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エホバの証人

日本語

神の王国は支配している!

 5​章

王は王国に光を照らす

王は王国に光を照らす

この​章​で​考える​こと

神​の​民​は,王国,王国​の​支配​者​と​臣民,王国​へ​の​忠節​など​に​関する​肝要​な​真理​を​理解​する

1,2. イエス​は​どの​よう​な​点​で,賢い​ガイド​でし​た​か。

あなた​は​ベテラン​の​ガイド​に​先導​さ​れ,美しい​魅惑​的​な​都市​を​見学​し​て​い​ます。見学​グループ​の​中​の​だれ​も​が​初めて​訪れる​都市​で​あり,ガイド​の​言葉​に​一心​に​耳​を​傾け​ます。時折,この​都市​に​つい​て​もっと​知り​たい​こと​が​出​て​き​て,興味津々​に​質問​し​ます。でも​ガイド​は​すぐ​に​は​答え​て​くれ​ませ​ん。むしろ,ふさわしい​タイミング​を​見計らい,質問​に​関係​する​景色​が​ちょうど​見え​て​くる​時​に​教え​て​くれる​の​です。あなた​は,賢い​ガイド​だ​と​感心​する​よう​に​なり​ます。まさに​必要​な​時​に,必要​な​事柄​を​教え​て​くれる​人​だ​から​です。

2 真​の​クリスチャン​は,この​旅行​者​に​似​て​い​ます。非常​に​魅惑​的​な​都市,すなわち「真​の​土台​を​持つ​都市」で​ある​神​の​王国​に​つい​て​知ろ​う​と​意欲​的​に​学ん​で​い​ます。(ヘブ 11:10)イエス​は​地上​に​い​た​時,自ら​追随​者​たち​の​ガイド​役​を​務め,神​の​王国​に​関する​深い​知識​を​与え​まし​た。では,彼ら​の​質問​すべて​に​答え,王国​に​つい​て​一度​に​全部​を​教え​た​の​でしょ​う​か。そう​で​は​あり​ませ​ん。「わたし​に​は​まだ​あなた方​に​言う​べき​こと​が​たくさん​あり​ます​が,あなた方​は​今​は​それ​に​耐える​こと​が​でき​ませ​ん」と​述べ​まし​た。(ヨハ 16:12)非常​に​賢い​ガイド​で​ある​イエス​は,弟子​たち​が​まだ​理解​でき​ない​こと​を​無理​に​教え​よう​と​は​し​ませ​ん​でし​た。

3,4. (イ)イエス​は​忠実​な​人々​に,どの​よう​に​し​て​神​の​王国​に​つい​て​教え​て​き​まし​た​か。(ロ)この​章​で​は​どんな​こと​を​考え​ます​か。

3 イエス​が​ヨハネ 16​章​12​節​の​言葉​を​語っ​た​の​は,地上​で​過ごし​た​最後​の​晩​の​こと​でし​た。イエス​は​亡くなっ​た​後​も,忠実​な​人々​に​どの​よう​に​し​て​神​の​王国​に​つい​て​教える​の​でしょ​う​か。イエス​は​使徒​たち​に,「真理​の​霊​が……あなた方​を​真理​の​全体​へ​と​案内​する​でしょ​う」と​保証​し​まし​た。 *ヨハ 16:13)聖霊​は​辛抱強い​ガイド​の​よう​です。イエス​は​聖霊​を​用い​て,神​の​王国​に​つい​て​追随​者​たち​に​教え​ます。彼ら​が​知る​必要​の​ある​事柄​を,ちょうど​必要​な​時​に​教える​の​です。

4 では,エホバ​の​聖霊​が​どの​よう​に​誠実​な​クリスチャン​たち​を​案内​し,神​の​王国​に​関する​いっそう​詳しい​知識​を​得​させ​た​か​を​考え​ましょ​う。まず,神​の​王国​が​いつ​支配​を​始め​た​か,と​いう​点​を​理解​し​た​いきさつ​を​取り上げ​ ます。次​に,王国​の​支配​者​と​臣民​は​だれ​か,また​どんな​希望​を​抱い​て​いる​の​か​を​調べ​ます。最後​に,キリスト​の​追随​者​たち​が​どの​よう​に​し​て,王国​へ​の​忠節​に​含ま​れる​事柄​を​明快​に​理解​する​よう​に​なっ​た​か​を​考察​し​ます。

