2018年6月から2018年8月にかけて,トルクメニスタン当局は良心的兵役拒否者である8人のエホバの証人を収監しました。イフロスベク・ロズメトフ,ベニヤミン・ゲンジエフ,マクサト・ジュマドゥルディエフ,イサ・サヤエフ,ルスラン・アルティクムラドフ,ソフベット・アガムィラドフ,セルダル・アターエフは1年の拘禁刑,メカン・アンナエフは2年の拘禁刑を言い渡されました。

これら8人の若い男性たちは,トルクメニスタンで良心的兵役拒否を理由に最近収監されたエホバの証人です。2018年1月,当局はエホバの証人であるアースラン・ベゲンジョフとカーベン・カカバエフに,兵役を拒んだとして1年の拘禁刑を宣告しました。 * この罪状で収監されたのは,2015年2月以降初めてのことでした。この2人は,有罪宣告を受けたばかりの8人と共に,セイディ収容所(LBK-12)に収監されています。そこはバフラム・ヘムデモフが3年以上,収監されていた場所です。

バフラム・ヘムデモフの不当な投獄

2015年3月14日,トルクメナバトの警察は,バフラム・ヘムデモフの自宅で平和裏に行なわれていた宗教の集会を強制捜査しました。38人の証人たちが逮捕され,違法な宗教活動を行なったとして訴えられました。皆が不当な扱いを受け,30人は罰金を科され,8人は15日間の拘留を言い渡されました。レバプ地方裁判所は後にヘムデモフ氏に4年の拘禁刑を言い渡しました。同氏はセイディ収容所の劣悪な環境により健康を損なっており,今もなお,大統領が年に数回行なう恩赦に望みを託しています。

良心・信教・信条の自由の尊重に関する問題は,まだ解決されていない

2015年と2016年に国連の規約人権委員会は,良心的兵役拒否者として厳しい状況の中で投獄されているエホバの証人により提出された不服申し立てについて10の有利な決定を下しました。現在,エホバの証人が提出したトルクメニスタンに対する他の7つの不服申し立てが,規約人権委員会で審議中です。

規約人権委員会は,2012年4月の報告書の中でトルクメニスタン政府にこう勧告しています。「宗教団体の登録に関する法律とその施行において,[市民的及び政治的権利に関する国際規約]で定められているように,人が自由に宗教信条を実践し表明する権利を尊重すべきである」。エホバの証人は2008年に登録申請をしましたが,政府はその申請を認めていません。

改善の見込み

エホバの証人は,トルクメニスタン政府が不公正を正すため,以前に証人たちを釈放したことに感謝しています。 * しかしながら,最近の有罪判決からすると,同国は良心的兵役拒否者の権利を尊重するようにという国際的な要求を再び無視しています。証人たちは,政府が規約人権委員会の決定に前向きに応えること,つまり人権一般,とりわけ,良心・信教・思想の自由がよりいっそう尊重されることを願っています。

これまでの経緯

  1. 2018年10月11日

    合計11人のエホバの証人が収監されている。

  2. 2018年9月

    刑務官たちは9月24日の大統領恩赦を見越して,カーベン・カカバエフ,メカン・アンナエフ,ベニヤミン・ゲンジエフに,恩赦により釈放される見込みを伝える。公表された恩赦される囚人のリストには彼らの名前が載せられていたものの,彼らは,実際に9月25日に釈放された1722人の中には含められなかった。

