み​て​ください。「彼​ の​上​に​エホバ​の​霊​が​必ず​とどまる。それ​は​知恵​と​理解​の​霊,計り事​と​力強さ​の​霊,知識​と​エホバ​へ​の​恐れ​の​霊​で​ある。エホバ​へ​の​恐れ​に​彼​の​楽しみ​が​ある​で​あろ​う。そして,彼​は​目​で​見る​単なる​外見​に​よっ​て​裁く​の​で​も,ただ​耳​で​聞く​こと​に​したがって​戒める​の​で​も​ない。そして​立場​の​低い​者​たち​を​必ず​義​を​もっ​て​裁き,地​の​柔和​な​者​たち​の​ため​に​必ず​廉直​さ​を​もっ​て​戒め​を​与える」。(イザヤ 11:2‐4)これら​の​言葉​は,イエス​が​地上​に​住む​人々​に​対し​て,義​に​かなっ​た​同情​心​の​ある​王​に​なる​こと​を​示し​て​い​ます。その​よう​な​支配​者​が​いれ​ば​よい​と​思わ​れ​ませ​ん​か。

8 だれ​が​イエス​と​共​に​支配​し​ます​か。

8 神​の​王国​に​つい​て​は​もう​一つ​考慮​す​べき​事実​が​あり​ます。それ​は,支配​する​の​は​イエス​だけ​で​は​ない​と​いう​こと​です。共同​支配​者​が​いる​の​です。その​点​を​示す​もの​と​し​て,使徒​パウロ​は​テモテ​に,「忍耐​し​て​ゆく​なら,わたしたち​は​また​共​に​王​と​し​て​支配​する​よう​に​なる」と​述べ​まし​た。(テモテ​第​二 2:12)そう​です,パウロ,テモテ​など,神​に​よっ​て​選ば​れ​た​忠実​な​人​たち​は,天​の​王国​で​イエス​と​共​に​支配​する​の​です。では,その​特権​を​与え​られる​人​は​どれ​ほど​いる​の​でしょ​う​か。

9 どれ​ほど​の​数​の​人​が​イエス​と​共​に​支配​し​ます​か。神​は​それら​の​人​を​いつ​から​選び​始め​まし​た​か。

9 本書​の7​章でも​示さ​れ​まし​た​が,使徒​ヨハネ​は​与え​られ​た​幻​の​中​で,「子羊[イエス​・​キリスト]が​シオン​の​山[天​に​おける​王​と​し​て​の​立場]に​立っ​て​おり,彼​と​共​に,十四万四千​人​の​者​が,彼​の​名​と​彼​の​父​の​名​を​その​額​に​書か​れ​て​立っ​て​い(る)」の​を​見​まし​た。この​14万4,000​人​と​は​だれ​の​こと​でしょ​う​か。ヨハネ​自身​が​こう​答え​て​い​ます。「これら​は,子羊​の​行く​ところ​に​は​どこ​へ​で​も​従っ​て​行く​者​たち​で​ある。これら​は,神​と​子羊​に​対する​初穂​と​し​て​人類​の​中​から​買い取ら​れ​た​の​で​あ(る)」。(啓示 14:1,4)そう​です,これら​の​人々​は,イエス​と​共​に​天​で​支配​する​よう​特別​に​選ば​れ​た,イエス​・​キリスト​の​忠実​な​ 弟子​たち​です。その​人々​は​死​から​天​の​命​へ​と​よみがえっ​た​後,イエス​と​一緒​に「地​に​対し​王​と​し​て​支配​する」の​です。(啓示 5:10)使徒​たち​の​時代​から​ずっ​と,神​は​14万4,000​と​いう​数​を​満たす​ため​に,忠実​な​クリスチャン​を​選​ん​で​こら​れ​まし​た。