重要​な​年​に​つい​て​理解​する

5,6. (イ)聖書​研究​者​は,王国​の​設立​と​収穫​に​つい​て,どんな​間違っ​た​見方​を​し​て​い​まし​た​か。(ロ)イエス​が​追随​者​たち​を​案内​し​て​い​た​こと​を​疑う​必要​が​ない​の​は​なぜ​です​か。

5 この​本​の2​章で​考え​た​よう​に,聖書​研究​者​は​1914​年​が​聖書​預言​の​成就​に​おい​て​重要​な​意味​を​持つ​年​で​ある​こと​を,数十​年​前​から​指摘​し​て​い​まし​た。しかし​当時​彼ら​は,キリスト​の​臨在​は​1874​年​に​始まり,キリスト​は​1878​年​に​天​で​支配​を​始め​た​もの​の,王国​が​完全​な​形​で​設立​さ​れる​の​は​1914​年​10​月​に​なっ​て​から​で​ある,と​信じ​て​い​まし​た。また,収穫​は​1874​年​から​1914​年​まで​続き,油そそが​れ​た​者​たち​が​天​に​集め​られる​時​に​最高潮​を​迎える,と​も​考え​て​い​まし​た。では,こう​し​た​間違っ​た​考え方​を​し​て​い​た​の​で,イエス​が​聖霊​に​よっ​て​彼ら​を​案内​し​て​い​た​か​どう​か​は​疑わしい,と​いう​こと​に​なり​ます​か。

6 冒頭​の​例え​を​もう​一度​考え​て​ください。旅行​者​が​早まっ​た​期待​を​抱い​たり,あれこれ​尋ね​たり​する​から​と​いっ​て,ガイド​の​信頼​性​まで​疑わ​れる​の​でしょ​う​か。その​よう​な​こと​は​あり​ませ​ん。神​の​民​も,エホバ​の​目的​の​詳細​を,聖霊​が​それら​の​真理​へ​案内​し​て​くれる​時​より​も​前​に​知ろ​う​と​する​こと​が​あり​ます。それでも,イエス​が​案内​し​て​いる​こと​に​変わり​は​あり​ませ​ん。忠実​な​人々​は​その​こと​を​認め,進ん​で​謙遜​に​自分​たち​の​見解​を​調整​し​ます。―ヤコ 4:6

7. 神​の​民​は,どの​よう​な​霊的​な​光​の​きらめき​を​見​まし​た​か。

7 1919​年​以降,神​の​民​は​祝福​と​し​て,さらに​多く​の​霊的​な​光​の​きらめき​を​見​まし​た。詩編 97:11を​読む。)1925​年​に​は,「ものみの塔」誌​に「国民​の​誕生」と​いう​画期​的​な​記事​が​掲載​さ​れ​まし​た。記事​に​は,メシア​王国​が​1914​年​に​すでに​誕生​し,啓示 12​章​の​神​の​天的​な​女​の​出産​に​関する​預言​が​成就​し​た,と​いう​こと​を​示す​聖書​に​基づく​確か​な​証拠​が​挙げ​られ​まし​た。 * 同じ​記事​は​また,大戦​中​に​エホバ​の​民​に​臨ん​だ​迫害​や​苦難​は,サタン​が​天​から​投げ落とさ​れ​た​こと​の​明白​な​しるし​で​ある,と​いう​点​も​示し​まし​た。サタン​は「自分​の​時​の​短い​こと​を​知り,大きな​怒り​を​抱い​て」下っ​た​の​です。―啓 12:12

8,9. (イ)神​の​王国​の​重要​性​は​どの​よう​に​強調​さ​れる​よう​に​なり​まし​た​か。(ロ)これ​から​どんな​点​に​つい​て​考え​ます​か。

8 王国​は​どれ​ほど​重要​な​もの​です​か。1928​年​に「ものみの塔」誌​は,王国​が​贖い​に​よる​個人​の​救い​より​も​重要​で​ある​こと​を​強調​し​始め​まし​た。実際,メシア​王国​は,エホバ​が​ご自分​の​み名​を​神聖​な​もの​と​し,主権​を​立証​し,人類​に​対する​目的​すべて​を​遂行​する​ため​の​手段​です。

