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 聖書​に​つい​て​の​話し合い

エホバの証人はイエスを信じていますか

エホバの証人はイエスを信じていますか

以下​は,エホバ​の​証人​が​近所​の​人​と​行なう​話し合い​の​典型​的​な​例​です。エホバ​の​証人​の​ビル​が,ティム​と​いう​男性​の​家​を​訪ね​た​と​し​ましょ​う。

イエス​に​対する​信仰​は​必要​不可欠

ビル: ティム​さん,また​お会い​で​き​て,うれしい​です。

ティム: ああ,こんにちは。

ビル: 「ものみの塔」と「目ざめよ!」の​最新​号​を​お持ち​し​まし​た。この​号​に​も,興味深い​記事​が​載せ​られ​て​い​ます​よ。

ティム: ありがとう。来​て​くださっ​て,良かっ​た。実​は,尋ね​たい​と​思っ​て​い​た​こと​が​ある​ん​です。

ビル: はい,どんな​こと​です​か。

ティム: 先日,職場​の​同僚​と​雑談​し​て​い​た​時​に,あなた​から​もらっ​た​雑誌​を​読ん​で​興味深かっ​た​こと​を​話し​たら,「エホバ​の​証人​は​イエス​を​信じ​て​い​ない​から,そういう​もの​は​読ま​ない​ほう​が​いい​よ」っ​て​言わ​れ​た​ん​です。イエス​を​信じ​て​い​ない​って​本当​です​か。同僚​に​は,「今度​エホバ​の​証人​に​会っ​たら​聞い​て​みる」と​言っ​た​ん​です​よ。

ビル: そう​でし​た​か。話し​て​くださっ​て,ありがとう​ござい​ます。何​を​信じ​て​いる​の​か​知る​に​は,ほか​の​人​で​は​なく​本人​に​聞く​の​が​最善​です​よ​ね。

ティム: ええ,そう​思っ​た​ん​です。

ビル: これ​は​はっきり​言える​こと​です​が,エホバ​の​証人​は​イエス​を​信じ​て​い​ます。実際,救わ​れる​ため​に​は,イエス​に​信仰​を​働か​せる​こと​が​必要​で​ある,と​考え​て​い​ます。

ティム: やっぱり​そう​だっ​た​ん​です​ね。でも,同僚​が「エホバ​の​証人​は​イエス​を​信じ​て​い​ない」と​言っ​た​の​で,確かめ​たかっ​た​ん​です。これ​まで​ビル​さん​と​そう​いう​話​は​し​た​こと​が​なかっ​た​です​よ​ね。

ビル: そう​でし​た​ね。では,エホバ​の​証人​が​宣教​奉仕​の​際​に​よく​使う​聖句​で,イエス​に​信仰​を​働か​せる​こと​の​重要​性​を​際立た​せ​て​いる​もの​を​幾つ​か​見​て​いただけ​ます​か。

ティム: いい​です​よ。

ビル: まずは,ヨハネ 14​章​6​節​の​イエス​自身​の​言葉​です。これ​は,イエス​が​使徒​の​一​人​と​交わし​た​会話​の​一部​です。こう​記さ​れ​て​い​ます。「わたし​は​道​で​あり,真理​で​あり,命​です。わたし​を​通し​て​で​なけれ​ば,だれひとり​父​の​もと​に​来る​こと​は​あり​ませ​ん」。この​聖句​に​よれ​ば,天​の​父​の​もと​に​行く​ため​の​唯一​の​道​と​言える​の​は​だれ​でしょ​う​か。

ティム: イエス​です​ね。

ビル: そう​です。エホバ​の​証人​は​その​こと​を​固く​信じ​て​い​ます。ところで,ティム​さん​は,祈る​とき​だれ​の​名​に​よっ​て​祈る​こと​を​神​は​求め​て​おら​れる​か,ご存じ​です​か。

ティム: イエス​の​名​に​よっ​て​祈る​ん​です​よ​ね。

ビル: その​とおり​です。わたし​も,祈り​は​いつ​で​も​イエス​の​名​に​よっ​て​ささげ​て​い​ます。エホバ​の​証人​は​皆​そう​し​て​いる​ん​です。

ティム: そう​です​か。それ​は​知り​ませ​ん​でし​た。

ビル: 思い起こし​たい​もう​一つ​の​聖句​は,ヨハネ 3​章​16​節​で,縮小​版​福音​書​と​呼ば​れ​て​いる​くらい​重要​な​聖句​です。イエス​の​地上​で​の​生涯​と​宣教​奉仕​に​つい​て​書か​れ​た​事柄​すべて​を​まとめ​て​一文​に​すれ​ば​こう​なる,と​いう​意味​です。よかっ​たら,読ん​で​いただけ​ます​か。

ティム: いい​です​よ。「というのは,神​は​世​を​深く​愛し​て​ご自分​の​独り子​を​与え,だれ​で​も​彼​に​信仰​を​働か​せる​者​ が​滅ぼさ​れ​ない​で,永遠​の​命​を​持てる​よう​に​され​た​から​です」。