10 イエス​と​14万4,000​人​が​人類​を​支配​する​こと​は,なぜ​愛​に​富む​取り決め​だ​と​言え​ます​か。

10 イエス​と​14万4,000​人​が​人類​を​支配​する​と​いう​の​は,愛​に​富む​取り決め​です。その​理由​の​一つ​は,イエス​が,人間​と​し​て​生きる​と​いう​こと​と,それ​に​伴う​苦しみ​を​知っ​て​おら​れる​こと​です。パウロ​は​イエス​の​こと​を,「わたしたち​の​弱い​ところ​を​思いやる​こと​の​でき​ない​方​で​は​なく,すべて​の​点​で​わたしたち​と​同じ​よう​に​試さ​れ,しかも​罪​の​ない​方」と​表現​し​て​い​ます。(ヘブライ 4:15; 5:8)イエス​の​共同​支配​者​たち​も​人間​と​し​て​苦しみ​を​経験​し,忍耐​し​まし​た。それ​だけ​で​は​なく,不​完全​さ​と​も,さまざま​な​病気​と​も​闘っ​て​き​まし​た。ですから,人間​が​直面​する​問題​を​理解​する​こと​が​できる​の​です。

神​の​王国​は​何​を​行なう​か

11 弟子​たち​は​神​の​ご意志​が​天​で​行なわ​れる​よう​に​祈る​べき​で​ある,と​イエス​が​述べ​た​の​は​なぜ​です​か。

11 弟子​たち​は​神​の​王国​が​来る​よう​に​祈る​べき​で​ある,と​イエス​は​述べ​まし​た。さらに,神​の​ご意志​が「天​に​おける​と​同じ​よう​に,地上​に​おい​て​も」行なわ​れる​よう​に​祈る​べき​で​ある,と​も​言わ​れ​まし​た。神​は​天​に​おら​れ,神​の​ご意志​は​忠実​な​み使い​たち​に​より,常​に​天​で​行なわ​れ​て​き​まし​た。しかし​この​本​の3​章で​学ん​だ​よう​に,ひとり​の​邪悪​な​み使い​が​神​の​ご意志​を​行なわ​なく​なり,アダム​と​エバ​に​罪​を​犯さ​せ​まし​た。悪魔​サタン​と​し​て​知ら​れる​この​邪悪​な​み使い​に​つい​て​聖書​が​何​と​教え​て​いる​か​は,10​章で​さらに​学び​ます。サタン​と,サタン​に​従う​こと​を​選ん​だ​霊​の​被​造物​で​ある​み使い​たち ― 悪霊​と​呼ば​れる ― は,しばらく​天​に​とどまる​こと​を​許さ​れ​まし​た。ですから​その​期間​は,天​に​いる​者​すべて​が​神​の​ご意志​を​行なっ​て​い​た​わけ​で​は​あり​ませ​ん。しかし, 神​の​王国​が​支配​を​始める​と,変化​が​生じ​ます。即位​し​た​ばかり​の​王​イエス​・​キリスト​が​サタン​と​戦う​こと​に​なる​の​です。―啓示 12:7‐9

12 啓示 12​章​10​節​は,どんな​二つ​の​重要​な​出来事​に​つい​て​述べ​て​い​ます​か。

12 どんな​こと​が​生じる​か​は,次​の​預言​の​言葉​に​描か​れ​て​い​ます。「わたし​は​大きな​声​が​天​で​こう​言う​の​を​聞い​た。『今や,救い​と​力​と​わたしたち​の​神​の​王国​と​その​キリスト​の​権威​と​が​実現​し​た! わたしたち​の​兄弟​を​訴える​者[サタン],日夜​彼ら​を​わたしたち​の​神​の​前​で​訴える​者​は​投げ落とさ​れ​た​から​で​ある』」。(啓示 12:10)この​聖句​が,非常​に​重要​な​二つ​の​出来事​に​つい​て​述べ​て​いる​こと​に​お気づき​です​か。一つ​は,イエス​・​キリスト​の​もと​に​ある​神​の​王国​が​支配​を​始める​こと,もう​一つ​は,サタン​が​天​から​追い出さ​れ,地​に​落とさ​れる​こと​です。