9 その​王国​で​だれ​が​キリスト​と​共​に​支配​し​ます​か。王国​の​地上​の​臣民​と​なる​の​は​だれ​です​か。キリスト​の​追随​者​たち​は​どんな​仕事​に​携わる​べき​でしょ​う​か。

 油そそが​れ​た​人​たち​の​収穫​に​注意​が​向け​られる

10. 神​の​民​は​長年,14万4,000​人​に​つい​て​どんな​こと​を​理解​し​て​い​まし​た​か。

10 真​の​クリスチャン​は,キリスト​の​14万4,000​人​の​忠実​な​追随​者​が​天​で​キリスト​と​共​に​支配​する,と​いう​こと​を​1914​年​の​数十​年​前​から​理解​し​て​い​まし​た。 * それら​聖書​研究​者​たち​は,その​数​は​文字どおり​の​もの​で​あり,西暦​1​世紀​に​集め​られ​始め​た​こと​を​知っ​て​い​まし​た。

11. キリスト​の​花嫁​と​なる​人​たち​は,地上​で​行なう​べき​仕事​に​つい​て,どんな​こと​を​理解​する​よう​に​なり​まし​た​か。

11 それら​キリスト​の​花嫁​と​なる​人​たち​は,地上​に​いる​間​に​どんな​仕事​を​する​よう​割り当て​られ​て​い​まし​た​か。彼ら​は,イエス​が​宣べ伝える​業​を​強調​し,その​仕事​を​収穫​の​期間​と​結びつけ​て​い​た​こと​を​知っ​て​い​まし​た。(マタ 9:37。ヨハ 4:35)この​本​の2​章で​見​た​とおり,彼ら​は​かつて,収穫​の​期間​は​40​年​に​及び,その​最高潮​と​し​て​油そそが​れ​た​人​たち​が​天​に​集め​られる,と​考え​て​い​まし​た。しかし,その​40​年​が​過ぎ​て​から​も​宣べ伝える​業​は​続い​た​の​で,理解​が​さらに​明確​に​される​必要​が​あり​まし​た。現在​わたしたち​は,収穫​の​季節 ― 小麦​を​雑草​から​分ける,つまり​油そそが​れ​た​忠実​な​クリスチャン​を​偽​クリスチャン​から​分ける​期間 ― が​1914​年​に​始まっ​た​こと​を​知っ​て​い​ます。ついに,天的​クラス​の​残り​の​者​たち​を​集める​こと​に​注意​を​向ける​時​が​来​た​の​です。

1914​年​に​収穫​の​季節​が​始まっ​た(11​節​を​参照)

12,13. 十​人​の​処女​の​例え​と​タラント​の​例え​は,終わり​の​日​に​どの​よう​に​成就​し​て​き​まし​た​か。

12 キリスト​は​1919​年​以降,忠実​で​思慮深い​奴隷​が​宣べ伝える​業​を​強調​する​よう​導き​続け​まし​た。それ​は​キリスト​が​1​世紀​に​割り当て​た​仕事​です。(マタ 28:19,20)キリスト​は​また,油そそが​れ​た​追随​者​たち​が​宣べ伝える​割り当て​を​果たす​ため​に​どんな​特質​を​必要​と​する​か​を​示し​まし​た。例えば,十​人​の​処女​の​例え​の​中​で,油そそが​れ​た​者​たち​が​天​で​の​大いなる​婚宴​に​あずかる​と​いう​最終​的​な​目標​を​とらえる​に​は,絶え​ず​見張り,霊的​に​目覚め​て​いる​必要​が​ある,と​いう​こと​を​示し​まし​た。その​婚宴​に​おい​て,キリスト​は​14万4,000​人​の「花嫁」と​結ば​れ​ます。(啓 21:2)さらに,タラント​の​例え​で​は,油そそが​れ​た​僕​たち​が​イエス​から​ゆだね​られ​た​宣べ伝える​業​を​勤勉​に​果たす,と​いう​こと​を​教え​まし​た。―マタ 25:1‐30

 13 油そそが​れ​た​者​たち​は​過去​100​年​間,目覚め​て​い​て​勤勉​に​働い​て​き​まし​た。それら​見張り​続ける​者​たち​は,必ずや​報い​を​受ける​こと​でしょ​う。しかし,大いなる​収穫​の​業​は,キリスト​の​14万4,000​人​の​共同​支配​者​の​残り​の​者​を​集める​こと​に​限定​さ​れる​の​でしょ​う​か。

王国​は​地上​の​臣民​を​集める!

