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エホバの証人

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神の王国は支配している!

 22​章

王国は地に関する神のご意志を果たす

王国は地に関する神のご意志を果たす

この​章​で​考える​こと

王国​に​よっ​て​人類​と​地球​に​関する​神​の​約束​は​すべて​果たさ​れる

1,2. (イ)楽園​を​現実​の​もの​と​見る​の​が​難しく​なる​こと​が​ある​の​は​なぜ​です​か。(ロ)どう​すれ​ば​神​の​約束​に​対する​信仰​を​強める​こと​が​でき​ます​か。

忠実​な​兄弟​が​王国​会館​に​入っ​て​き​ます。ストレス​の​多い​一日​を​終え​て,疲れきっ​て​い​ます。要求​の​多い​上司​から​理不尽​に​扱わ​れ​ながら​も,家族​の​ため​に​必死​に​働い​て​い​ます。妻​の​病気​の​こと​も​気がかり​です。始め​の​歌​が​流れる​中,ほっ​と​息​を​つき​ます。王国​会館​で​兄弟​姉妹​と​共​に​いら​れ​て​うれしい​と​感じ​ます。歌​は,楽園​で​の​命​の​希望​に​つい​て​の​もの​で,それ​を​心​に​描き,楽園​に​いる​自分​を​思い浮かべる​よう​勧め​て​い​ます。兄弟​の​大好き​な​歌​で,家族​と​一緒​に​歌っ​て​いる​と,その​希望​で​心​が​いやさ​れ​ます。

2 あなた​も​同じ​よう​に​感じ​た​こと​が​あり​ます​か。わたしたち​の​多く​は,はい​と​答える​でしょ​う。と​は​いえ,この​古い​体制​で​生き​て​いる​と,来たる​べき​楽園​を​現実​の​もの​と​見る​の​が​非常​に​難しく​なる​こと​が​あり​ます。今​は「対処​し​にくい​危機​の​時代」で​あり,周囲​の​世界​は​楽園​と​は​程遠い​状態​に​ある​から​です。(テモ​二 3:1)どう​すれ​ば​わたしたち​の​希望​を​現実​の​もの​と​見る​こと​が​できる​でしょ​う​か。間​も​なく​神​の​王国​が​全​人類​を​支配​する​と,どうして​分かる​の​でしょ​う​か。エホバ​の​預言​の​うち,古代​の​神​の​民​が​成就​を​目撃​し​た​もの​を​幾つ​か​取り上げ​て​み​ましょ​う。次い​で,それら​の​預言​や​同様​の​他​の​預言​が,今​どんな​素晴らしい​成就​を​見​て​いる​か​を​考え​ます。そして,こう​し​た​点​を​考察​し​て​信仰​を​強め​た​うえ​で,それら​の​預言​が​わたしたち​の​将来​に​何​を​意味​する​か​を​調べ​ます。

エホバ​は​昔,ご自分​の​約束​を​どの​よう​に​果たさ​れ​た​か

3. バビロン​に​流刑​に​され​て​い​た​ユダヤ​人​に​とっ​て,どんな​約束​が​慰め​と​なり​まし​た​か。

3 西暦​前​6​世紀,バビロン​に​流刑​に​され​て​い​た​ユダヤ​人​が​どんな​生活​を​し​て​い​た​か,想像​し​て​ください。多く​の​人​は,物心​が​つい​た​時​に​は​親​と​同じく​流刑​の​身​に​あり,厳しい​生活​を​送っ​て​い​まし​た。エホバ​に​信仰​を​置い​て​いる​こと​で​バビロニア​人​に​あざけら​れる​こと​も​あり​まし​た。(詩 137:1‐3)それでも,忠節​な​ユダヤ​人​に​は,何十​年​に​も​わたっ​て​心​の​支え​と​なっ​た​希望​の​光​が​あり​まし​た。それ​は,エホバ​が​ご自分​の​民​を​故国​に​連れ戻さ​れる,と​いう​約束​です。エホバ​は,故国​で​素晴らしい​状態​が​見​られる​よう​に​なる,と​言わ​れ​まし​た。回復​し​た​ユダ​の​地​を​エデン​の​園,つまり​ 楽園​に​なぞらえる​こと​も​され​まし​た。イザヤ 51:3を​読む。)こう​し​た​約束​が,神​の​民​を​力づけ,心​に​生じる​疑い​を​取り去る​ため​に​語ら​れ​た​こと​は​明らか​です。なぜ​そう​言える​の​か,幾つ​か​の​預言​を​考え​て​み​ましょ​う。

