サムエル​記​第​一 19:1-24

  • サウルは依然としてダビデを憎む(1-13)

  • ダビデはサウルから逃げる(14-24)

19  やがてサウルは息子むすこヨナタンと家け来らいたち皆みなに,ダビデを殺ころすことについて話はなした+。 2  サウルの子こヨナタンは,ダビデのことをとても大たい切せつに思おもっていたので+,ダビデにこう言いった。「父ちちサウルはあなたを殺ころそうとしています。朝あさになったら,用よう心じんして人ひと目めにつかない場ば所しょに行いき,身みを隠かくしてください。 3  私わたしはあなたがいる野の原はらまで行いって,父ちちのそばに立たち,あなたについて話はなします。何なにか分わかれば,必かならずあなたに知しらせます+」。 4  ヨナタンは父ちちサウルにダビデのことを良よく言いった+。こう話はなした。「王おうが家け来らいダビデに対たいして罪つみを犯おかすようなことはしないでください。彼かれはあなたに対たいして罪つみを犯おかしていませんし,あなたのために貢こう献けんしてきました。 5  彼かれは命いのち懸がけであのフィリスティア人じんを討うち取とり+,エホバがイスラエル全ぜん体たいに大だい勝しょう利り*をもたらしてくださいました。あなたはそれを見みて,非ひ常じょうに喜よろこびました。それなのに,理り由ゆうもなくダビデを殺ころし+,無む実じつの人ひとの血ちを流ながして罪つみを犯おかすようなことがあってよいでしょうか」。 6  サウルはヨナタンの言いうことを聞きき入いれ,こう誓ちかった。「生いきている神かみエホバに懸かけて私わたしは誓ちかう。彼かれが殺ころされることはない」。 7  その後ごヨナタンはダビデを呼よび,このやりとりを全すべて伝つたえた。そしてダビデをサウルのもとに連つれていき,ダビデは前まえと同おなじようにサウルに仕つかえた+。 8  やがて再ふたたび戦たたかいが起おこった。ダビデは出でていってフィリスティア人じんと戦たたかい,大おお勢ぜいの人ひとを討うち,敵てき兵へいは敗はい走そうした。 9  ある時とき,エホバはサウルが陰いん鬱うつな気き持もちになるままにした+。サウルは家いえで手てにやりを持もって座すわっていて,ダビデはたて琴ごとを奏かなでていた+。 10  サウルはやりでダビデを壁かべに突つき刺さそうとしたが,ダビデは身みをかわし,やりは壁かべに突つき刺ささった。ダビデはその夜よるのうちにそこから出でて逃にげた。 11  サウルはその後ご,ダビデの家いえに使し者しゃたちを遣つかわして見み張はらせ,朝あさにダビデを殺ころさせようとした+。妻つまミカルはダビデに言いった。「もし今こん夜や逃にげなければ,あした殺ころされてしまいます」。 12  ミカルはすぐにダビデを窓まどから下おりさせ,逃にげられるようにした。 13  それからテラフィム像ぞう*を取とってベッドの上うえに置おき,頭あたまの位い置ちにヤギの毛けでできた網あみを置おき,全ぜん体たいを服ふくで覆おおった。 14  サウルはダビデを捕つかまえようとして使し者しゃたちを遣つかわしたが,ミカルは,「あの人ひとは病びょう気きです」と言いった。 15  それでサウルは再ふたたび使し者しゃたちにダビデを見みに行いかせ,言いった。「彼かれをベッドごと,ここに連つれてこい。殺ころすのだ+」。 16  使し者しゃたちが入はいると,テラフィム像ぞう*がベッドの上うえにあり,頭あたまの位い置ちにヤギの毛けでできた網あみがあった。 17  サウルはミカルに言いった。「おまえはなぜこんなことをして私わたしをだまし,私わたしの敵てき+を逃にげさせたのか」。ミカルはサウルに言いった。「あの人ひとに,『行いかせてくれ。さもないと,殺ころす!』と言いわれたのです」。 18  ダビデは走はしって逃にげ,ラマ+のサムエルの所ところに行いった。そしてサウルからされたことを全ぜん部ぶ話はなした。その後ごダビデとサムエルはそこから離はなれ,ナヨト+に滞たい在ざいした。 19  やがてサウルのもとに,「ダビデはラマのナヨトにいる」という報ほう告こくがあった。 20  すぐにサウルはダビデを捕つかまえようとして使し者しゃたちを遣つかわした。使し者しゃたちは,年ねん長ちょうの預よ言げん者しゃたちが預よ言げんし,サムエルが立たってその人ひとたちをまとめているのを見みた。すると神かみの聖せいなる力ちからがサウルの使し者しゃたちに働はたらき,使し者しゃたちも預よ言げん者しゃのように振ふる舞まいだした。 21  そのことがサウルに伝つたわると,サウルはすぐにほかの使し者しゃたちを遣つかわしたが,その使し者しゃたちも預よ言げん者しゃのように振ふる舞まいだした。それでサウルはもう一いち度ど使し者しゃたちを遣つかわした。3度ど目めだった。彼かれらも預よ言げん者しゃのように振ふる舞まいだした。 22  ついにサウルもラマに行いった。セクにある大おおきな水みずためまで来きた時とき,サウルは「サムエルとダビデはどこにいるか」と尋たずねた。人ひと々びとは「ラマのナヨト+にいます」と言いった。 23  そこからラマのナヨトに向むかっている途と中ちゅう,サウルにも神かみの聖せいなる力ちからが働はたらき,サウルは預よ言げん者しゃのように振ふる舞まいながらラマのナヨトまで歩あるいた。 24  彼かれも服ふくを脱ぬぎ,サムエルの前まえで預よ言げん者しゃのように振ふる舞まい,その日ひもその夜よるもずっと裸はだか*でそこに横よこになっていた。それで,「サウルも預よ言げん者しゃの1人ひとりなのか+」という言いい方かたがある。

脚注

^ または,「大救出」。
^ または,「家の神」,「偶像」。
^ または,「家の神」,「偶像」。
^ または,「半裸」。