14,15. 「終了​し​た​秘義」と​いう​本​は,どんな​4​つ​の​グループ​が​ある​と​述べ​まし​た​か。

14 忠実​な​人々​は​長年,啓示 7​章​9‐14​節​の「大​群衆」(「大いなる​群衆」,「ジェームズ​王​欽定​訳」[英語])に​強い​興味​を​抱い​て​き​まし​た。ですから,キリスト​が​この​大きな​グループ​の​実体​を​明らか​に​する​時​より​も​前​に,いろいろ​な​推測​が​なさ​れ​た​の​も​驚く​に​は​当たり​ませ​ん。それら​の​見方​は,現在​わたしたち​が​知り,大切​に​し​て​いる,単純​明快​な​真理​と​は​大きく​かけ離れ​て​い​まし​た。

15 1917​年​に,「終了​し​た​秘義」(英語)と​いう​本​は,「天的​な​救い​に​は​2​つ​の​等級​もしくは​種類​が​あり,地的​な​救い​に​も​2​つ​の​等級​もしくは​種類​が​ある」と​述べ​まし​た。これら​異なる​救い​の​希望​を​持つ​4​つ​の​グループ​を​構成​する​の​は​だれ​でしょ​う​か。第​一​の​グループ​は​14万4,000​人​で,キリスト​と​共​に​支配​する​人々​です。第​二​は​大いなる​群衆​です。当時​これ​は,キリスト​教​世界​の​諸​教会​に​まだ​とどまっ​て​いる​名目​上​の​クリスチャン​で​ある​と​考え​られ​て​い​まし​た。彼ら​は​幾らか​信仰​を​抱い​て​いる​もの​の,確固​と​し​た​忠誠​の​立場​を​取る​ほど​の​信仰​は​持っ​て​い​ない​ため,天​で​劣っ​た​地位​に​就く,と​され​て​い​まし​た。地上​に​は,第​三​の​グループ​で​ある「古代​の​名士」,例えば​アブラハム​や​モーセ​など​忠実​な​人​たち​が​おり,彼ら​が​第​四​の​グループ​すなわち​人類​の​世​に​対し​て​権威​を​行使​する,と​考え​られ​て​い​まし​た。

16. 1923​年​と​1932​年​に,どの​よう​に​霊的​な​光​が​きらめき​まし​た​か。

16 聖霊​は​キリスト​の​追随​者​を,現在​わたしたち​が​大切​に​し​て​いる​理解​へ​と​どの​よう​に​案内​し​まし​た​か。それ​は​一連​の​霊的​な​光​の​きらめき​を​通し​て,漸進​的​に​生じ​まし​た。「ものみの塔」誌​は​早く​も​1923​年​に,天​に​行く​願い​を​持た​ず,キリスト​の​統治​下​の​地上​で​生きる​グループ​に​注意​を​向け​まし​た。1932​年​に,「ものみの塔」誌​は​ヨナダブ(エホナダブ)に​つい​て​論じ​まし​た。神​に​油そそが​れ​た​イスラエル​の​王​エヒウ​に​付い​て​行き,偽り​の​崇拝​と​の​戦い​で​エヒウ​を​支持​し​た​人​です。(王​二 10:15‐17)その​記事​は,現代​に​も​ヨナダブ​の​よう​な​人々​の​級​が​ある​と​指摘​し,エホバ​は​この​級​が「ハルマゲドン​の​困難​を​切り抜け」て​地上​で​生き​られる​よう​に​する,と​も​述べ​て​い​ます。

17. (イ)1935​年​に,まばゆい​ばかり​の​霊的​な​光​が​きらめき​まし​た。どの​よう​に​です​か。(ロ)忠実​な​クリスチャン​は,大いなる​群衆​に​関する​新た​な​理解​を​得​て,どう​感じ​まし​た​か。(「 とても​ほっ​と​し​た」と​いう​囲み​を​参照。)