4. エホバ​は​ユダヤ​人​が​故国​で​安全​に​暮らせる​こと​を​どの​よう​に​保証​なさい​まし​た​か。

4 安全。流刑​囚​が​戻る​場所​は,文字どおり​の​楽園​で​は​なく,70​年​の​あいだ​荒廃​し​て​い​た​遠方​の​地​でし​た。しかも,その​土地​を​見​た​こと​の​ある​人​は,わずか​しか​い​ませ​ん​でし​た。当時,聖書​の​地​に​は​ライオン,オオカミ,ヒョウ​など​の​捕食​動物​が​生息​し​て​い​まし​た。父親​で​あれ​ば,『どう​すれ​ば​妻​や​子ども​を​守れる​だろ​う。羊​や​牛​を​守る​こと​は​できる​だろ​う​か』と​思っ​た​こと​でしょ​う。そう​し​た​心配​を​抱く​の​も​もっとも​です。ですから,イザヤ 11​章​6‐9​節​の​神​の​約束​が​どれ​ほど​慰め​と​なっ​た​か,考え​て​み​て​ください。(読む。)エホバ​は​麗しい​詩的​な​表現​で,流刑​の​身​に​あっ​た​人​たち​に,人間​と​家畜​が​安全​に​守ら​れる​こと​を​保証​なさっ​た​の​です。ライオン​が​わら​を​食べる​と​いう​の​は,ユダヤ​人​の​家畜​を​襲っ​たり​は​し​ない​と​いう​意味​でし​た。忠実​な​人々​は,捕食​動物​を​恐れる​必要​が​なかっ​た​の​です。エホバ​は,回復​し​た​ユダ​の​地​で​ご自分​の​民​が​安全​に​暮らせる​こと​を​約束​なさい​まし​た。荒野​や​森林​も​安全​な​場所​に​なる​の​です。―エゼ 34:25

5. 流刑​から​帰還​し​た​人々​は,どんな​預言​から,エホバ​が​必要​物​を​豊か​に​与え​て​くださる​こと​を​確信​でき​まし​た​か。

5 豊か​さ。次​の​よう​な​心配​も​あっ​た​でしょ​う。『回復​し​た​故国​で​家族​を​養っ​て​ゆける​だろ​う​か。住む​家​は​ある​の​だろ​う​か。仕事​は​どう​だろ​う。流刑​の​身​で​酷使​さ​れ​て​い​た​時​より​も​まし​な​仕事​を​持てる​の​だろ​う​か』。エホバ​は​思いやり​深く​も,霊感​の​もと​に​記さ​れ​た​預言​を​通し​て,これら​の​疑問​に​も​答え​て​おら​れ​ます。従順​な​人々​は​雨​の​不足​を​心配​せ​ず​に​済み,結果​と​し​て​その​土地​は​パン​を​与え,それ​は「肥え​て,油​に​富む」と​約束​なさい​まし​た。(イザ 30:23)住まい​と​有意義​な​仕事​と​いう​点​で​は,こう​約束​し​て​おら​れ​ます。「彼ら​は​必ず​家​を​建て​て​住み,必ず​ぶどう​園​を​設け​て​その​実​を​食べる。彼ら​が​建て​て,だれ​か​ほか​の​者​が​住む​こと​は​ない。彼ら​が​植え​て,だれ​か​ほか​の​者​が​食べる​こと​は​ない」。(イザ 65:21,22)確か​に,異教​の​地​バビロン​で​流刑​の​身​と​なっ​て​い​た​時​と​比べ,多く​の​点​で​素晴らしい​生活​が​できる​の​です。と​は​いえ,そもそも​流刑​の​原因​と​なっ​た,いちばん​深刻​な​問題​は​正さ​れる​の​でしょ​う​か。

6. 神​の​民​は​長い​間,どんな​性質​の​病気​を​患っ​て​い​まし​た​か。エホバ​は​流刑​から​帰還​する​人々​に,どんな​保証​を​お与え​に​なり​まし​た​か。