13 サタン​が​天​から​追い出さ​れ​た​こと​に​よっ​て,どんな​結果​が​生じ​まし​た​か。

13 それら​二つ​の​出来事​に​よっ​て​どんな​結果​が​生じ​た​でしょ​う​か。天​で​起き​た​こと​に​つい​て​は,「このゆえに,天​と​天​に​住む​者​よ,喜べ!」と​記さ​れ​て​い​ます。(啓示 12:12)そう​です,天​の​忠実​な​み使い​たち​は​歓び​ます。天​から​サタン​と​配下​の​悪霊​たち​が​い​なく​なり,エホバ​神​に​忠実​な​者​だけ​が​残っ​た​から​です。そこ​に​は,破ら​れる​こと​の​ない​完全​な​平和​と​調和​が​あり​ます。天​で​は​今,神​の​ご意志​が​行なわ​れ​て​い​ます。

サタン​と​配下​の​悪霊​たち​が​天​から​投げ落とさ​れ​て,地上​で​は​災い​が​生じる。しかし,その​よう​な​厄介​な​問題​は​間​も​なく​終わる

14 サタン​が​地​に​投げ落とさ​れ​た​ため​に,どんな​こと​が​生じ​まし​た​か。

14 しかし,地​に​つい​て​は​どう​でしょ​う​か。聖書​は​こう​述べ​て​い​ます。「地​と​海​に​とっ​て​は​災い​で​ある。悪魔​が,自分​の​時​の​短い​こと​を​知り,大きな​怒り​を​抱い​て​あなた方​の​ところ​に​下っ​た​から​で​ある」。(啓示 12:12)サタン​は​天​から​追い出さ​れ​た​こと​と,短い​時​しか​残さ​れ​て​い​ない​こと​に​怒り​を​感じ​て​い​ます。その​怒り​の​ゆえに,サタン​は地​に​苦難​を,つまり「災い」を生じ​させ​ます。この「災い」に​つい​て​は​次​の​章​で​さらに​学び​ます。しかし,こう​し​た​こと​を​考える​と,王国​は​どの​よう​に​し​て​神​の​ご意志​が​地上​で​なさ​れる​よう​に​する​の​だろ​う​か,と​いう​疑問​が​生じる​か​も​しれ​ませ​ん。

15 地​に​対する​神​の​ご意志​は​何​です​か。

 15 地​に​対する神​の​ご意志は​何​で​あっ​た​か​を​思い起こし​て​ください。その​こと​は3​章で​学び​まし​た。神​が​エデン​で​示さ​れ​た​ご意志​は,この​地球​が​楽園​と​なり,死ぬ​こと​の​ない,義​に​かなっ​た​人間​で​満たさ​れる​こと​でし​た。サタン​が​アダム​と​エバ​に​罪​を​犯さ​せ​た​の​で,地​に​対する​ご意志​の​成就​は​影響​を​受け​まし​た​が,神​の​ご意志​そのもの​が​変わっ​た​わけ​で​は​あり​ませ​ん。今​も​エホバ​は,『義​なる​者​たち​が​地​を​所有​し,そこ​に​永久​に​住む』こと​を​目的​と​し​て​おら​れ​ます。(詩編 37:29)そして,神​の​王国​は​それ​を​達成​し​ます。どの​よう​に​でしょ​う​か。

16,17 ダニエル 2​章​44​節​は​神​の​王国​に​つい​て​何​を​教え​て​い​ます​か。

16 ダニエル 2​章​44​節​の​預言​に​つい​て​考え​ましょ​う。そこ​に​は​こう​記さ​れ​て​い​ます。「それら​の​王​たち​の​日​に,天​の​神​は​決して​滅びる​こと​の​ない​ひとつ​の​王国​を​立て​られ​ます。そして,その​王国​は​ほか​の​どんな​民​に​も​渡さ​れる​こと​は​あり​ませ​ん。それ​は​これら​の​すべて​の​王国​を​打ち砕い​て​終わらせ,それ​自体​は​定め​の​ない​時​に​至る​まで​続き​ます」。この​言葉​は​神​の​王国​に​つい​て​何​を​教え​て​いる​でしょ​う​か。

