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ラップランドでのキャンペーンとその成果

フィンランド,ノルウェー,スウェーデンにまたがる広大な地域に,独自の文化,伝統,言語を持つ先住民のサーミ人が住んでいます。最近エホバの証人は,サーミ人に聖書のメッセージを伝えるため2つの面で特別な努力を払いました。

まず2015年の秋,エホバの証人はサーミ語 *の聖書文書やビデオの制作に取り掛かりました。次に,2016年と2017年に特別キャンペーンとして,翻訳された情報をサーミ人に伝えるためラップランドに出かけました。そこはトナカイが群れを成す辺境の地です。

「この地域にとって価値ある大切な仕事」

2017年5月のキャンペーンで,フィンランド,ノルウェー,スウェーデンの200人以上のエホバの証人が,ラップランドの数万平方キロに点在する村々に進んで出かけて行きました。サーミ語を幾らか学んできたエホバの証人もいて,サーミ人はそのことをとても喜んでいました。カリガスニエミで奉仕したデニスはこう言います。「地元の人々は,彼らの言語で話そうとするわたしたちの誠実な努力を認め,純粋な関心を感じ取ってくれました」。

サーミ人は自然や野生動物を大切にするので,特に地上のパラダイスについての聖書の約束に喜んで耳を傾けました。(詩編 37:11)例えば,あるサーミ人の女性は「神からの良い知らせ」の冊子を用いて聖書研究を始め,神が将来,人類のためにしてくださることについて学びました。すると彼女は,どうして自分たちの牧師はこれまで地上のパラダイスについて話してくれなかったのだろう,と言いました。

多くの人がエホバの証人の訪問に感謝を表わしています。ある店の主人は,自分が会った2人のエホバの証人の女性を称賛しました。「この地域にとって価値ある大切な仕事」をしている,と述べて2人を自分の店に連れて行き,必要な食料を何でも持って行くよう勧めました。その店主はどうしても代金を受け取りませんでした。

キャンペーン期間中,エホバの証人はビデオを約180回再生し,500以上の出版物を配布しました。多くのサーミ人が,自分の言語で入手できる出版物をすべて求め,14人がエホバの証人と聖書研究を始めました。

「プロの仕事」

エホバの証人の出版物を読んだ幾人かのサーミ人が,翻訳の質の高さを認めています。「あなた方の出版物の翻訳は実に素晴らしい」。こう述べたのは,小学校の教師であり,サーミ議会の執行部のメンバーである,ニラ・タピオラ氏です。エホバの証人の出版物は「読みやすく,文章もしっかりしている」とも述べています。フィンランド最北部に住んでいるサーミ人の男性は,「これは明らかにプロの仕事だ」と結論づけました。

フィンランドとノルウェーの国境に位置するカリガスニエミで,サーミ人の教師と「神からの良い知らせ」の冊子の第1課の討議が行なわれました。その教師は翻訳の質に感銘を受け,学校でサーミ語を教えるのにこの冊子を用いてもいいかと尋ねてきました。

幾つものビデオやパンフレット,そして1つの冊子がサーミ語に翻訳されています。ウェブサイトjw.orgは,2016年2月29日からサーミ語でも閲覧できるようになりました。毎月,サーミ語を話す人々がこのウェブサイトに400回以上アクセスし,音声やビデオも含めて約350の電子ファイルがダウンロードされています。

このキャンペーンは,サーミ人にとっても訪問したエホバの証人にとっても大きな喜びとなりました。ウツヨキを訪問したヘンリックと妻のヒルヤマリアは,「聖書が生活の様々な面で役立つことをサーミ人の皆さんに分かってもらえた」と述べています。ラウリと妻のインガもウツヨキでの活動についてこう語りました。「このキャンペーンによって神の公平さを思い起こすことができました。遠隔地に住む人々に対する神の愛を反映できてうれしく思います」。

^ 3節 サーミ語(サミ語としても知られる)には幾つもの種類があります。ブリタニカ百科事典(英語)は,「サーミ人の約3分の2が,最大の言語である北部サーミ語を話す」と述べています。エホバの証人は出版物を北部サーミ語に翻訳しています。この記事では便宜上,サーミ人の大半が話しているこの言語を「サーミ語」と呼びます。