6 霊的​な​健康。神​の​民​は​流刑​に​される​ずっ​と​以前​から,霊的​に​病気​に​なっ​て​い​まし​た。エホバ​は​預言​者​イザヤ​を​通し​て,ご自分​の​民​が「頭​は​全体​が​病ん​で​おり,心臓​も​全体​が​虚弱​に​なっ​て​いる」と​語ら​れ​まし​た。(イザ 1:5)彼ら​は​霊的​に​盲目​で​耳​の​聞こえ​ない​状態​に​あり​まし​た。エホバ​の​助言​を​決して​聴こ​う​と​せ​ず,神​から​の​啓発​に​全く​目​を​向け​よう​と​し​なかっ​た​から​です。(イザ 6:10。エレ 5:21。エゼ 12:2)流刑​から​帰還​する​人々​が​これ​と​同じ​問題​に​陥る​なら,安全​を​享受​する​こと​など​できる​でしょ​う​か。再び​エホバ​の​恵み​を​失っ​て​しまう​だけ​で​は​ない​でしょ​ う​か。ですから,エホバ​の​次​の​約束​は​励み​と​なっ​た​こと​でしょ​う。「その​日​に​は,耳​の​聞こえ​ない​者​は​確か​に​その​書物​の​言葉​を​聞き,盲人​の​目​も​暗闇​と​闇​の​中​から​見る​で​あろ​う」。(イザ 29:18)懲らしめ​を​受け​て​悔い改め​た​民​を,エホバ​は​霊的​に​いやし​て​くださる​の​です。神​の​導き​に​すぐ​に​応じ,従順​で​あり​続ける​なら,エホバ​は​命​に​つながる​導き​や​啓発​を​与え​て​くださる​でしょ​う。

7. 流刑​に​され​た​民​に​対する​神​の​約束​は​どの​よう​に​成就​し​まし​た​か。その​成就​に​よっ​て​わたしたち​の​信仰​が​強まる​と​言える​の​は​なぜ​です​か。

7 エホバ​は​ご自分​の​約束​を​果たさ​れ​まし​た​か。その​後​の​歴史​を​見る​と,答え​は​明らか​です。故国​に​帰還​し​た​ユダヤ​人​は,安全,豊か​さ,霊的​健康​に​恵ま​れ​まし​た。その​例​と​し​て,エホバ​は​強く​て​数​の​多い​近隣​の​諸​民族​から​彼ら​を​保護​なさい​まし​た。また,捕食​動物​が​ユダヤ​人​の​家畜​を​食い尽くす​こと​は​あり​ませ​ん​でし​た。実​の​ところ,当時​の​ユダヤ​人​は​イザヤ,エレミヤ,エゼキエル​など​が​書き記し​た​パラダイス​に​関する​預言​の​限定​的​な​成就​を​目撃​し​た​に​過ぎ​ませ​ん​でし​た。それでも,彼ら​が​目​に​し​た​成就​は​胸​を​躍らせる​もの​で​あり,神​の​民​が​当時​まさに​必要​と​し​て​い​た​もの​でし​た。エホバ​が​その​時代​の​民​の​ため​に​行なわ​れ​た​事柄​に​つい​て​考える​と,わたしたち​の​信仰​は​強まり​ます。それら​の​預言​の​当初​の​限定​的​な​成就​が​胸​を​躍らせる​もの​で​あっ​た​の​なら,より​大きな​成就​は​なおさら​感動​を​呼ぶ​の​で​は​あり​ませ​ん​か。では,エホバ​が​今日​わたしたち​の​ため​に​行なっ​て​こら​れ​た​事柄​を​考え​て​み​ましょ​う。

エホバ​は​今​の​時代​に​ご自分​の​約束​を​どの​よう​に​果たして​こら​れ​た​か

8. 今日​の​神​の​民​は,どんな「地」に​住める​こと​を​喜ん​で​い​ます​か。

8 エホバ​の​民​は​現在,文字どおり​単一​の​国家​を​構成​する​わけ​で​は​あり​ませ​ん。また,特定​の​領地​に​まとまっ​て​住む​わけ​で​も​あり​ませ​ん。むしろ,油そそが​れ​た​クリスチャン​は​霊的​な​国民​を​構成​し​て​おり,それ​は「神​の​イスラエル」と​呼ば​れ​て​い​ます。(ガラ 6:16)その​仲間​で​ある「ほか​の​羊」が​霊的​な「地」つまり​活動​の​領域​で​油そそが​れ​た​者​に​加わっ​て​おり,一致​し​て​エホバ​神​を​崇拝​し​て​い​ます。エホバ​の​崇拝​は,彼ら​の​生き方​そのもの​です。(ヨハ 10:16。イザ 66:8)それで,エホバ​が​与え​て​くださっ​た「地」と​は​霊的​な​パラダイス​の​こと​です。そこ​で​は,エデン​の​よう​な​状態​に​なる​と​いう​神​の​約束​の,素晴らしい​霊的​な​成就​が​見​られ​ます。幾つ​か​の​例​を​挙げ​ましょ​う。