17 まばゆい​ばかり​の​霊的​な​光​が​きらめい​た​の​は,1935​年​の​こと​です。米国​の​ワシントン​DC​で​開か​れ​た​大会​に​おい​て,大いなる​群衆​は​地的​な​クラス​で​あり,羊​と​やぎ​に​関する​イエス​の​たとえ​話​の​羊​と​同じ​で​ある​こと​が​示さ​れ​まし​た。(マタ 25:33‐40)大いなる​群衆​は「ほか​の​羊」に​含ま​ れ​ます。「ほか​の​羊」に​つい​て​イエス​は,「それら​も​わたし​は​連れ​て​来​なけれ​ば​なら」ない,と​述べ​まし​た。(ヨハ 10:16)話し手​の​J​・​F​・​ラザフォード​が「地上​で​永遠​に​生きる​希望​を​抱い​て​おら​れる​皆さん​は,ご起立​いただけ​ます​か」と​言う​と,聴衆​の​半数​以上​が​起立​し​まし​た。すると,兄弟​は「ご覧​ください! 大いなる​群衆​です!」と​述べ​まし​た。多く​の​人​は​自分​の​将来​の​希望​を​ついに​理解​し​て,深い​感動​を​覚え​まし​た。

18. キリスト​の​弟子​たち​は​宣教​で​どんな​こと​に​努力​を​傾け​て​き​まし​た​か。どんな​結果​に​なっ​て​い​ます​か。

18 それ​以来,キリスト​は​弟子​たち​を​導き,大​群衆​の​成員​を​集める​こと​に​努力​を​傾け​させ​て​き​まし​た。大​群衆​は,大​患難​を​無事​に​通過​し​て​命​を​保つ​人々​です。当初,この​集める​業​は​目​を​みはる​ほど​の​もの​で​は​ない​よう​に​思え​まし​た。ラザフォード​兄弟​も​ある​時,「『大いなる​群衆』も​結局​は​それ​ほど​大きく​なり​そう​も​ない​よう​だ​ね」と​語り​まし​た。もちろん,現在​わたしたち​が​知っ​て​いる​よう​に,エホバ​は​収穫​の​業​を​大いに​祝福​し​て​こら​れ​まし​た。イエス​と​聖霊​の​導き​の​もと,油そそが​れ​た​者​と​その​仲間​で​ある「ほか​の​羊」は,イエス​の​予告​どおり「一つ​の​群れ」となり,「一​人​の​羊飼い」の​もと​で​共​に​仕え​て​い​ます。

ラザフォード​兄弟​も,大​群衆​が​どれ​ほど​の​規模​に​なる​か​は​分から​なかっ​た(左​から: ネイサン​・​H​・​ノア,ジョセフ​・​F​・​ラザフォード,ヘイドン​・​C​・​カビントン)

19. 大​群衆​を​集める​こと​に,どの​よう​に​し​て​加われ​ます​か。

19 忠実​な​人々​の​大​多数​は,地上​の​楽園​で​永遠​に​生き​ます。彼ら​を​治める​の​は,キリスト​と​14万4,000​人​の​共同​支配​者​です。キリスト​は​神​の​民​を​導き,聖書​に​基づく​そう​し​た​明快​な​将来​の​希望​を​与え​て​き​まし​た。その​こと​を​思い巡らす​と,幸福​な​気持ち​に​なる​の​で​は​あり​ませ​ん​か。宣教​で​出会う​人​に​この​希望​を​伝える​の​は,大きな​特権​です。できる​限り​活発​に​宣教​に​参加​し​ましょ​う。大​群衆​が​今後​も​増え,エホバ​の​み名​が​いっそう​力強く​賛美​さ​れる​よう​に​なる​ため​です。―ルカ 10:2を​読む。

大​群衆​は​増え​続け​て​いる

王国​へ​の​忠節​に​は​何​が​含ま​れる​か

20. サタン​の​組織​は​どんな​要素​から​成っ​て​い​ます​か。どう​すれ​ば​神​の​王国​へ​の​忠節​を​保て​ます​か。

20 神​の​民​は​王国​に​つい​て​学ん​で​ゆく​際​に,天​の​その​政府​に​忠節​で​ある​と​は​どういう​こと​か​も​十分​に​理解​する​必要​が​あり​まし​た。この​点​で,1922​年​の「ものみの塔」誌​は,2​つ​の​組織,すなわち​エホバ​の​組織​と​サタン​の​組織​が​活動​し​て​いる​こと​を​指摘​し​まし​た。サタン​の​組織​は,商業,宗教,政治​と​いう​要素​から​成っ​て​い​ます。キリスト​の​治める​神​の​王国​に​忠節​で​ある​ため​に​は,サタン​の​組織​の​どの​部分​と​も​不​適切​な​かかわり​を​持つ​べき​で​は​あり​ませ​ん。(コリ​二 6:17)これ​は​どう​いう​意味​でしょ​う​か。