ビル: ありがとう​ござい​ます。この​聖句​は​ご存じ​でし​た​か。

ティム: ええ,よく​聞き​ます​ね。ステッカー​や​看板​に​書い​て​ある​こと​も​あり​ます​よ。

ビル: 確か​に,有名​な​聖句​です。イエス​が​何​と​言っ​て​いる​か,もう​一度​注目​し​て​ください。人間​は​神​が​愛し​て​くださっ​た​の​で​永遠​の​命​を​得​られる​よう​に​なっ​た​と​あり​ます​が,その​命​を​得る​ため​に​は​何​を​し​なけれ​ば​なら​ない​でしょ​う​か。

ティム: 信仰​を​働か​せ​なけれ​ば​なら​ない​ん​です​ね。

ビル: そう​です。特に,神​の​独り子​イエス​・​キリスト​に​対する​信仰​です。そして,この​点​が,つまり​イエス​に​対する​信仰​に​よっ​て​永遠​の​命​へ​と​導か​れる​と​いう​こと​が,お渡し​し​た​雑誌​の​ここ,2​ページ​に​書い​て​あり​ます。「ものみの塔」誌​の​目的​に​つい​て,「わたしたち​に​永遠​の​命​を​得​させる​ため​に​命​を​なげうち,今や​神​の​王国​の​王​と​し​て​支配​し​て​いる​イエス​・​キリスト​に​対する​信仰​を​推し進め​ます」と​述べ​られ​て​い​ます。

ティム: ほんと​だ。この​雑誌​そのもの​に,エホバ​の​証人​は​イエス​を​信じ​て​いる,と​いう​こと​が​書い​て​あっ​た​ん​です​ね。

ビル: そう​なん​です。

ティム: じゃあ,どうして​イエス​を​信じ​て​い​ない​なんて​言わ​れ​たり​する​ん​です​か。

ビル: 幾つ​か​の​理由​が​ある,と​思い​ます。例えば,だれ​か​が​そう​言っ​て​い​た​と​いう​だけ​の​こと​か​も​しれ​ませ​ん​し,教会​の​牧師​から​そう​教え​られ​た​の​か​も​しれ​ませ​ん。

ティム: あるいは,もしか​し​たら,皆さん​が​自分​たち​の​こと​を​エホバ​の​証人​と​言っ​て,イエス​の​証人​と​呼ば​ない​から​じゃ​ない​です​か。

ビル: 確か​に,それ​も​ある​か​も​しれ​ませ​ん​ね。

ティム: それにしても,エホバ​の​こと​ばかり​話す​の​は​なぜ​です​か。

「わたし​は​み名​を……知らせ​まし​た」

ビル: 一つ​に​は,エホバ​と​いう,神​の​固有​の​名​を​用いる​こと​は​重要​だ,と​考え​て​いる​から​です。神​の​子​イエス​も​神​の​名​を​用い​まし​た。イエス​が​天​の​父​へ​の​祈り​の​中​で​何​と​言っ​た​か,見​て​み​ましょ​う。ヨハネ 17​章​26​節​です。ここ​を​読ん​で​いただけ​ます​か。

ティム: はい。「そして​わたし​は​み名​を​彼ら​に​知らせ​まし​た。また​これ​から​も​知らせ​ます。それ​は,わたし​を​愛し​て​くださっ​た​愛​が​彼ら​の​うち​に​あり,わたし​が​彼ら​と​結びつい​て​いる​ため​です」。

ビル: ありがとう​ござい​ます。ここ​で​イエス​は,神​の​名​を​知らせ​た​と​言っ​て​い​ます​ね。なぜ​そう​し​た​と​思い​ます​か。

ティム: うーん,どうして​かな​ー。

救わ​れる​ため​に​は,イエス​に​信仰​を​働か​せる​こと​が​必要

ビル: その​点​を​理解​する​ため​に,今度​は​使徒 2​章​21​節​を​見​て​ください。「エホバ​の​名​を​呼び求める​者​は​みな​救わ​れる​で​あろ​う」と​述べ​られ​て​い​ます。救わ​れる​ため​の​必要​条件​の​一つ​が,エホバ​の​名​を​呼び求める​こと​な​ん​です。そう​で​あれ​ば,イエス​は​その​条件​を​知っ​て​おら​れ​た​はず​です​よ​ね。

ティム: そう​でしょ​う​ね。

ビル: ですから,イエス​が​神​の​名​を​知らせ​た​の​は,弟子​たち​が​救わ​れる​ため​で​も​あっ​た,と​言え​ます。弟子​たち​も​神​の​名​を​知っ​て​用いる​必要​が​あっ​た​から​です。わたしたち​が​よく​エホバ​の​こと​を​話す​の​も,その​ため​な​ん​です。神​の​固有​の​名​を​知らせ​て,他​の​人​も​その​名​を​呼び求める​者​と​なる​よう,助ける​の​は​重要​な​こと​だ,と​考え​て​い​ます。