9,10. (イ)今日,イザヤ 11​章​6‐9​節​の​預言​は​どの​よう​に​成就​し​て​い​ます​か。(ロ)神​の​民​の​間​に​平和​が​行き渡っ​て​いる​と​言える,どんな​証拠​が​あり​ます​か。

9 安全。イザヤ 11​章​6‐9​節​の​預言​に​は,人間​や​家畜​が​野生​動物​と​平和​や​調和​を​保つ​と​いう,喜ばしい​光景​が​描か​れ​て​い​ます。今日,この​光景​は​霊的​に​成就​し​て​い​ます。9​節に​は,それら​の​生き物​が​害する​こと​も​損なう​こと​も​し​ない​理由​と​し​て,「水​が​海​を​覆っ​て​いる​よう​に,地​は​必ず​エホバ​に​つい​て​の​知識​で​満ちる​から​で​ある」と​述べ​られ​て​い​ます。動物​が「エホバ​に​つい​て​の​知識」を​得​て​行動​を​変化​さ​せる​こと​など​あり​ませ​ん。至高​ の​神​を​知り,神​の​平和​的​な​物事​の​行ない​方​を​見倣っ​て​大きな​変化​を​遂げる​の​は,人間​です。その​よう​な​わけ​で,わたしたち​は​今日​の​霊的​な​パラダイス​の​中​で,イザヤ​の​預言​の​心​温まる​成就​を​見る​こと​が​できる​の​です。キリスト​の​追随​者​たち​は,すでに​支配​し​て​いる​王国​の​もと​で,動物​的​な​激しい​気性​を​捨て去る​べき​こと​を​学び,霊的​な​兄弟​姉妹​と​の​平和​や​調和​の​うち​に​生活​し​て​い​ます。

10 例​を​挙げ​ましょ​う。この​本​で​は​クリスチャン​の​中立​の​問題​に​つい​て​考え​まし​た。中立​を​保つ​べき​聖書​的​な​根拠​と,中立​の​立場​を​取っ​た​結果​と​し​て​神​の​民​に​臨ん​だ​迫害​に​つい​て​も​学び​まし​た。驚く​べき​こと​に,現在​の​暴力​的​な​世界​に​あっ​て,死​の​脅し​に​面し​て​さえ​いかなる​形​の​暴力​行為​に​も​加わら​ない​人々​が​おり,“国民”を​形成​する​まで​に​なっ​て​いる​の​です。これ​は,メシア​なる​王​の​臣民​が,イザヤ​の​描く​平和​を​享受​し​て​いる​こと​の​紛れ​も​ない​証拠​です。イエス​は,追随​者​たち​が​互い​に​示す​愛​に​よっ​て​知ら​れる,と​明言​し​まし​た。(ヨハ 13:34,35)キリスト​は​会衆​の​中​で「忠実​で​思慮深い​奴隷」を​用い​て,真​の​クリスチャン​すべて​が​平和​を​求め,親切​で​穏やか​な​態度​を​取る​べき​こと​を​辛抱強く​教え​て​いる​の​です。―マタ 24:45‐47

11,12. 今​の​世界​は​どんな​飢きん​に​見舞わ​れ​て​い​ます​か。エホバ​は​ご自分​の​民​の​ため​に​どんな​備え​を​豊か​に​与え​て​くださっ​て​い​ます​か。

11 豊か​さ。この​世界​は,霊的​飢きん​に​見舞わ​れ​て​い​ます。聖書​は​こう​ 警告​し​て​い​まし​た。「『見よ,その​日​が​来る』と,主権​者​なる​主​エホバ​は​お告げ​に​なる。『そして​わたし​は​その​地​に​飢きん​を​送り込む。パン​の​飢きん​で​は​ない。水​の​渇き​で​も​ない。エホバ​の​言葉​を​聞く​こと​の​飢きん​で​ある』」。(アモ 8:11)神​の​王国​の​市民​も​飢きん​を​経験​する​の​でしょ​う​か。エホバ​は,ご自分​の​民​と​ご自分​の​敵​たち​が​対照​的​な​状態​に​なる​こと​を​こう​予告​なさい​まし​た。「わたし​の​僕​たち​は​食べる​が,あなた方​は​飢える。見よ,わたし​の​僕​たち​は​飲む​が,あなた方​は​渇く。見よ,わたし​の​僕​たち​は​歓ぶ​が,あなた方​は​恥​を​かく」。(イザ 65:13)この​言葉​の​成就​を​あなた​も​目撃​し​て​き​まし​た​か。