17 第​一​に,神​の​王国​が「それら​の​王​たち​の​日​に」,つまり​他​の​王国​が​まだ​存在​し​て​いる​うち​に​設立​さ​れる​こと​を​教え​て​い​ます。第​二​に,神​の​王国​が​永久​に​存続​する​こと​を​教え​て​い​ます。他​の​政府​に​征服​さ​れ​たり​取って代わら​れ​たり​する​こと​は​あり​ませ​ん。第​三​に,神​の​王国​と​この​世​の​さまざま​な​王国​と​の​間​に​戦い​が​ある​こと​も​分かり​ます。神​の​王国​は​勝利​を​収め,最終​的​に​は,人類​を​治める​唯一​の​政府​と​なり​ます。その​後,人間​は​それ​まで​経験​し​た​こと​の​ない​優れ​た​支配​を​受け​ます。

18 神​の​王国​と​この​世​の​諸​政府​と​の​間​の​最終​的​な​戦い​は,何​と​呼ば​れ​て​い​ます​か。

18 聖書​は,神​の​王国​と​この​世​の​諸​政府​と​の​最終​的​な​戦い​に​つい​て,多く​の​こと​を​述べ​て​い​ます。例えば,終わり​が​近づく​と,邪悪​な​霊​たち​が「人​の​住む​全地​の​王​たち」を​欺く​ため​に​偽り​を​広める,と​教え​て​い​ます。どんな​目的​で​偽り​を​広める​の​でしょ​う​か。「全能​者​なる​神​ の​大いなる​日​の​戦争​に​彼ら[王​たち]を​集める​ため」です。地​の​王​たち​は「ヘブライ​語​で​ハルマゲドン​と​呼ば​れる​場所」に​集め​られ​ます。(啓示 16:14,16)これら​の​二つ​の​節​で​述べ​られ​て​いる​こと​の​ゆえに,人間​の​政府​と​神​の​王国​と​の​間​の​最終​的​な​戦闘​は,ハルマゲドン​の​戦い​と​呼ば​れ​ます。

19,20 今,ご意志​が​地上​で​行なわ​れる​の​を​妨げ​て​いる​もの​は​何​です​か。

19 神​の​王国​は​ハルマゲドン​に​よっ​て​何​を​成し遂げる​の​でしょ​う​か。もう​一度,地​に​対する​神​の​ご意志​に​つい​て​考え​て​み​て​ください。エホバ​神​は​地上​が​楽園​と​なり,ご自分​に​仕える​義​に​かなっ​た​完全​な​人間​で​満たさ​れる​こと​を​目的​と​され​まし​た。今,そう​なる​こと​を​妨げ​て​いる​もの​は​何​でしょ​う​か。第​一​に,人​は​罪​を​持ち,病気​に​なり,死ん​で​ゆく​と​いう​こと​です。しかし,5​章で​学ん​だ​よう​に,イエス​は​わたしたち​が​永久​に​生き​られる​よう,わたしたち​の​ため​に​死ん​で​ください​まし​た。ヨハネ​の​福音​書​に​記さ​れ​た​この​言葉​を​覚え​て​おら​れる​でしょ​う。「神​は​世​を​深く​愛し​て​ご自分​の​独り子​を​与え,だれ​で​も​彼​に​信仰​を​働か​せる​者​が​滅ぼさ​れ​ない​で,永遠​の​命​を​持てる​よう​に​され​た」。―ヨハネ 3:16

20 もう​一つ​の​問題​は,悪い​こと​を​行なう​人​が​多い​と​いう​こと​です。うそ​を​つき,人​を​だまし,不​道徳​な​こと​を​行ない​ます。神​の​ご意志​を​行なう​こと​を​望ま​ない​人々​です。悪い​こと​を​行なう​人​たち​は,神​の​ハルマゲドン​の​戦い​で​滅ぼさ​れ​ます。(詩編 37:10)地上​で​神​の​ご意志​が​行なわ​れ​て​い​ない​もう​一つ​の​理由​は,諸​政府​が,神​の​ご意志​を​行なう​よう​国民​に​勧め​て​い​ない​から​です。多く​の​政府​は​力​が​弱く,冷淡​で,腐敗​し​て​い​ます。聖書​は​率直​に​こう​述べ​て​い​ます。「人​が​人​を​支配​し​て​これ​に​害​を​及ぼし​た」。―伝道​の​書 8:9