ティム: でも,たとえ​神​の​名​を​知ら​なく​て​も,直接​用い​なく​て​も,自分​が​だれ​の​こと​を​言っ​て​いる​の​か​分かっ​て​いれ​ば​いい​ん​じゃ​ない​です​か。

ビル: そう​か​も​しれ​ませ​ん​が,神​が​ご自分​の​固有​の​名​を​知らせ​て​おら​れる​の​は,わたしたち​に​とっ​て​神​が​身近​な​存在​と​なる​よう​に​する​ため​な​の​です。

ティム: どう​いう​意味​です​か。

 ビル: 考え​て​み​て​ください。わたしたち​は,モーセ​と​いう​名前​を​知る必要​は​あり​ませ​ん​でし​た。紅海​の​水​を​分け​た​人,あるいは​十戒​を​授け​られ​た​人​と​し​て​知る​だけ​で​よかっ​た​でしょ​う。ノア​に​関し​て​も​そう​です。箱船​を​造っ​て​自分​の​家族​と​動物​を​救っ​た​人​と​いう​だけ​で​も​よかっ​た​でしょ​う。その​点​で​は​イエス​・​キリスト​に​つい​て​さえ,天​から​来​て​人類​の​罪​の​ため​に​死ん​だ​方​と​し​て​知る​だけ​で​よかっ​た​か​も​しれ​ませ​ん。そう​で​は​ない​でしょ​う​か。

ティム: まあ,そう​で​すね​ー。

ビル: それでも​神​は,わたしたち​が​それら​の​人​の​固有​の​名前​を​知る​よう​に​され​まし​た。個人​の​名前​ほど​特別​の​意味​を​持つ​もの​は​あり​ませ​ん。わたしたち​に​とっ​て​モーセ​や​ノア​や​イエス​は,会っ​た​こと​は​なく​て​も,名前​を​知っ​て​いる​だけ​で,より​現実​的​な​存在​に​なる​の​です。

ティム: 今​まで​そう​考え​た​こと​は​あり​ませ​ん​でし​た​が,確か​に​その​とおり​です​ね。

ビル: エホバ​の​証人​が​神​の​固有​の​名​を​頻繁​に​用いる​こと​に​は,そう​いっ​た​理由​も​あり​ます。わたしたち​は​人々​が​エホバ​神​に​対する​信仰​を​築き,神​を​実在​者​と​し​て​身近​に​感じ​られる​よう,助け​たい​と​思っ​て​い​ます。また​同時​に,わたしたち​の​救い​に​関し​て​イエス​の​果たす​役割​も​重んじ​ます。その​点​を​裏づける​聖句​を​もう​一つ,ご覧​に​なっ​て​いただけ​ます​か。

ティム: いい​です​よ。

ビル: 先​ほど,ヨハネ 14​章​6​節​に​ある,イエス​の「わたし​は​道​で​あり,真理​で​あり,命​です」と​いう​言葉​を​読み​まし​た​が,その​少し​前​の1​節で​イエス​が​述べ​た​言葉​も​見​て​ください。この​後半​を​読ん​で​み​て​いただけ​ます​か。

ティム: はい。「神​に​信仰​を​働かせ,また​わたし​に​も​信仰​を​働か​せ​なさい」と​あり​ます​ね。

ビル: ありがとう​ござい​ます。どう​でしょ​う,真​の​信仰​は​どちら​か​一方​を​信じる​こと​でしょ​う​か。イエス​に​対する​信仰​か​エホバ​に​対する​信仰​か,と​いう​こと​でしょ​う​か。

ティム: いいえ。両方​と​も​必要​だ,と​イエス​は​言っ​て​い​ます。

ビル: その​とおり​です。そして​ティム​さん​も,神​と​イエス​に​信仰​を​持っ​て​いる​と​言う​だけ​で​は​十分​で​は​ない,と​考え​て​おら​れる​の​で​は​ない​でしょ​う​か。実際,その​主張​どおり​の​生き方​を​する​必要​が​あり​ます​よ​ね。

ティム: 確か​に,そう​です​ね。

ビル: では,どの​よう​に​し​て​神​と​イエス​に​対する​信仰​を​本当​に​持っ​て​いる​こと​を​実証​できる​でしょ​う​か。その​点​は,また​今度​話し合い​ましょ​う。 *

ティム: ええ,ぜひ。

これ​まで​聖書​に​関する​何​か​の​疑問​を​抱い​た​こと​が​おあり​です​か。あるいは,エホバ​の​証人​の​信じ​て​いる​事柄​や​宗教​的​な​活動​に​つい​て,何​か​疑問​に​思わ​れ​た​こと​が​あり​ます​か。そう​で​あれ​ば,この​次​に​エホバ​の​証人​と​会う​時​に​尋ね​て​み​て​は​いかが​です​か。喜ん​で​その​点​に​つい​て​答え​て​くれる​でしょ​う。

^ 60節 詳しく​は,エホバ​の​証人​の​発行​し​た「聖書​は​実際​に​何​を​教え​て​い​ます​か」と​いう​本​の​第​12​章​を​ご覧​ください。