12 わたしたち​に​は​霊的​な​備え​が,幅​と​深さ​を​増し​て​ゆく​川​の​水​の​よう​に,豊か​に​与え​られ​て​い​ます。聖書​に​基づく​出版​物,録音​物​や​ビデオ,集会​や​大会,ウェブサイト​に​掲載​さ​れる​情報​など,あふれる​ほど​の​霊的​な​滋養​物​が,霊的​に​飢え​て​いる​世界​の​ただ中​で​供給​さ​れ​て​いる​の​です。(エゼ 47:1‐12。ヨエ 3:18)あなた​も,日々​生活​する​中​で,豊か​さ​に​関する​エホバ​の​約束​が​成就​する​の​を​見​て,感動​を​覚える​の​で​は​あり​ませ​ん​か。エホバ​の​食卓​で​定期​的​に,確実​に​養わ​れる​よう​に​し​て​い​ます​か。

わたしたち​は​会衆​を​通し​て​霊的​な​意味​で​の​豊か​さ​と​安全​と​健康​を​得​て​いる

13. あなた​は,盲目​の​人​が​視力​を​回復​し,耳​の​不​自由​な​人​が​聴力​を​回復​する​と​いう​エホバ​の​約束​の​成就​を​どの​よう​に​見​て​き​まし​た​か。

13 霊的​な​健康。霊的​な​意味​で​の​盲目​や​聴覚​障害​は,今日,大​規模​な​流行​病​と​なっ​て​い​ます。(コリ​二 4:4)しかし,キリスト​は​世界​中​で​そう​し​た​病​を​治し​て​い​ます。あなた​は,盲目​の​人​が​視力​を​回復​し,耳​の​不​自由​な​人​が​聴力​を​回復​する​の​を​見​て​き​まし​た​か。例えば,人々​が​神​の​言葉​の​真理​の​正確​な​知識​を​得,かつて​真理​を​見る​こと​や​聴く​こと​を​妨げ​て​い​た​宗教​上​の​偽り​を​捨てる​の​を​見​て​き​た​でしょ​う​か。そう​で​あれ​ば,次​の​約束​の​成就​を​あなた​は​目撃​し​た​こと​に​なり​ます。「その​日​に​は,耳​の​聞こえ​ない​者​は​確か​に​その​書物​の​言葉​を​聞き,盲人​の​目​も​暗闇​と​闇​の​中​から​見る​で​あろ​う」。(イザ 29:18)世界​中​で​毎年,幾十万​も​の​人​が​その​よう​な​霊的​いやし​を​経験​し​て​い​ます。大いなる​バビロン​を​離れ,わたしたち​と​共​に​霊的​パラダイス​で​神​を​崇拝​する​よう​に​なっ​た​個々​の​人​は,エホバ​の​約束​が​実現​し​て​いる​こと​の​生き​た​証拠​です。

14. どんな​こと​を​思い巡らす​と,信仰​は​強まり​ます​か。

14 この​本​の​どの​章​に​も,キリスト​が​終わり​の​時​に​追随​者​たち​を​真​の​霊的​パラダイス​に​携え入れ​て​き​た​と​言える​強力​な​証拠​が​収め​られ​て​い​ます。わたしたち​が​今,その​霊的​パラダイス​の​中​で​様々​な​祝福​を​経験​し​て​いる​こと​を​いつも​思い巡らす​よう​に​し​ましょ​う。そうすれば,将来​に​つい​て​の​エホバ​の​約束​に​対する​信仰​は​強く​なっ​て​ゆく​でしょ​う。

