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 若い人は尋ねる

自分って何だろう

自分って何だろう

マイケルはブラッドが近づいてくるのが見えます。何が起こるか想像がつき,心臓がどきどきします。ブラッドは,「マイケル,吸ってみろよ」と言い,予想どおりたばこを突き出します。マイケルは吸いたくないのですが,度胸がないと思われたくもありません。それで弱々しく,「ま,また今度にするよ」と言います。

ジェシカはブラッドが近づいてくるのが見えます。何が起こるか想像がつきますが,ひるみません。ブラッドは,「ジェシカ,吸ってみろよ」と言い,予想どおりたばこを突き出します。ジェシカは「いらないわ」ときっぱり言います。「病気になりたくないの。それに,あなたがたばこを吸うなんて思わなかったわ」。

上の場面で,ジェシカが圧力に抵抗できたのはなぜですか。マイケルにはないものを持っているからです。それは何でしょうか。自分の立場についての自覚です。自分がどんな人で,どんな立場を取るかがはっきりしているのです。そのため,良くない誘いを堂々と断われます。他の人にコントロールされるのではなく,自分で自分をコントロールできるのです。どうすればそのような自信を持てますか。続く四つの質問に答えることが出発点となります。

1 自分の長所は何だろう

なぜ考えるべきか: 自分の能力や良い特性について知ると自信が増します。

考えてみる: 人にはそれぞれの才能があります。例えば,美術や音楽が得意な人もいれば,運動能力に優れている人もいます。ラケルは車の修理が得意です。 * 「15歳の時,整備士になりたいと思ったんです」と彼女は言います。

聖書中の例: 使徒パウロは「たとえわたしが話し方の点で熟練していないとしても,知識の点では決してそうではありません」と書いています。(コリント第二 11:6)パウロは聖書をとてもよく知っていたので,ほかの人にけなされても自分の立場を貫くことができました。その人たちが自分を受け入れなくても,確信が揺らぐことはありませんでした。―コリント第二 10:10; 11:5

自分を分析する。あなたの得意なこと上手にできることを書いてみましょう。

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 次に,性格面で良いところを一つ書いてください。(例えば,人を気遣いますか,気前よく与えますか,頼りになりますか,時間を守りますか。)

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「人の役に立てるよう努力しています。わたしと話したい人がいるなら,忙しくても,手を止めて聴くようにします」。―ブリアンヌ。

すぐに思い浮かばなければ,子どもの時と比べてどんな面で成長したと感じるか,一つの点を書いてみましょう。―例として, 「若者のコメント」という囲みを見てください。

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2 自分の短所は何だろう

なぜ考えるべきか: チェーンは一つの輪が弱いと,ほかの輪が丈夫でも切れてしまいます。自分の立場を貫く決意も,短所がすぐに表われるようだと弱まってしまうでしょう。

考えてみる: 完全な人はいません。(ローマ 3:23)だれにも,性格面で変わりたいと思うところがあるものです。セイジャという若い女性はこう言います。「どうでもいいことを気にしてしまう自分が嫌です。ちょっとしたことでかっとなり,抑えが利かなくなるんです」。

聖書中の例: パウロは自分の短所に気づいていました。こう書いています。「わたしは,内なる人にしたがえば神の律法をほんとうに喜んでいますが,自分の肢体の中では別の律法がわたしの思いの律法と戦い,わたしをとりこにして……罪の律法へと引いて行くのを見ます」。―ローマ 7:22,23

自分を分析する。あなたには,抑える必要のあるどんな短所がありますか。

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「映画の恋愛ものを見ると,ちょっと寂しくなり,自分にもすてきな人がいたらいいのにと思ってしまいます。わたしはそのような内容のものは見ないようにしようと思いました」。―ブリジット。

3 自分の目標は何だろう

なぜ考えるべきか: 目標があるなら,進む方向や目指すものがはっきりします。また,目標の達成を妨げる人や状況を避けることもできます。

考えてみる: タクシーに乗る時,燃料切れになるまで,同じ区画をぐるぐる周るよう頼んだりするでしょうか。それは無意味で,お金を捨てるようなものです。目標があるなら,人生を無為に過ごすことをしないで済みます。どこに行きたいか,どのようにそこまで行くか,計画があるからです。

聖書中の例: 「わたしの走り方は目標の不確かなものではありません」とパウロは書いています。(コリント第一 9:26)ただ成り行き任せに生きるのではなく,目標を定め,それに合わせて生活したのです。―フィリピ 3:12-14

 自分を分析する。1年以内に達成したいと思う目標を三つ書いてください。

  1. __________

  2. __________

  3. __________

次に,ここで挙げた中で自分にとっていちばん重要な目標を選び,それを達成するため今から始められることを書いてみましょう。

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「打ち込むものが何もないと,何となく生きることになってしまいます。目標を持ち,それをとらえるため進歩するほうがいいと思います」。―ホセ。

4 自分の信念は何だろう

なぜ考えるべきか: 信念がなければ,どっちつかずになってしまいます。カメレオンが体の色を変えるように,周りの子たちに溶け込むために違う自分を演じることになります。自分の立場がはっきりしていないと,そうなってしまうのです。

考えてみる: 聖書は,「神の善にして受け入れられる完全なご意志を自らわきまえ知る」ようクリスチャンに勧めています。(ローマ 12:2)自分の信念に基づいて行動するなら,自分を偽らないで済みます。他の人の行動に振り回されることはありません。

聖書中の例: 預言者ダニエルはまだ十代の時,家族や信仰の仲間から遠く離れていても,神の律法を守ろうと「心のうちに思い定め」ました。(ダニエル 1:8)ダニエルは自分を偽ることなく,信念にしたがって生きたのです。

自分を分析する。あなたはどんな信念を持っていますか。例を挙げましょう:

  • 神の存在を信じていますか。信じているとしたら,それはなぜですか。あなたはどんな証拠に基づいて神の存在を確信していますか。

  • 道徳に関する神の規準はあなたの益になると信じていますか。信じているとしたら,それはなぜですか。例えばセックスに関して,周りの子たちの“気まま”な生き方に倣うより,神の律法に従うほうが幸福になる,と確信しているのはなぜですか。

これらの質問の答えはすぐに出せるものではありません。あなたが信じる事柄の理由を,時間を取って確かめましょう。そうすれば,自分の信念についてきちんと説明できるでしょう。―箴言 14:15。ペテロ第一 3:15

「学校では,おどおどしていると周りの子たちに付け入られます。自分が信じる事柄について,あいまいな態度を取りたくありませんでした。それで,ある事柄をなぜ信じているか,理由をはっきり言えるよう考えました。『わたしの宗教ではできないの』と答えるのではなく,『それは正しくないと思う』と答えます。わたしの信条だからです」。―ダニエル。

結局はあなた次第なのです。ちょっと風が吹くとはらはらと舞う落ち葉のようになりたいですか。それとも,強いあらしにも持ちこたえる木のようになりたいですか。自分はどうありたいかという意識をはっきりさせましょう。そうすれば,あなたも根の張った木のようになれます。また,自分って何だろうという問いの答えも出せるでしょう。

自分の立場についての自覚を強く持っているなら,根を張った木のように強いあらしに耐えられる

 

^ 8節 この記事に出てくる一部の名前は変えてあります。