  3. 2018年8月28日

    セルダル・アターエフが良心的に兵役を拒否したために有罪判決を受け,1年の拘禁刑を言い渡される。

  4. 2018年8月27日

    ソフベット・アガムィラドフが良心的に兵役を拒否したために有罪判決を受け,1年の拘禁刑を言い渡される。

  5. 2018年8月13日

    ルスラン・アルティクムラドフが良心的に兵役を拒否したために有罪判決を受け,1年の拘禁刑を言い渡される。

  6. 2018年8月9日

    イサ・サヤエフが良心的に兵役を拒否したために有罪判決を受け,1年の拘禁刑を言い渡される。

  7. 2018年7月17日

    ベニヤミン・ゲンジエフとマクサト・ジュマドゥルディエフが良心的に兵役を拒否したために有罪判決を受け,1年の拘禁刑を言い渡される。

  8. 2018年7月11日

    イフロスベク・ロズメトフが良心的に兵役を拒否したために有罪判決を受け,1年の拘禁刑を言い渡される。

  9. 2018年6月26日

    メカン・アンナエフが良心的に兵役を拒否したために有罪判決を受け,2年の拘禁刑を言い渡される。

  10. 2018年1月29日

    カーベン・カカバエフが良心的に兵役を拒否したために有罪判決を受け,1年の拘禁刑を言い渡される。

  11. 2018年1月17日

    アースラン・ベゲンジョフが良心的に兵役を拒否したために有罪判決を受け,1年の拘禁刑を言い渡される。

  12. 2017年5月12日

    トルクメニスタン当局は,2016年6月30日に逮捕されて以来収監されていたマンスール・マシャリポフを釈放する。

  13. 2016年8月18日

    マンスール・マシャリポフが虚偽の訴えにより有罪判決を受け,1年の拘禁刑を言い渡される。

  14. 2016年7月

    規約人権委員会は良心的に兵役を拒否したために起訴されていたエホバの証人たちに関して6つの有利な決定を下す。

  15. 2015年12月14日

    規約人権委員会は良心的に兵役を拒否したために起訴されていた3人のエホバの証人に関して有利な決定を下す。別の有利な決定は2015年5月19日に出された。

  16. 2015年5月19日

    バフラム・ヘムデモフが宗教活動をしていたため有罪判決を受け,4年の懲役刑を言い渡される。ヘムデモフ氏はその2か月前に逮捕され公判前勾留されていた。

  17. 2015年2月,3月

    良心的兵役拒否のために投獄されていた2人のエホバの証人が釈放される。規約人権委員会は良心的に兵役を拒否したために起訴されていた1人のエホバの証人に関して有利な決定を下す。

  18. 2014年11月18日

    2人のエホバの証人が良心的に兵役を拒否したために投獄されている。

  19. 2014年10月22日

    トルクメニスタンの大統領の恩赦により,8人のエホバの証人が釈放される。

  20. 2014年9月30日

    9人のエホバの証人が投獄される。7人は良心的兵役拒否,2人は宗教活動を処罰するための虚偽の訴えに基づく。

  21. 2014年9月2日

    トルクメニスタン当局がビビ・ラフマノバを釈放し,4年の拘禁刑を執行猶予付きの刑に変更する。

  22. 2014年8月18日

    ビビ・ラフマノバが虚偽の訴えにより有罪判決を受け,4年の拘禁刑を言い渡される。

  23. 2014年7月25日

    7人のエホバの証人が服役中。5人は良心的兵役拒否,2人は宗教活動を処罰するための虚偽の訴えに基づく。

  24. 2014年4月6日

    26人のエホバの証人が収監される。そのうち13人は犯罪の証拠もなく逮捕された。13人のエホバの証人は罰金を科される。

  25. 2013年11月

    9人のエホバの証人が服役中。8人は良心的兵役拒否,1人は宗教活動を理由とする虚偽の訴えに基づく。

  26. 2013年8月29日

    トルクメニスタンが良心的に兵役を拒否する権利を認めないため,3人のエホバの証人が規約人権委員会に不服申し立てを提出する。

  27. 2013年5月1日

    トルクメニスタンが良心的に兵役を拒否する権利を認めないため,2人のエホバの証人が規約人権委員会に不服申し立てを提出する。

  28. 2013年1月24日

    規約人権委員会への不服申し立てがトルクメニスタン政府に伝えられてから数週間後,30人の警官がナブルーズ・ナサラーエブの家を捜索し,家にいた家族や訪問者を何度も殴打する。

  29. 2012年9月7日

    トルクメニスタンが良心的に兵役を拒否する権利を認めないため,10人のエホバの証人が規約人権委員会に不服申し立てを提出する。ナブルーズ・ナサラーエブが不服申し立ての代表者を務める。

  30. 2008年8月21日

    エホバの証人がトルクメニスタンでの登録を申請する。

^ 3節 良心的に兵役を拒否するエホバの証人は,下記に示す刑法第219条1項に基づき,有罪判決を受けてきました。「兵役が免除される法律上の理由がないのに徴兵を忌避した者は,2年以下の矯正労働または2年以下の拘禁刑に処する」。