「あなた​の​王国​が​来​ます​よう​に」

15. 地球​が​楽園​に​なる​こと​を​確信​できる​の​は​なぜ​です​か。

15 エホバ​は​昔​から,全地​を​楽園​に​する​と​いう​目的​を​お持ち​です。アダム​と​エバ​を​楽園​に​置い​て​から,その​子孫​で​地​を​満たし,地球​上​の​生き物​を​世話​する​よう​お命じ​に​なり​まし​た。(創 1:28)しかし,アダム​と​エバ​は​ サタン​に​従っ​て​神​に​反逆​し,子孫​すべて​を​不​完全​さ​と​罪​と​死​へ​追いやり​まし​た。それでも,神​の​目的​は​変わっ​て​い​ませ​ん。神​の​言葉​は,ひとたび​語ら​れ​た​なら​必ず​完全​に​成就​し​ます。イザヤ 55:10,11を​読む。)ですから,アダム​と​エバ​の​子孫​が​地​に​満ち​て​地​を​従わせ,全地​に​及ぶ​楽園​で,エホバ​が​創造​さ​れ​た​もの​を​優しく​世話​する​よう​に​なる​こと​を​確信​でき​ます。その​時,ユダヤ​人​の​流刑​者​たち​に​当初​与え​られ​た,楽園​の​よう​な​状態​で​生活​する​と​いう​預言​が​最終​的​に​成就​し​ます。次​の​事柄​を​考え​て​み​ましょ​う。

16. 楽園​で​の​安全​な​暮らし​を,聖書​は​どの​よう​に​描い​て​い​ます​か。

16 安全。イザヤ 11​章​6‐9​節​の​心​温まる​光景​は​ついに,完全​に​成就​し​ます。文字どおり​に​も​成就​する​の​です。男女​を​問わ​ず,大人​も​子ども​も,地上​の​どこ​に​行く​と​し​て​も​安全​で,安心​し​て​いら​れ​ます。他​の​人間​や​動物​に​危害​を​加え​られる​おそれ​は​全く​あり​ませ​ん。地球​全体​が​わたしたち​の​住まい​と​なる​時​を​想像​し​て​み​て​ください。川​や​湖​や​海​で​泳ぎ,山岳​を​縦走​し,草原​を​散策​する​こと​が​でき,身​の​安全​を​心配​する​必要​は​ない​の​です。夜​に​なっ​て​も​不安​を​感じ​ませ​ん。エゼキエル 34​章​25​節​の​言葉​が​実現​し,神​の​民​は「安らか​に​荒野​に​住み,森林​で​眠る」こと​さえ​でき​ます。

17. 王国​が​全地​を​支配​する​時,わたしたち​の​必要​と​する​もの​を​エホバ​が​豊か​に​与え​て​くださる,と​確信​できる​の​は​なぜ​です​か。

17 豊か​さ。貧困​や​栄養​不良​や​飢餓​が​見​られ​なく​なり,福祉​制度​も​要ら​なく​なる​時​を​思い描い​て​み​て​ください。神​の​民​が​現在,霊的​に​豊か​に​養わ​れ​て​いる​こと​は,メシア​なる​王​が​臣民​を​あらゆる​面​で​養っ​て​くださる​こと​の​保証​と​なり​ます。イエス​は​地上​に​い​た​時,そう​し​た​約束​を​実現​できる​こと​を​小​規模​に​実証​し,わずか​な​パン​と​魚​で​幾千​人​も​の​空腹​の​人々​に​食事​を​させ​まし​た。(マタ 14:17,18; 15:34‐36。マル 8:19,20)神​の​王国​が​全地​を​支配​する​時,次​の​よう​な​預言​が​文字どおり​に​成就​し​ます。「神​は​あなた​が​土地​に​まく​その​種​の​ため​に​必ず​雨​を,また​その​土地​の​産物​と​し​て​パン​を​与え​て​くださり,それ​は​必ず​肥え​て,油​に​富む。その​日,あなた​の​畜類​は​広い​牧場​で​草​を​食う」。―イザ 30:23

18,19. (イ)イザヤ 65​章​20‐22​節​の​預言​から,あなた​は​どんな​励み​を​受け​ます​か。(ロ)どの​よう​な​意味​で,わたしたち​の​日数​は「木​の​日数​の​よう​に」なり​ます​か。