21. (イ)忠実​な​奴隷​は​神​の​民​に,商業​界​に​関する​どんな​警告​を​与え​て​き​まし​た​か。(ロ)「ものみの塔」誌​は​1963​年​に,「大いなる​バビロン」に​つい​て​どんな​こと​を​明らか​に​し​まし​た​か。

21 霊的​食物​を​供給​する​忠実​な​奴隷​は,商業​界​の​腐敗​を​一貫​し​て​暴き,周囲​に​はびこる​物質​主義​に​屈し​ない​よう​神​の​民​に​警告​し​て​き​まし​た。(マタ 6:24)わたしたち​の​出版​物​は,サタン​の​組織​の​宗教​的​な​部分​に​も​絶え​ず​注意​を​向け​て​き​まし​た。「ものみの塔」誌​は​1963​年​に,「大いなる​バビロン」が​キリスト​教​世界​だけ​で​なく​偽り​の​宗教​の​世界​帝国​全体​を​表わす,と​いう​こと​を​はっきり​示し​まし​た。その​ため​神​の​民​は,住む​国​や​文化​ 圏​に​かかわり​なく,「彼女​から​出」て,偽り​の​宗教​の​慣行​すべて​から​自分​たち​を​清める​こと​が​でき​まし​た。その​点​は,この​本​の10​章で​詳しく​取り上げ​ます。―啓 18:2,4

22. 第​一​次​世界​大戦​中,神​の​民​の​多く​は​ローマ 13​章​1​節​の​訓戒​を​どの​よう​に​理解​し​て​い​まし​た​か。

22 サタン​の​組織​の​政治​的​な​部分​に​つい​て​は​どう​です​か。真​の​クリスチャン​は​諸​国家​の​戦争​や​紛争​に​加わっ​て​よ​い​の​でしょ​う​か。聖書​研究​者​たち​は​第​一​次​世界​大戦​中,キリスト​の​追随​者​は​基本​的​に,人​を​殺す​こと​に​加わる​べき​で​は​ない​と​理解​し​て​い​まし​た。(マタ 26:52)しかし​聖書​研究​者​の​多く​は,ローマ 13​章​1​節​の「上位​の​権威」に​服する​よう​に​と​いう​訓戒​から​する​と,軍​に​入隊​し,軍服​を​着用​し,武器​も​携帯​す​べき​で​ある,と​考え​まし​た。ただし,敵​を​殺す​よう​指示​さ​れ​た​場合​は​空​に​向け​て​発砲​する​こと​に​なり​ます。

23,24. 第​二​次​世界​大戦​中​に,キリスト​の​追随​者​は​ローマ 13​章​1​節​を​どの​よう​に​理解​し​て​い​まし​た​か。彼ら​は​後​に,どんな​正確​な​理解​を​得​まし​た​か。

23 第​二​次​世界​大戦​が​勃発​し​た​1939​年,「ものみの塔」誌​は​中立​に​関する​詳しい​記事​を​掲載​し​まし​た。その​記事​は,クリスチャン​は​サタン​の​世​の​諸​国家​の​戦争​や​紛争​に​一切​かかわら​ない,と​いう​こと​を​はっきり​示し​まし​た。まさに​時宜​に​かなっ​た​導き​でし​た。その​おかげ​で​キリスト​の​追随​者​は,同​大戦​で​諸​国家​が​負っ​た​恐る​べき​血​の​罪​を​免れ​た​の​です。しかし,ローマ 13​章​1​節​の​上位​の​権威​と​は​世俗​の​支配​者​たち​で​は​なく​エホバ​と​イエス​で​ある,と​いう​の​が​1929​年​以降​の​出版​物​の​見方​でし​た。まだ​正確​な​理解​に​は​至っ​て​い​なかっ​た​の​です。