21 王国​に​よっ​て,どの​よう​に​神​の​ご意志​が​地上​で​行なわ​れる​よう​に​なり​ます​か。

21 ハルマゲドン​後,人類​は​唯一​の​政府,つまり​神​の​王国​の​もと​に​置か​れ​ます。その​王国​は​神​の​ご意志​を​行ない,すばらしい​祝福​を​もたらし​ ます。例えば,サタン​と​配下​の​悪霊​たち​を​除き去り​ます。(啓示 20:1‐3)イエス​の​犠牲​の​効力​が​適用​さ​れ,忠実​な​人​たち​は​もはや​病気​も​死​も​経験​し​ませ​ん。それどころか,王国​の​支配​の​もと​で​は​永久​に​生きる​こと​が​できる​よう​に​なり​ます。(啓示 22:1‐3)地上​は​楽園​に​変わり​ます。王国​は​この​よう​に​し​て,神​の​ご意志​が​地上​で​行なわ​れる​よう​に​し,神​の​み名​を​神聖​な​もの​と​し​ます。この​こと​に​は​どんな​意味​が​ある​の​でしょ​う​か。神​の​王国​の​もと​で​生きる​人​は​みな,最終​的​に​エホバ​の​み名​を​たたえる​よう​に​なる​と​いう​こと​です。

神​の​王国​は​いつ​行動​を​起こす​か

22 イエス​が​地上​に​い​た​時​に,あるいは​イエス​の​復活​後​すぐ​に​神​の​王国​が​来​た​わけ​で​ない​と,どうして​分かり​ます​か。

22 イエス​が​弟子​たち​に,「あなた​の​王国​が​来​ます​よう​に」と​祈る​こと​を​教え​た​当時,明らか​に​王国​は​まだ​来​て​い​ませ​ん​でし​た。では,イエス​が​天​に​昇っ​た​時​に​来​た​の​でしょ​う​か。そう​で​は​あり​ませ​ん。なぜなら,詩編 110​編​1​節​に​は,「わたし​の​主​に​対する​エホバ​の​お告げ​は​こう​です。『わたし​が​あなた​の​敵​を​あなた​の​足台​と​し​て​置く​まで​は,わたし​の​右​に​座し​て​いよ』」と​いう​言葉​が​あり,ペテロ​も​パウロ​も,この​預言​は​イエス​の​復活​後​イエス​に​成就​し​た​と​述べ​て​いる​から​です。(使徒 2:32‐35。ヘブライ 10:12,13)待つ​期間​が​あっ​た​の​です。

王国​の​支配​の​もと​で,神​の​ご意志​は​天​に​おける​と​同じ​よう​に​地上​に​おい​て​も​行なわ​れる

23 (イ)神​の​王国​が​支配​を​始め​た​の​は​いつ​です​か。(ロ)次​の​章​で​は​どんな​点​を​取り上げ​ます​か。

23 どれ​ほど​長く​待つ​の​でしょ​う​か。19​世紀​から​20​世紀​に​かけ​て, 誠実​な​聖書​研究​者​たち​は,この​待つ​期間​が​1914​年​に​終わる​こと​を​漸進​的​に​理解​し​まし​た。(この​年代​に​つい​て​は,付録​の「1914​年 ― 聖書​預言​に​おける​重要​な​年」を​ご覧​ください。)その​理解​の​正しさ​は,1914​年​に​始まっ​た​世界​の​出来事​に​よっ​て​裏づけ​られ​まし​た。聖書​預言​の​成就​は,キリスト​が​1914​年​に​王​と​なり,その​年​に​神​の​天​の​王国​が​支配​を​始め​た​こと​を​示し​て​い​ます。ですから,わたしたち​は​今,サタン​に​残さ​れ​た『短い​時』に​生活​し​て​いるの​です。(啓示 12:12。詩編 110:2)また,間​も​なく​王国​が​行動​を​起こし,神​の​ご意志​が​地上​で​行なわ​れる​よう​に​する​と​いう​こと​も,断言​でき​ます。これ​は​すばらしい​ニュース​だ​と​思い​ます​か。確か​に​そう​なる​と​思わ​れ​ます​か。次​の​章​で​は,それら​の​点​に​つい​て​聖書​が​実際​に​何​を​教え​て​いる​か​が​分かる​でしょ​う。