18 今日,快適​な​家​を​持つ​こと​や,やりがい​の​ある​満足​の​ゆく​仕事​を​持つ​こと​など​到底​無理​だ​と​考え​て​いる​人​は​少なく​あり​ませ​ん。腐敗​し​た​現在​の​体制​の​中​で,多く​の​人​は,長​時間​の​きつい​労働​を​し​て​も,自分​や​家族​が​その​恩恵​に​あずかる​こと​は​あまり​なく,むしろ​裕福​で​貪欲​な​人々​が​利益​を​独占​し​て​いる,と​感じ​て​い​ます。次​の​預言​が​世界​中​で​実現​する​時​を​想像​し​て​み​て​ください。「彼ら​は​必ず​家​を​建て​て​住み,必ず​ぶどう​園​を​設け​て​その​実​を​食べる。彼ら​が​建て​て,だれ​か​ほか​の​者​が​住む​こと​は​ない。彼ら​が​植え​て,だれ​か​ほか​の​者​が​食べる​こと​は​ない。わたし​の​民​の​日数​は​木​の​日数​の​よう​に​なり,わたし​の​選ぶ​者​たち​は​自分​の​手​の​業​を​存分​に​用いる​から​で​ある」。―イザ 65:20‐22

19 わたしたち​の​日数​が「木​の​日数​の​よう​に」なる​と​は​どう​いう​意味​です​ か。巨木​の​下​に​立つ​と,圧倒​さ​れる​よう​に​感じる​こと​が​あり​ます​か。その​木​は​何​年​生き​て​いる​の​だろ​う,曾祖父​や​曾祖母​の​時代​より​も​ずっ​と​前​から​そこ​に​植わっ​て​いる​の​だろ​う​か,と​考える​か​も​しれ​ませ​ん。さらに,自分​が​現在​の​不​完全​な​状態​の​まま​で​いる​なら,目​の​前​の​この​巨木​の​ほう​が​自分​より​も​長生き​する​だろ​う,と​いう​考え​が​浮かぶ​か​も​しれ​ませ​ん。自分​の​存在​が​人々​の​記憶​から​忘れ去ら​れ​た​後​も,その​木​は​おそらく​変わる​こと​なく​立ち​続ける​でしょ​う。エホバ​は​親切​に​も,楽園​で,わたしたち​の​日数​が​長く​安らか​に​続く​こと​を​保証​し​て​おら​れ​ます。(詩 37:11,29)いつ​の​日​か,永遠​に​生き​て​ゆく​人間​と​比べる​なら,長く​生きる​木​で​さえ,生え​て​は​枯れ​て​ゆく​草​の​よう​に,移ろい​やすく​見える​時​が​来る​の​です。

20. 王国​の​忠節​な​臣民​は,どの​よう​に​し​て​完全​に​健康​に​なり​ます​か。

20 完全​な​健康。今日,病気​や​死​は​生活​の​あらゆる​面​に​暗い​影​を​落とし​て​い​ます。ある​意味​で,わたしたち​すべて​は​病人​です。罪​と​いう​末期​的​な​病​に​冒さ​れ​て​いる​の​です。その​病​から​わたしたち​を​救済​できる​の​は,キリスト​の​贖い​の​犠牲​だけ​です。(ロマ 3:23; 6:23)千​年​統治​の​期間​中​に,イエス​と​共同​支配​者​たち​は​贖い​の​犠牲​の​益​を​十分​に​適用​し​て,忠実​な​人々​から​罪​を​徐々​に​取り除き,ついに​は​罪​から​の​解放​を​もたらし​ます。イザヤ​の​次​の​預言​は​完全​に​実現​し​ます。「『わたし​は​病気​だ』と​言う​居住​者​は​い​ない。その​地​に​住ん​で​いる​民​は,自分​の​とが​を​赦さ​れ​た​者​たち​と​なる​の​で​ある」。(イザ 33:24)盲目​の​人​や​耳​の​聞こえ​ない​人​や​障害​を​負っ​た​人​が,すっかり​いやさ​れる​時​を​想像​し​て​ください。イザヤ 35:5,6を​読む。)身体​面,精神​面,感情​面​の​別​を​問わ​ず,イエス​が​治せ​ない​病気​は​あり​ませ​ん。王国​の​忠節​な​臣民​は,完全​な​健康​に​恵ま​れる​の​です。