 24 聖霊​が​キリスト​の​追随​者​たち​を​正確​な​理解​へ​と​案内​し​た​の​は​1962​年​の​こと​です。ローマ 13​章​1‐7​節​に​基づく​画期​的​な​記事​が「ものみの塔」11​月​15​日​号​と​12​月​1​日​号(日本​語​版,12​月​1​日​号​と​12​月​15​日​号)に​掲載​さ​れ​まし​た。ついに​神​の​民​は,イエス​が​次​の​有名​な​言葉​の​中​で​明らか​に​し​た,相対​的​服従​の​原則​を​理解​し​た​の​です。「カエサル​の​もの​は​カエサル​に,しかし​神​の​もの​は​神​に​返し​なさい」と​いう​言葉​です。(ルカ 20:25)こう​し​て​真​の​クリスチャン​は,上位​の​権威​と​は​この​世​の​世俗​の​権力​者​で​あり,クリスチャン​は​それ​に​服さ​なけれ​ば​なら​ない,と​いう​こと​を​理解​し​まし​た。しかし,その​服従​は​相対​的​な​もの​です。世俗​の​権威​が​エホバ​神​に​背く​よう​要求​する​なら,昔​の​使徒​たち​の​よう​に,「わたしたち​は,自分​たち​の​支配​者​と​し​て​人間​より​神​に​従わ​ね​ば​なり​ませ​ん」と​答え​ます。(使徒 5:29)この​本​の13​章​と14​章では,神​の​民​が​クリスチャン​の​中立​の​原則​を​どの​よう​に​実践​し​て​き​た​か​を​詳しく​取り上げ​ます。

永遠​の​命​と​いう​聖書​の​希望​を​伝える​の​は​大きな​特権

25. 神​の​王国​に​つい​て​理解​する​うえ​で​聖霊​の​導き​が​ある​こと​に,あなた​が​感謝​し​て​いる​の​は​なぜ​です​か。

25 この​100​年​間​に,キリスト​の​追随​者​が​王国​に​つい​て​教え​られ​た​事柄​を​考え​て​み​て​ください。わたしたち​は,神​の​王国​が​天​で​いつ​設立​さ​れ​た​か,王国​が​どれ​ほど​重要​か​を​学び​まし​た。忠実​な​人々​に​差し伸べ​られ​て​いる​2​つ​の​希望,つまり​天的​な​希望​と​地的​な​希望​に​つい​て,明確​な​理解​を​得​て​い​ます。さらに,神​の​王国​に​忠節​で​ある​と​同時​に,世​の​権威​に​相対​的​な​服従​を​示す​べき​こと​も​知っ​て​い​ます。では,こう​自問​し​て​ください。『もし​イエス​・​キリスト​が​地上​の​忠実​な​奴隷​を​導い​て​い​なかっ​た​なら,どう​だろ​う。忠実​な​奴隷​は​こう​し​た​貴重​な​真理​を​理解​し,教える​こと​が​でき​た​だろ​う​か。わたし​は​その​真理​を​1​つ​で​も​知る​こと​が​でき​た​だろ​う​か』。キリスト​と​聖霊​に​よっ​て​導か​れ​て​いる​の​は,何​と​いう​祝福​でしょ​う。

^ 3節 ある​参考​文献​に​よれ​ば,この​聖句​の「案内​する」に​相当​する​ギリシャ​語​に​は,「道​を​示す」と​いう​意味​が​あり​ます。

^ 7節 それ​以前​は,この​幻​が​異教​ローマ​と​ローマ​・​カトリック​教会​の​間​の​戦い​を​描い​て​いる,と​考え​られ​て​い​まし​た。

^ 10節 「シオン​の​ものみの塔」(英語)1880​年​6​月​号​は,14万4,000​人​は​1914​年​まで​に​改宗​する​肉​の​ユダヤ​人​を​指す,と​し​て​い​まし​た。しかし,1880​年​の​終わり​に,現在​の​わたしたち​の​理解​に​もっと​近い​見解​が​掲載​さ​れ​まし​た。

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「ものみの塔」(研究用)

「見よ,わたしは……いつの日もあなた方と共にいるのです」

小麦と雑草に関するイエスの例えには,まくこと,成長,そして収穫に関する時が示されています。収穫の時について,どのように理解が調整されましたか。

「ものみの塔」(研究用)

「収穫の業はまだ行なわれる必要がある」

ブラジルでは,76万人余りのエホバの証人が聖書の真理を広めています。南米における宣べ伝える業は,どのように始まりましたか。

ドキュメンタリー

エホバの証人 ― 信仰を実践する人々,第2部: 光を輝かせる

イエスは追随者たちに,「すべての国の人々を弟子と」するよう命じました。聖書研究者たちは,反対や多くの困難を経験しつつ,真の意味で光を輝かせてきました。