21. 死​は​どう​なり​ます​か。その​約束​が​あなた​に​とっ​て​慰め​と​なる​の​は​なぜ​です​か。

21 病気​の​結末,また​罪​の​必然​的​な​結果​で​ある​死​に​つい​て​は​どう​でしょ​う​か。死​は「最後​の​敵」で​あり,遅かれ​早かれ,不​完全​な​人間​を​例外​なく​打ち負かし​て​しまい​ます。(コリ​一 15:26)では,死​は​エホバ​に​とっ​て​手ごわい​敵​な​の​でしょ​う​か。イザヤ​は​こう​予告​し​て​い​ます。「神​は​実際​に​死​を​永久​に​呑み込み,主権​者​なる​主​エホバ​は​すべて​の​顔​から​必ず​涙​を​ぬぐわ​れる」。(イザ 25:8)これ​が​どんな​時​に​なる​か,想像​でき​ます​か。葬式​も​墓地​も​なく,悲しみ​の​涙​に​暮れる​こと​も​あり​ませ​ん。その​時​に​あふれ出る​の​は,喜び​の​涙​でしょ​う。エホバ​は​死者​を​生き返ら​せる​と​いう​驚く​べき​約束​を​実現​さ​せ​て​くださる​から​です。イザヤ 26:19を​読む。)こう​し​て,人々​が​死​に​よっ​て​被っ​た​傷​は​すべて,いやさ​れる​の​です。

22. メシア​王国​が​地球​に​関する​神​の​ご意志​を​達成​し​た​時,どんな​こと​が​起き​ます​か。

22 千年期​の​終わり​に​は,王国​は​地球​に​関する​神​の​ご意志​を​達成​し​て​いる​でしょ​う。キリスト​は,支配​権​を​み父​に​渡し​ます。(コリ​一 15:25‐28)ついに​完全​に​され​た​人類​は,サタン​が​無​活動​状態​と​いう​底知れ​ぬ​深み​から​解か​れる​時,最後​の​試み​に​直面​し​ます。その​後,キリスト​は​邪悪​な​蛇​と​それ​を​支持​する​すべて​の​者​と​を​最終​的​に​打ち砕き​ます。(創 3:15。 20:3,7‐10)一方,忠節​な​態度​で​エホバ​を​愛する​人​すべて​に​は,明るい​見込み​が​あり​ます。その​こと​が,霊感​の​もと​に​記さ​れ​た​次​の​言葉​で​見事​に​表現​さ​れ​て​い​ます。それ​は,忠実​な​者​たち​が「神​の​子供​の​栄光​ある​自由」を​持つ​よう​に​なる​と​いう​約束​です。―ロマ 8:21

王国​は​人類​と​地球​に​関する​エホバ​の​すべて​の​約束​を​果たす

23,24. (イ)神​の​約束​が​確実​に​実現​する​と​言える​の​は​なぜ​です​か。(ロ)あなた​は​何​を​行なう​こと​を​決意​し​て​い​ます​か。

23 これら​の​約束​は,単に​人​の​望み​や​願い​や​夢​を​言葉​に​し​た​もの​で​は​あり​ませ​ん。エホバ​の​約束​は​確実​に​実現​し​ます。なぜ​そう​言え​ます​か。この​本​の​最初​の​章​で​取り上げ​た​イエス​の​言葉​を​思い起こし​て​ください。次​の​よう​に​エホバ​に​祈る​よう,追随​者​たち​に​教え​まし​た。「あなた​の​王国​が​来​ます​よう​に。あなた​の​ご意志​が​天​に​おける​と​同じ​よう​に,地上​に​おい​て​も​なさ​れ​ます​よう​に」。(マタ 6:9,10)神​の​王国​は,単なる​想像​の​産物​で​は​あり​ませ​ん。現実​の​もの​で​あり,天​で​すでに​支配​し​て​いる​の​です。王国​は​過去​100​年​に​わたり,エホバ​の​約束​を​様々​な​形​で​果たして​き​まし​た。その​様子​を,わたしたち​は​クリスチャン​会衆​の​中​で​はっきり​見る​こと​が​でき​ます。ですから,神​の​王国​が​来​て,地球​に​対し​て​余す​ところ​なく​力​を​行使​する​時,エホバ​の​約束​すべて​が​必ず​果たさ​れる​と​確信​できる​の​です。

24 神​の​王国​は​必ず​来​ます。エホバ​の​約束​の​言葉​すべて​は​必ず​実現​し​ます。なぜなら,神​の​王国​は​支配​し​て​いる​から​です! わたしたち​各自​は,『わたし​は​王国​の​支配​を​受け入れ​て​いる​だろ​う​か』と​自問​す​べき​でしょ​う。いま​王国​の​忠節​な​臣民​と​し​て​生活​する​ため​に,できる​こと​を​すべて​行ない​ましょ​う。そうすれば,王国​の​完全​で​公正​な​支配​の​恩恵​に​いつ​まで​も​あずかれる​の​です。